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フリーランス4. 「商品の価格決定と売れるまでの流れ」

※当記事はInterior Coordinator Salon代表 「Paul」のラジオ台本となっています。該当のラジオはこちらです。

当チャンネルでは、独学でインテリアコーディネーターを目指される方に有益な情報をお届けしたり、現役ICである私自身の経験を基にお話をさせて頂いています。


■ラジオテーマ

「商品の価格決定と売れるまでの流れ」

今回は前回のフリーランス3. 「下請け仕事を辞めるタイミング」の続きとなります。


念のため、私の簡単な経歴ですが、音楽演奏や講師業で18年近く、今メインのインテリアコーディネーター育成は2年目ですが、月商はそこそこありますので、信憑性はあると思って聞いて頂けたらと思います。


ということで、今回の本題に入っていきたいと思いますが、


まず、会社員であれば毎月決まった月収があると思うんですが、


「フリーランスになる=毎月安定した給料」というものがなくなります。


いわゆる、自分のサービスや物を売っただけが利益となる「歩合制」みたいな働き方になるわけです。

そこで「自分の売る商品と、その価格について」を考えてみましょう。

はい、商品自体は人それぞれ物であったり、サービスであったり色々と違うかと思うのですが

まずは仮に「月に30万円を稼ぎた」いとしましょう!


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30万円を稼ぎたいとする

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そうすると

1万円を30個

2万円を15個

5万円を6個

10万円を3個

30万円を1個


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まずは、当たり前ですが、自分の売る商品の適正価格がいくらくらいなのかということは大前提として、稼ぎたい(稼がなければならない額)額を逆算して考えていくことが大事になります。

もちろん、これは競合他社との比較や、自身自身の業界にいる中での経験測で決めていくことになるのですが

まずはここで一旦「音楽レッスンでよくある例」を出してみたいと思います。

大体ギターのレッスンなんかは大手教室ですと、月に1万円ちょっとで月3回のレッスン実施です。

そうすると、月に30人レッスンをして30万円の収入になるということですから、

「1万円の商品×30個を売るという計算」

でも月に30人を、月に3回ずつレッスンすると合計で90回にもなるわけですから、実は講師側からするとマンツーマンのレッスンというのは結構大変な上に、この30人を集めること自体も難しいんですね。


なので、5000円とか減額をして売っていく方もいますが、それって実はおすすめではない。(こちらの理由は後ほど)


ただ、このペースを崩さずにレッスンを続けていけば、月に30万円、年商360万円というのは維持していけるという単純計算にはなります。


ちなみに、私であれば、当日レッスンでやった内容を動画で送ってあげるとか、資料と動画のセットを送るとか、何かしらの付加価値を付けて、月謝が15000円でも購入をしてくれる顧客層に向けてマーケティングをしていくと思います。

そうすると、15000円の単価であれば20人の生徒さんができれば、月商30万円を達成することが単純計算でできるようになりますよね。


このように、まずは適正価格と自分が実際に稼働しなければいけない時間も照らし合わせながら価格を決めていきます。

ただし、この後の章でも話しますが、「価格は安すぎれば売れるということ」はまずありませんから注意してください。


ということで、次に「商品やサービスが売れるまでの流れ」を解説したいと思います。


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商品が売れるまでの流れ

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まず、先ほども言ったように、どれだけ安くて良質な商品やサービスでも、まず売れないんですね!!


それはなぜかというと、人はあなたのことを知らないから。ということになります。


これに尽きるんですけども、人は「売る側の素性を知らないと、まずその人の商品は買いません!」


例えば、葉加瀬太郎さんと同じレベルのバイオリニストの方がいたとして、急に街中でバイオリンを月5000円で教えるので習いませんか?


と言われても習いませんよね??

ただし、この方が路上で圧巻のパフォーマンスを見せていたとして、演奏後に爽やかに「皆さん聞いていただきありがとうございました!」と挨拶をされていたら、10000円でも習いたいという方は出てくるんですね。


なので、人は商品と価格というところだけに価値を感じるのではなくて、必ず売る側もしっかり見ているということをまず念頭においておきましょう。


そして、ここの壁がなくなることによって、初めて「購入してみようかな」というフェーズに進めるということです。

なので、先ほど、「音楽レッスンで価格を下げてまで教えるのをお勧めしない」といった理由はここにもつながってくるのですが、


特にレッスンの場合は継続性のある事業ですから、この先もずっと自分の時給を下げた働き方をしなければいけないループに入ってしまうからですね。


なので、自分の提供できるものの適正な価値をその価格できちんと売っていきましょう。というのが正解だと思います。


では、売れないものをどう売っていったらいいのか?ということですが


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物を売るためにまずはどうする?



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今回も音楽レッスンを例にしていきます。


はい。結論、先ほども言いましたが、まずは自分の素性を知ってもらうということですね。


今ではSNSは無料で使えるので、そういったところで発信を継続的に行うのは当たり前のことですね。

そして尚且つそこで、無料体験レッスンの開催であったり、募集をしたらと思うんですね。


で、ここで提供することはサービスの一部でもあるんですけども、何よりも自分の素性を晒すということなんです。

ここが一番大事だと思います。


つまり、顧客側が求めていることは技術やサービスの内容はもちろんなんですが、心の中では無意識のうちに「この講師の方と会うのかな?とか、教え方はどんな感じなのかな?」とか不安を持っていることがほとんどなので、その不安を取り除くためにいろんな教室で無料体験レッスンなどが開催されているわけです。


まぁ、いわゆる、これを「ツーステップマーケティング」とか言ったりもしますが、損して元とれみたいな物ですよね。


現に、私自身、音楽教室で18年教えていて、無料体験後の入会率は9割を超えていましたし、大概の場合は受講生さんも数年間にわたって継続をしてくださっていました。

このように、まずは売るためには「自分の素性を明かす、知ってもらう」ということが大事になるわけですから、今であれば、自分の業界の顧客層が一番どこのSNSプラットフォームにいるのかを調べて、そこに宣伝をするのではなく、自分自身を知ってもらうための発信を行なっていくのが大事なことだと思います。


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まとめ



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それでは、ここまでの内容をまとめます

・商品の価格を決めるときは目標金額から逆算をして決めていくこと


・価格は競合他社や自分の経験則において決めていくが安くしすぎないこと


・商品の価格を高くする場合は「付加価値」を考えてみること


・商品を売るには、まずは素性を晒すこと


・商品を売るには、自分の顧客層が最も多いプラットフォームで営業をするのではなく、素性を晒すのに専念をすること

大きく分けてこの5つについて解説をしてきました。

というわけで、フリーランスで収入を得出すには時間もそれなりにかかりますから、決断された方はなるべく早く行動に移していくのがいいかと思います。

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