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「あなたの国はどこ」その質問って必要?

「あなたの国はどこ」という質問に困ったことはありませんか?
私は聞かれる度に困っていました。
なぜなら、二世日系として、パラグアイで生まれ育ったからです。

中学生の時に、日本へやってきた私は、この質問を何度も受けました。
その度に困り、「パラグアイ人」というべきか、
「日本人」というべきかと悩んでいました。

悩んだ末に行きついた答えはこれです:
私は「地球人」です。

パラグアイでは、外見により「日本人」、「中国人」と言われました。
日本では、訛りがあるため、「中国人」、「帰国子女」と言われました。

そのため、子供の頃からずっと自分は何人なのか、自分の母語はどれなのか、自分の居場所はどこなのかという疑問を抱えて生きてきました。
私は、純粋な日本人でも、パラグアイ人にもなれない自分が大嫌いでした。

「完全・完璧・純粋」ではない自分は劣っていると思っていました。
心の奥には埋められない穴があって、それを埋めるためには、
自分に不足をしている部分を補うしかないと思っていました。

「あなたの国はどこ」という質問は私にとって呪文のようなものでした。
なぜならば、この質問に対して期待される答えは大体「〇〇人です」という単純で、はっきりとした返事であるからです。

でも、そのように簡単に答えることができない人たちが、この世の中には、
たくさんいます。いや、ほとんどの人がそうでしょう。そして、長年、私と同じように「○○人です」という枠の中に自分を当てはめるべきだと思い、苦しんでいる人たちもいます。

頑張っても、頑張っても、完全・完璧・純粋な○○人にはなれません。
私たちはこの地球上、既に唯一無二の完全・完璧・純粋な存在です。

そういう枠の中に相手や自分を当てはめることを辞め、
「あなたの国はどこ」という呪文を一緒に解きませんか? 

Written by: Neus

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