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まさかのDOGEZA&TATAMI『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)感想
★2.5/5
素晴らしいオープニング
ダニエル・クレイグ版007の最終回とのことで期待して鑑賞したわけですが、その期待を裏切らない素晴らしいオープニングです。掴みはバッチリですね。マドレーヌの過去から現在のイタリアへ、ヴェスパーの死を悼むボンド、突如吹き飛ぶ墓、義眼の男、マドレーヌとの悲劇的な別れ…からの主題歌です。
オープニングで掴んでくる映画は俄然テンションが上がります。
主題歌『ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ダニエルクレイグ版007が5作ある中で一番の主題歌かと思います。妙に刺さる主題歌だなと思って後で調べると、ビリー・アイリッシュが歌っていると分かり驚きました。さすが世界で売れるだけのことはあります。映画の内容がストレートに表現された素晴らしい歌詞ですし、ビリー・アイリッシュの歌声も、引き裂かれたボンドとマドレーヌにマッチしていました。
何と言ってもパロマ
CIAから送りこまれた新米エージェントとして登場するパロマ(アナ・デ・アルマス)ですが、登場シーンの短さが悔やまれるほど素晴らしかったです。ボンドの着替えに立ち会ったり、カクテルを一気飲みしたり、思わずボンドも「?」なジェネギャっぷりですが、戦闘シーンはクソかっこいいです。退場もあっさりしていて気持ち良かったです。衣装も最高です。
で、ノーミ
ボンドを継ぐ女ノーミ(ラシャーナ・リンチ)ですが、彼女は彼女で良かったです。キューバでもサフィンの島でも、兵士らしい身のこなしがかっこよかったです。ボンドに対抗心むき出しなのも彼女の役柄に合っていたと思います。私個人としては、有り得ないくらい車高の低いスポーツカーをぶっ飛ばすシーンがお気に入りです。
映画、特に007にはこうした「かっこよさ」を期待してしまいます。
MI6、またやらかす
本作では、特定の人物を殺害できる生物兵器が登場し、その発注元はMI6ということが明かされます。またかよ(呆れ)。『007スカイフォール』でも機密データを盗まれてエージェントが殺されてますよね。もっと言えば、『007慰めの報酬』では裏切り者のせいでホワイトを取り逃しています。MI6の危機管理能力が低いのでは笑。映画を盛り上げるのにこうした展開が欠かせないのは分かりますが、MI6が一流の組織っぽく振る舞っている分、いくらかギャップを感じます。
衝撃のラストも含めた本作の賛否
ボンドには「パパ」ではなく孤独な男、プレイボーイとしてのかっこよさを貫いてほしかったです。もちろん、今まで孤独だったボンドが居場所を見つけ、それを守るために死ぬというのが本作のキーポイントであり感動できるというのは承知です。実際、そのようなレビューも見かけました。しかしながら、私にとってのボンドは先述のようなボンドであり、本作の本質的なところには賛成できないでいます。
サフィンの活躍が少なくて勿体無いだとか、敵が弱すぎるとか、さすがにボンドとマドレーヌの歳の差が気になるとか、そういうことは言ってはいけない(戒め)。
以上
一言
MSイグルーは何回観ても神
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