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外国人観光客リターン、株価インパクトは? インバウンド関連銘柄

INDEX

ANAホールディングス | 9202
 訪日観光客の増加が業績の押し上げにつながると最初に考えられるのが航空会社。ANAホールディングスの業績は急回復。

東海旅客鉄道(JR東海) | 9022
 東日本地域から人気テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」への観光需要などが業績を押し上げると期待。

エイチ・アイ・エス | 9603
 訪日観光客向けにも国内ツアーの手配などを行っているエイチ・アイ・エスは、インバウンド銘柄の代表格。

高島屋 | 8233
 インバウンドの復活による爆買いで、売上の伸びが期待される。

ヤーマン | 6630
 マスクなしの生活への回帰が、ヤーマン製品に対する需要の高まりに繋がりやすい。

 10月11日に新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されてから1カ月以上が経ちました。街には外国人観光客の姿が戻ってきました。

 国土交通省がまとめたデータによると、新型コロナウイルスの感染拡大前、2019年の訪日外国人旅行消費額は4兆8135億円に上ったそうです。今後、回復が期待されるインバウンド消費、インバウンド関連銘柄の株価にも大きな影響を与えることでしょう。

 今回は、PayPay証券の取扱銘柄の中から、インバウンド関連の銘柄を見ていきます。

ANAホールディングス | 9202

 訪日観光客の増加が業績の押し上げにつながると最初に考えられるのが航空会社ですが、ANAホールディングスの業績は急回復しています。

 ANAホールディングスは、コロナ禍では厳しい業績が続いていたものの、各国の水際対策の緩和、日本国内の行動制限撤廃、そしてコロナ禍で打ち出した事業構造改革などで回復に転じ、10月31日に発表された上半期(2022年4-9月期)の決算では、本業の儲けを示す営業利益が314.47億円と上期としては3年ぶりに黒字へ転換しました。
 2022年度の旅客需要見通しについては、年度末には国内線の旅客数がコロナ前の水準に回復し、国際線旅客数はコロナ前の60%に回復することを想定し、通期の業績見通しを売上高が前期比67%増の1兆7000億円、営業利益が650億円、最終利益が400億円にそれぞれ上方修正しています。(エイチスクエア)

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東海旅客鉄道(JR東海) | 9022

 訪日観光客が国内での移動において最も手軽な手段は、世界的にも時間に正確で安全、快適という評判が知れ渡っている鉄道です。
 円安による外国人観光客の増加、東日本地域から人気テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」への観光需要などが業績を押し上げると期待されるのがJR東海です。

 JR東海が発表した直近の決算(連結)によると、新型コロナウイルスの行動制限の緩和にともない東海道新幹線や在来線の利用客が増えたことで、売上高に当たる営業収益が前年比63.9%増の6341.39億円、最終損益が969.49億円の黒字と中間決算で3年ぶりに黒字となりました。通期の業績予想(連結)については、営業収益を1兆3320億円と据え置いた一方、燃料価格の上昇などを反映し、最終利益は1410億円とこれまでの見通しの1460億円から下方修正しています。(エイチスクエア)

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エイチ・アイ・エス | 9603

 訪日観光客の最初の1歩は航空券や宿泊ホテルの予約で、訪日観光客向けにも国内ツアーの手配などを行っているエイチ・アイ・エスはインバウンド銘柄の代表格です。

 9月に発表された2022年10月期第3四半期(2021年11月~22年7月)の連結決算では、売上高は999.40億円、純損失が332.63億円と厳しい状況となっていますが、エイチ・アイ・エスは今期から会計基準を「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、旧基準ベースでの売上高は1678.85億円と前年同期の880.71億円から回復の兆しが見受けられます。
 また、日本政府観光局によると、水際対策が大幅に緩和されたことを受けて、10月の訪日外国人は49.86万人と前月(20.65万人)の2倍以上に増えています。こうした動きはエイチ・アイ・エスの訪日旅行取扱高の押し上げにつながるとみられています。なお、エイチ・アイ・エスの月次業績速報をみると、9月の訪日旅行取扱高(旧会計基準)は2019年度比97.4%減の5100万円です。(エイチスクエア)

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高島屋 | 8233

 日本の百貨店大手の高島屋は、インバウンドの復活による爆買いで売上の伸びが期待されています。

 先月発表された2023年2月期第2四半期の連結業績(2022年3月~8月)は、売上高にあたる営業収益が2090.12億円、最終損益が3年ぶりの黒字となる135.22億円となりました。今期から「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、旧基準での営業収益は4135.01億円(前年同期3471.89億円)となり、客足の回復が好業績につながっている結果となりました。また、2022年10月の高島屋各店計売上高は、前年同月比14.7%増、岡山高島屋、岐阜高島屋、高崎高島屋を含めた各店および国内百貨店子会社計は、同14.1%増。いずれも13カ月連続のプラス、7カ月連続の2ケタ増と月次売上高の回復は続いています。なお、免税売上高も回復しており、高島屋は下期には90億円になることを見込んでいると報じられています。(エイチスクエア)

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ヤーマン | 6630

 美顔器や痩身器具などの美容健康機器の製造・販売をしているヤーマンは、外国人観光客が増えることで業績の伸びが期待される企業です。
 今月にインドネシア・バリ島で開かれたG20(金融・世界経済に関する首脳会合)の関連行事や各国首脳会談でもマスクなしの姿が多く映し出されるなど、マスクなしの生活への回帰がヤーマン製品に対する需要の高まりに繋がりやすいです。

 そのヤーマンですが、今月16日に2023年4月期の第2四半期累計(2022年5-10月)業績予想の大幅上方修正を発表しました。大幅上方修正の理由については、中国国内向けの販売が想定以上に好調だったことや円安による為替差益の計上などを挙げています。
 通期の業績予想については、昨今の不安定な情勢をふまえ、売上高500億円(前期比22.1%増)、純利益66.52億円(同19.1%増)と前回予想を据え置きましたが、中国国内の継続的な販売好調やインバウンド需要の増加などを指摘しているため、通期での上方修正を期待する機運が高まっています。(エイチスクエア)

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記事作成日:2022年11月21日

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ライター:佐藤 隆司

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