見出し画像

【試合結果#32】10/27(月)~11/2(日)

1.今週の日程

激戦続きのクライマックスシリーズが幕を閉じ、11月1日からいよいよ日本シリーズが開幕する。阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスの対戦は2003年以来5年ぶり、この年は第7戦までもつれ込む激闘の末、ダイエー(ソフトバンク)が4勝3敗で阪神を下した。阪神としては2003年のリベンジを果たし、1985年以来23年ぶり2回目の日本一を勝ち取りたい。

画像1

画像2


2.日本シリーズ 戦力分析

 2008年の日本シリーズは、独走優勝を果たした阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスのマッチアップ。交流戦では阪神が3勝1敗で勝ち越したが、もはやリーグ敵なしのセ・パの両横綱は戦力面では互角の様相を呈する。

画像12

 阪神打線は1番・赤星が出塁し、2番・鳥谷がつなぎ、打点王に輝いた3番・新井とリーグ最高OPSの4番・金本で返すという明確な得点パターンが確立している。打率3割を大きく超える1~4番は球界随一の得点力を発揮した原動力である。また、5番以降には規定打席未満ながら50打点を記録した林威助、葛城、矢野などの勝負強い打者が控えている。特に5番・林威助はCS第2ステージで打率.438 1本塁打 7打点を記録する大暴れを見せ、1~4番を超えた先の油断は禁物だ。一方のソフトバンク打線は突出した成績を残した打者はいないものの、1~8番まで穴のない打線を形成している。盗塁王の1番・川崎をはじめ、2ケタ盗塁を記録した足を使える打者が4人もスタメンに名を連ねており、機動力では阪神を上回っている。機動力を軸にどこからでも得点を奪える隙のない野球に要注意だ。

画像13

 続いて投手力だが、先発陣はソフトバンクに分がある。最多勝を獲得したエース・杉内、防御率2.79の和田、13勝の大隣、10勝の新垣、11勝の斉藤和巳を擁する球界一の先発陣を擁しており、今シーズンの阪神を象徴する得点力を抑え込む力は充分に持っている。阪神の先発陣は最高勝率を獲得したアッチソン、鷹キラーの下柳、9勝のエース・安藤、交流戦のソフトバンク戦で快投を演じた岩田などの顔ぶれで、ソフトバンクに比べるとやはり見劣りする。一方で中継ぎ陣は両チームとも強力ではあるが、枚数が揃う阪神に分がある。阪神はJFKが7回以降をがっちりと締め、イニング跨ぎや火消しをこなす江草と渡辺も防御率2点台で、信頼できる中継ぎが5人も控える充実の顔ぶれ。先発陣が5~6回を投げ試合を作ることが出来れば、阪神のペースに持ち込むことができる。対するソフトバンクは守護神・馬原と新人王候補のセットアッパー・久米は阪神に見劣りしないが、それ以外の顔ぶれに不安が残る。完投能力の高い先発が揃っているため、シーズン中は弱点にならなかったが、終盤のブルペン勝負に持ち込まれた時は要注意だ。
 阪神としては相手先発を早い回に降ろしブルペン勝負に持ち込む、ソフトバンクとしては相手先発を打ち崩し接戦に持ち込まないことが勝負のカギとなる。2008年シーズンの覇者を決める頂上決戦がいよいよ幕を開ける。


3.11/1(土) 日本シリーズ 阪神-ソフトバンク 第1戦@阪神甲子園球場

【見どころ】
今シーズンの日本一を決する日本シリーズ第1戦。阪神の注目は林威助。CS第2ステージでは打率.438 1本塁打 7打点の大暴れで、日本シリーズ進出に貢献した。6月7日のソフトバンク戦では相手先発・杉内から2打数1安打1四球と結果を残しており、CSに続く大暴れに期待したい。一方、ソフトバンクの先発は最多勝左腕・杉内。2003年の日本シリーズでは阪神相手に2試合 2勝0敗 防御率0.60と圧巻の成績を残し、日本シリーズMVPを受賞した。23年ぶりの日本一を狙う阪神の前に再び立ちはだかれるか。


【スターティングメンバー】

画像3


【試合結果】

画像4

緊迫の投手戦を制したソフトバンクが先勝。0-0で迎えた7回に先頭・田上が一二塁間をしぶとく破り出塁すると、すかさず代走・城所が盗塁を決める。このチャンスに大村がライト前タイムリーを放ち、ついに均衡を破った。投げては先発の杉内が6回を2安打1四球で2塁も踏ませぬ快投を演じ、7,8回を神内、9回を守護神・馬原で締め、強力阪神打線を完璧に封じ込めた。阪神は先発のアッチソンが7回途中1失点の好投も、打線の援護なく第1戦を落とした。

7回表   大 村  右安①(神 0ー1 ソ)


【詳細結果】

画像5


4.11/2(日) 日本シリーズ 阪神-ソフトバンク 第2戦@阪神甲子園球場

【見どころ】
ソフトバンクが先勝し迎えた日本シリーズ第2戦。阪神の先発は下柳。2003年の日本シリーズ第5戦ではダイエー打線を6回2失点に封じ、勝利投手に輝いた。さらに、交流戦ではソフトバンクに対して通算4試合 3勝0敗 防御率1.14と圧倒的な成績を残している。頼れる鷹キラーが力を発揮し、1勝1敗の五分に持ち込めるか。対するソフトバンクの先発は和田。2003年の日本シリーズでは2試合 1勝0敗 防御率1.80、第7戦では無四球完投で胴上げ投手に輝いた。昨日の杉内に続く快投を披露し、2連勝で本拠地に帰りたいところだ。


【スターティングメンバー】

画像6


【試合結果】

画像7

阪神が逆転勝ちで、1勝1敗の五分に持ち込んだ。1-3で迎えた6回2死から赤星が内野安打と盗塁で2死2塁のチャンスを演出すると、鳥谷のライト前タイムリーで1点差に迫る。続く7回にも金本、林威助の連続ヒットで無死1,2塁のチャンスを作ると、桜井がセンターオーバーの2点タイムリーツーベースを放ち逆転に成功した。投手陣は先発・下柳が6回途中3失点、7回以降はJFKが揃い踏みで失点を許さなかった。ソフトバンクは中盤まで優位に試合を運ぶも、昨日の試合で好救援の神内がつかまり、2連勝ならず。

2回表   田 上  右安➊(神 0ー1 ソ)
3回表   松 田  右安➊(神 0ー2 ソ)
4回ウラ  矢 野  左安①(神 1ー2 ソ)
5回表   松 田  左安➊(神 1ー3 ソ)
6回ウラ  鳥 谷  右安①(神 2ー3 ソ)
7回ウラ  桜 井  中2②(神 4ー3 ソ)


【詳細結果】

画像8


5.今週の結果

画像9

画像10


6.来週の日程

画像11


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?