高校時代の苦酸っぱい思い出(#恥ずかしい話 1)

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#ノンフィクション
#エイプリルフールじゃないよ

それは、当時、高校一年生の時、三年生が、卒業する一カ月前から、始まった。
当時、生徒会役員のクラスメート(後の生徒会長)に、卒業式の後の三年生を送る会(正式名称は、忘れた)で、何か、面白い事をやってくれないかと、お願いされた。
何故、私が抜擢されたかは、後程、話そう。
私は、どちらかというと、頼み事は、断れない質で、渋々、受け入れた。
それからは、部活を休み、ネタ作りに専念した。
しかし、ネタは、出て来ない。
いっそ、部活の先輩への謝辞でも、述べようか…
と、考えた。

断っておくが、私は、瞬発的ボケは、取れるが、脚本からのフレーム作りから、始めたことは、無い。

送る会当日。
卒業式は、終わり、送る会となった。
私は、主催者側の席に、座り、自分の出番を待った。
行事は、どんどん進み、遂に、私の出番となった。
私は、壇上に立ち、こう言った。

「○○さん!(部活の先輩マネージャー)好きでした!」

周りは、ざわついた。

クラスメート曰わく、隣の女子が、思わず、「うそぉ!?」と言っていたらしい。

そして、返事が、来た。

「今日は、○○さん、欠席で~す!」

私の精一杯の告白は、虚空へと、舞った。

私は、気を取り直し、「ウケ」を取りに行かねば。
と、思った。

周りを見渡した。

その時、私の視野に、ある人物が、目に入った。

私は、咄嗟に、

「誰か、面白い事、やってくれる方いませんか?」

周りは、更に、ざわつく。

完全な自分の責任放棄である。

その時、

「俺、やりま~す!」

卒業生のある人の手が上がった。

(思惑通りの展開だ!)

その人は、今で言う、エガちゃん的キャラで、この人を、待っていたのだ!

その人は、壇上で、ドラゴンボールの真似をし、笑いを、私の方から、かっさらっていった!

(思惑通りだ!)

私は、

「終わりま~す!」

と言い、壇上を後にした。

恥ずかしさと、心への穴が、残った。

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