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大河ドラマ『麒麟がくる』その色彩の世界

2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』。織田信長に見出されて重臣に取り立てられるものの、本能寺の変を起こし、主君を自害させたと言われている謎多き明智光秀の生涯を描いた作品です。開始直後から今までにない色彩豊かな衣装も話題になっています。色彩研究員のよすがさんから、この色彩の世界観が違和感があるという指摘がありました。そこで、色彩と色彩心理の世界からこの『麒麟がくる』と時代を考察していきたいと思います。

衣装を手がけているのは黒澤和子さん。映画衣裳デザイナーでお父様は黒澤明さんです。黒澤組で「夢」「まあだだよ」「たそがれ清兵衛」「座頭市」「武士の一分」などの衣装を担当しており、時代劇、現代劇を問わず日本だけでなく世界的にも評価の高い衣装デザインを担当されています。北野たけし監督の「アウトレイジ」シリーズでは極道たちの生き様を衣装面からもバックアップしていきました。「アウトレイジ ビヨンド」では黒いスーツの中に秘めたくすんだ赤や赤紫の色のシャツが印象的でした。一癖ある性格をスーツの黒とスーツからのぞく癖のある色で表現していたと思います。

では『麒麟がくる』の色彩を考察していきましょう。前半では時代考証と色彩の関係、後半ではキャラクターの服に秘められた性格や人物像について迫ります。

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