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リスペクト運動

秦野市議会議員の伊藤大輔さんが始めた「リスペクト運動」に興味があり、その初会合(オンライン)に参加してみた。

彼はパクチーハウス元スタッフの旦那にあたる人だ。ずっと写真家として活動をしており、ブラジルのファベーラでゲストハウスを営み、何年か前に秦野を拠点にすると聞いた。Facebookでたまーに近況は伝わってきたが、2年前、突然の報告に驚いた。

秦野市議会議員になりました

そういうタイプではない。秦野は彼の出身地でもない。でも、秦野で子供の将来を考える1人の父親として、ある「怒り」をきっかけに、地元に仲間ができ、選挙に出るという決断をくだした。

その後、彼の視点で見た議会の姿は、おそらく日本中のどこでも似たようなものだと思うが、自治体を任せるには頼りないものだった。すでに決まっていること、意見すると疎まれること、などなど。でも、彼のような人間が議会で活動していることは、出身者として嬉しかった。

今年の4月に、彼が本を出した。

これを読んで大いなる期待を抱いた。彼の活動についてはもちろん、ほぼ無投票で議員が決まっている停滞した小さな自治体は、リスペクト運動で生まれ変わる可能性がある。いや、リスペクト運動がなくても、そこに飛び込む若者がいなければいずれ消滅するだろうけれど。

地域おこし協力隊で他の自治体に行くのもいいけれど、リスペクト運動で地元の選挙に出てみるとか。1人でやったら孤独で、まわりの目も気になるだろうけど、利害関係のないそこら中でそういう動きとなるとすれば、それは面白そうだ。

とりあえず、ぜひこの本を読んでみてください。


「自分とは違う意見にどう耳を傾け、どう向き合うのか」が問われている。
この一年半、この世界でやってきて思うのは、リスペクトの精神が今の政治には根本的に欠けているということだ。
自分の話を聞いてもらいたければ、まずは相手の話を聞くこと。
そんな当たり前のことが出来る人、それがリスペクト運動で求める唯一の人物像だ。
『おいしい地方議員 ローカルから日本を変える』より


おまけ

堀江さんがいとこを連れてきてくれ、ブラジルの話をしてて、うちの元スタッフの悠子ちゃんがという話をして以前送られてきたポストカードを指差したら、「その写真撮ったの私です」と。ウケるなー。

Posted by 佐谷 恭 on Monday, July 4, 2016


パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。