「はちどり」を観て
はちどり、見てきました。
ネタバレ含まない感想を言います。
なんと言っても、
「視線」の映画。これにつきます。
主人公、ウニの視線がとても印象的で、最後のワンカットも余韻の残るショット。
さて、彼女は、その眼でこれからどのように世界を捉えて行き、自分で生きて行くのか、、、そんな深い余韻を感じさせてくれる傑作でした。
誰も自分のことをわかってくれないと思う思春期の中で、ちょっと大人っぽくて、不思議で見とれてしまうような先生っていますよね。私にもいました。
それとか、なぜか先輩のヤンキーの兄やんがカッコ良く見えたり、
近所の、何の仕事をしているかわからないけど、綺麗な凧の上げ方を教えてくれるおじさんだったり、、、
そういうどこか自分にない部分を持ち、憧れを抱く存在って、誰にでも一人はいると思います。そんな人が自分にそっとかけてくれる言葉、、(今回の映画でも先生のユニにかけるセリフで、とても印象に残っているものがあります。終盤で、ウニもその言葉をリフレインするところがありますが、)に、惹かれ、心奪われていき、少しずつユニの心が変化して行く様が、数々のエピソードを重ねながら描かれています。
90年代のソウルの社会情勢という背景をベースにしながらも、見る人、誰の心にもある、思春期のモヤモヤとした感情を、ユニの視点を通して昇華させて行き、最後には少しの光をさしてくれる、そんな映画です。
いやー、清原果耶さん主役でも見て見たい。
以上!!!
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