凡庸”写真”雑記「ライカのごとく」
最近ライカのことをよく耳にする。
最近はライカが流行っているようだ。著名な写真家や、市井の人々が、こぞって数百万する、それでいて露出もシャッタースピードも、そして、当たり前にピントも、手動で合わせなくてはならない。
そんな、素晴らしい写真機を手にしている。
かなり前に、うんざり嫌になる程、Nikon FM2で撮っていた。これも、露出も何もかにも手動だった。
日々、もっと便利になんとかならないかと願いを込めたエセ写真愛好家の思いを、現代社会は日々の錬磨で解決達成してきた。
それを懐かしく、苦々しく、思い出すに、なんでわざわざと考えてしまう。
で、ライカアンチのぼやきだろうと思われては笑止千万。恥ずかしながら、地位と名誉とその結果としての財産があれば、躊躇無くライカを手にいれる。
あの、写真機の原点と言える姿。隅から隅まで整えられた造形。完膚なきまでに構築された創作品。そこから産まれる、濃厚な色彩と、明確な意思を宿す描写。
単なる写真機以上の、所有する達成感と、満足感、それに十分の優越感を、五感で得ることができる、稀有な存在。あゝ、これを拒否できようか。
で、こんなわたごとはさておき、ライカなんて、そんなもの、手に入れる術だど皆無。そこで、ライカもどきに、愛用のNikon Z6で写真を撮ってみた。
ライカらしく。そう、露出もシャッターも、おまけにピントも、ついでにカラーバランスまで、手動で合し、快適な写真を撮り歩く。
正直、まともな写真なんぞ、夢のまた夢。かもしれない。だけど、写真としての原点的悦楽に浸れるはず、たぶん。
なんたって、ちょいと昔は写真を写すと言えば、いやでも、どうでも、こんな撮り方をしていたのだから。
光の具合を吟味して、大体、露出を合し、それにシャッターを合わせ、ピントは距離を測り置きピンにして、快適にシャッターを切る。
青みのある色が好きだから、ホワイトバランスはその方向で設定。あとは余計なことは不必要。
これぞ、スナップの正道。
こんな感じで撮ったのこの写真。まあ、ひどいもんだ。
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