高配当や魅力的な株主優待など……3月決算の日本株12銘柄
3月は決算を行う企業が多く、配当金や株主優待等の権利が確定する銘柄が一番多い月です。
今回はPayPay証券の取扱銘柄の中から、高配当銘柄や株主への利益還元率(配当性向)の高い銘柄、魅力的な株主優待を実施している銘柄を見ていきます。
なお、3月末日が決算の銘柄は、権利確定日が3月31日(金)です。権利付最終日の3月29日(水)までに株を買い、同日の引けまで保有していれば権利を取得できます。 権利落ち日である3月30日(木)以降に売却しても権利は取得できます。
【2023年3月】いつまでに株を買えば権利が取得できる?
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株主優待を受けるには
INDEX
オリエンタルランド | 4661
オリエンタルランドの株主優待は、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」どちらかのパークで利用可能な1デーパスポート(1枚~)で人気があります。期末の配当予想は1株あたり18円で、前年度(2022年3月期)の期末配当から3円の増配となる見込みです。年間配当予想は36円です。
コマツ | 6301
建機大手のコマツの2023年3月期末の配当予想は1株あたり64円です。前期末の56円と比べて8円の増配になります。中間配当を64円実施しており、年間配当は128円になる予想で、前期の96円から32円の増配になります。コマツは配当金について、連結配当性向を40%以上とする方針を掲げています。
京セラ | 6971
電子部品大手京セラの2023年3月期期末の配当予想は1株あたり100円です。前期末の90円と比べて10円の増配になります。中間配当を100円実施しており、年間配当は200円になる予想で、前期の180円から20円の増配になります。京セラは原則、連結配当性向を50%程度の水準で維持する配当方針をとっています。
住友商事 | 8053
住友商事は2月、取得株式総数3300万株、取得総額500億円を上限とする自社株買いを4月28日まで実施することを発表しました。住友商事は高配当銘柄として人気もあり、今月6日には上場来高値を更新しています。2023年3月期の期末配当予想は1株あたり57.5円、年間配当は115円になる予想で、この配当予想が実現すると年間配当は2年連続の増配となります。
三菱商事 | 8058
三菱商事は2月3日に2023年3月期の期末配当予想を従来の1株あたり78円から103円に引き上げました。これにより、前期末の79円と比べて24円の増配になります。中間配当を77円実施しており、年間配当は180円になる予想で、前期の150円から30円の増配になります。三菱商事は、配当に関して、原則減配せず、配当維持または増配を実施する累進配当を基本方針にしています。
オリックス | 8591
オリックスの株主優待は、オリックスグループの各種サービスが割引となる「株主カード」と取引先の取り扱い商品等が掲載された「ふるさと優待(カタログギフト)」で、株主優待を実施している企業の中でもトップクラスの人気を誇っています。
この株主優待は2024年3月末の実施分を最後に廃止される予定ですが、オリックスは高配当株としても人気があり、2023年3月期の期末配当予想は1株あたり42.8円もしくは配当性向33%のいずれか高い方とされています。年間配当は85.6円になる予想です。
東日本旅客鉄道 | 9020
東日本旅客鉄道の株主優待は、運賃・料金の割引券(4割引き、1枚~)とJR東日本グループの施設等で利用できる株主サービス券などです。
割引券は新幹線にも使用可能なため、関東・信越・東北エリアへの旅行を考えている方に魅力があります。2023年3月期の期末配当予想は株あたり50円で、年間配当は100円になる予定です。
日本郵船 | 9101
日本郵船の株主優待は、「飛鳥クルーズ」に使える優待割引券(10%割引、3枚~)です。クルーズ旅行は高額になりやすく、10%でも優待券があればかなりの節約ができます。
2023年3月期の期末配当予想は1株あたり160円、年間配当金は1株あたり510円になる見込みで、年間配当金は2018年度と比較すると約73倍になることになります。
日本電信電話 | 9432
日本電信電話は、高配当・連続増配株として人気があります。連続増配をしている企業は、業績の成長が持続している企業ともいえます。
日本電信電話の2023年3月期の期末配当予想は1株あたり60円で、年間配当金は1株あたり120円になる見込みです。この配当予想が実現すると12年連続の増配となり、年間配当金は2003年度と比較すると10倍近く成長することになります。
KDDI | 9433
通信サービス大手のKDDIは2023年3月期の期末配当予想は70円です。前期末の65円と比べて5円の増配になります。中間配当を65円実施しており、年間配当は135円になる予想で、前期の125円から10円の増配になります。KDDIは持続的な増配を目指しており、2023年3月期は21期連続の増配になる予想です。
ヤマダホールディングス | 9831
ヤマダホールディングスの株主優待は、「ヤマダ電機」のほかグループ店舗で使えるお買い物優待券(500円~)です。47都道府県すべてで店舗を展開しているため、家電などの購入を予定している人には魅力があります。2023年3月期の期末配当予想は未発表ですが、前年度(2022年3月期)と前々年度(2021年3月期)の期末配当は1株あたり18円となっています。
ニトリホールディングス | 9843
ニトリホールディングスは2023年3月期の期末配当予想は74円です。前期末の70円と比べて4円の増配になります。中間配当を73円実施しており、年間配当は147円になる予想で、前期の140円から7円の増配になります。ニトリホールディングスは将来にわたり安定的な配当を実施することを経営の重要政策と考えており、2023年3月期は19期連続の増配になる予想です。
記事作成日:2023年3月8日
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ライター:佐藤 隆司(プロフィールはこちら)
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