YouTube切り抜き職人には正当な評価を
動画スクールPAVIOSの講師をしている、大林です。
現役テレビディレクターとして、最近ではNHKの医療番組なども作っています。
ここでは、動画制作に関する様々な話題を取り上げていますが、
今回は、最近流行の『YouTubeの切り抜き』についてお話ししたいと思います。
最近、YouTubeの切り抜き動画が流行っています。
切り抜き動画は、無断で投稿すれば基本的に著作権法違反にあたります。
しかし、著作権者、つまり生配信や動画の投稿主に許可を取れば合法的にアップロードできます。
なかには、オリジナル動画の著作権者に収益配分を行っている切り抜き動画投稿者もいます。
切り抜きが拡散すれば、オリジナル動画の再生回数も上がる傾向にあり、winwinと考える投稿者も少なくありません。
そんな中、クラウドソーシングの仕事募集では、
YouTube切り抜きの仕事が増えています。
私が思うにこの切り抜きの作業は、
簡単なものではないと思っています。
ただ、切り抜くだけならば誰でもできます。
しかし、動画全体から面白いところを的確に抜き出し、
短い時間で伝える、という作業は力量が必要です。
もっと言うと、この作業は編集の原点ともいえると考えます。
動画編集は多くの撮影素材の中から厳選し、
一番面白いエッセンスを抽出する作業です。
ですから、YouTubeの切り抜きがとてもうまくできる人は、
他の作品の編集をしても力を発揮できると考えています。
ただ、その割にはこの仕事の評価が低いのが気になります。
ざっと見ると、
フリーの場合
固定給 5万~10万
(20本~30本編集)
社員の場合
月給 15万~20万
切り抜きをただのカット編集とは考えず、
きちんと評価する目を持ち、確かな技術を持っているクリエイターには、
きちんとした対価が支払われるようになればよいなぁと考えます。
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