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ことばの焚き火

この本は対話の本なのか、いや対話の本ではない。では対話とはなんだ?? この本で、対話はキャッチボールではなく、焚き火の薪をくべるようにめいめいが言葉を置いていくと書かれていた。相手に向かって言葉を発出しなくてもよい、黙ったり保留してもよい。自分が思い込んでいる対話の概念とは違うことが書かれていた。そこには他者への思いやりや余白もある。

対話によって何を得たいのか。それを純粋に追求したら、言葉のやり取りではないということが、対話を普及させる著者グループが行き着いたところなのだろう。実は約1年前から彼らから「対話」のことを聞き、なんとなく居心地が良いから場で適当に過ごさせてもらっていたが、この本を通して彼らがそれにのめり込んでいることの意味が分かった。

世界を動かしているコミュニケーションの法則は間違っていた。一人ひとりが無理をしないで「対話」することは、世界平和につながる。

大澤真美、中村一浩、植田順、野底稔『ことばの焚き火 ダイアローグ・イン・デイリーライフ』(2022年4月18日発売)


過去1年、「対話」の著者たちと一緒に行ったイベント・対話・・・


パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。