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【投資ノウハウ】お得がいっぱい株主優待と高配当銘柄に注目

 株式投資の最大の魅力は、購入した企業の株価が上昇し、売却した時に得られる値上がり益(キャピタルゲイン)です。
 ただ、株式投資の魅力はそれだけではありません。特に将来を見据えて長期投資をする場合、その企業の株主になるわけですから、自分のライフスタイルに合っていることも重要なポイントになります。

 最近は特に「株主優待」が注目されており、その企業の株を購入する際の一つの判断基準にもなっています。「株主優待」と「配当金」を含めて、株式を保有中に得られる収益(インカムゲイン)と考えることもできます

 3月は日本企業の決算が集中することから、株主優待銘柄数が800銘柄を超えます。今回は3月に決算を迎える企業の中で、「旅行・レジャー」と「日常生活」の視点から「株主優待」の世界を見ていきたいと思います。

PayPay証券で購入した株の株主優待について
 なお、PayPay証券では、ご自身のペースでコツコツと株を購入し、その株が通常の株式取引で売買される売買単位、いわゆる単元株以上になり、優待となる条件を満たしていれば、企業から直接、株主優待が受けられます。

注:単元未満株や小数点以下の株(端株)については、すべてのお客様の分をまとめてPayPay証券名義として保管しておりますので、その分の優待は受けられません。

株主優待を受けるには

 株主優待を受けるには、「権利確定日」に企業が指定する株数以上の株主である必要があります。ただ、株式は購入してから受け渡されるまで2営業日かかるので、実際には「権利付最終日」(権利確定日の2営業日前)までに株式を買付し、保有していなければなりません。

 今年は、3月31日が「権利確定日」の場合、3月29日が「権利付最終日」になります。なお、3月に決算を迎える企業でも「権利確定日」が3月31日でない企業もあるのでご注意ください。

旅行・レジャー関連の株主優待

 新型コロナウイルスの影響から思うように旅に出ることが出来ない日々が続いていましたが、政府は3月21日を期限に、東京など18都道府県へのまん延防止重点措置の全面解除を視野に入れて調整に入りました。まずは国内からとなるでしょうが、自由に旅行できる日々が近づいているようです。

 旅行・レジャー関係の「株主優待」で注目される銘柄をいくつかみていきましょう。

 まずは、ANAホールディングス(9202)です。同社の株主優待は、ANA国内線ご搭乗優待とANAグループ各社・提携ホテルご優待(優待クーポン18枚)です。
 国内線搭乗優待は、普通料金の半額で航空券を購入することができます。ちなみに、同社の普通席運賃表(2021年10月31日~2022年3月26日ご搭乗分)をみると、もっとも高額な普通席運賃が東京-石垣島の77200円でした。また、18枚の優待クーポンは、ツアー料金やゴルフプレー代、空港売店での割引など幅広く利用できます。

関連リンク:ANAホールディングス株主優待

 なお、同業他社の日本航空(9201)も同様の国内線搭乗優待、旅行商品割引券(2~7%割引)の株主優待を行っています。

関連リンク:日本航空(JAL)株主優待

 次に鉄道です。東日本旅客鉄道(JR東日本)(9020)の株主優待を紹介したいと思います。
 JR東日本の株主優待の特長は、他のJRグループに比べた割引率の良さです。東海旅客鉄道(JR東海)(9022)の割引率が最高2割なのに対し、JR東日本の割引率は4割です。1枚の割引券を、運賃および料金のいずれか又は双方の割引に利用できますが、グランクラスなど一部の料金には適応されません。

関連リンク:東海旅客鉄道(JR東海)株主優待

 そして、レジャー施設という点で外せないのが、オリエンタルランド(4661)です。
 オリエンタルランドの株主優待は、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかのパークで利用可能な1デーパスポートになります。しかも、この1デーパスポートは、市販されているものとデザインが異なり、希少性が高いものです。ディズニー好きの方には、コレクターズアイテムとしての価値もありそうです。

関連リンク:オリエンタルランド株主優待

日常生活に役立つ株主優待

 自社製品やカタログギフト、金券など生活に役立つ株主優待は、家計にうれしい限りです。その代表的な銘柄をいくつかみていきましょう。

 まずはオリックス(8591)です。オリックスは、各種リースをはじめ金融業、プロ野球の経営など幅広い事業を展開しています。同社の株主優待は「ふるさと優待」と呼ばれるカタログギフトです。しかし、市販のカタログギフトではなく、同社の取引先が取り扱う商品を厳選し、ギフト商品は毎年更新されるというこだわりようです。このため、株主の間で非常に評判がいいようです。
 また、この他にも「株主カード」が提供され、同カードの提示により、オリックスグループが提供する、宿泊、レンタカー、野球観戦などのサービスを割引価格で利用することができます。

関連リンク:オリックス株主優待

 株主優待が金券という企業では、ヤマダHD(9831)が良さそうです。同社は、「ヤマダ電機」などで使える優待買物割引券が株主優待になりますが、100株保有していれば、年間で1500円相当の割引券を得ることができます。
 同社の3月11日時点の株価は388円です。仮にこの株価で単元株100株を購入し、割引券1500円を得るとすれば、優待の利回りは3.87%(売買手数料等は考慮せず)になります。

関連リンク:ヤマダHD株主優待

高配当で利回りのよい銘柄

 最後に株主優待ではありませんが、気になる配当利回りの高い銘柄をみていきましょう。配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。

 目を引くのは、業績が好調な海運業です。
 日本郵船(9101)は3月11日現在で10.16%(ヤフーファイナンス調べ)となっています。東京証券取引所が発表した2月末の東証1部の有配会社平均利回りが2.02%ですので、5倍以上の利回りです。海運業は、向こう数年、好調が予想されており、キャピタルゲイン、インカムゲインともに狙える銘柄と言えそうです。

 次に日本たばこ産業(2914)も高配当利回りの銘柄と言えるでしょう。3月11日時点の配当利回りは7.46%(ヤフーファイナンス調べ)となっています。
 なお、同社は同社株100株以上を1年以上継続保有すると「自社グループ商品」がもらえる株主優待を実施していましたが、2021年12月末の株主への実施を最後に、株主優待制度を「廃止」すると発表しました。今後、増配に注力する可能性がありそうです。

 この他に高配当銘柄の多い商社株の中では、住友商事(8053)が3月11日の配当利回りが5.63%と高い数値となっています。

株主優待や配当金も株式投資の魅力

 長期で投資をしていると、新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻など、予期せぬ逆風に遭遇することもあります。そんな時、ご自身のライフスタイルにあった企業に投資をしていると、株価に一喜一憂せず、株主優待や配当金を楽しみながら資産を育てることが出来ることがあります。投資を楽しむためにも、それらを銘柄選択のひとつのツールとして考えてみてはいかがでしょうか。

※本記事掲載の情報は、全て記事作成日時点の情報です。
記事作成:2022年3月14日

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ライター:佐藤 隆司(プロフィールはこちら

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