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物語をつむぎ、自分をさらす

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自分が書いた小説やエッセイを載せていこうかと。 空想上の人たちが織りなす創作の物語と、実際に自分が体験したことやあまり晒したくない本音の部分などなどを。
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ダメだ、覚悟が足りん。

1・日本で育ち暮らしている者としての東日本大震災。 2・千葉県浦安市在住で液状化被害に悩まされた大橋家。 3・新潟の地でその六日後に長男を授かることになる自分。 わかる、わかるんだけど、どうしても向き合い方のスタンスが違ってしまうのは否めない。 やっぱり目の前で触れられるアレコレを優先してしまうのは誰だってそうなのだと思いたい。 13年経ってようやく「日本で育ち暮らしている者として」目の前で触れてきました。 宮城県石巻市の門脇小学校、大川小学校、女川町の旧女川交番。 画

6秒が左右する

人それぞれタイプと呼ばれるものがある。 主義と言い換えられるかもしれない。 集合時間ギリギリに行こうとする人、いやいや30分前からスタンバッテルって人。 トイレにて、『小』だから手洗わなくたっていいだろって人と、いやいやちゃんと両手洗うだろって人。 「つうか、全く使ってないし触れてもいない左手を洗わなきゃイケナイなら全身洗わなきゃダメなんじゃないの?」って呟きを正論だと納得する人と、詭弁だと鼻で笑う人。 どちらの立場かは置いといて、人それぞれ抗えないタイプがあると思うので

ノーサンブツ009

と、書かれた手紙が古着屋で買った鞄から出てきました。 って話。

深読みスイッチ

僕は満員電車で自分のスマホを見れない。 なぜなら自分は周りの人の画面が気になるから。 ↓ でも絶対に見ない。 こいつ絶対見てるだろ、と思われてたら嫌だし。 僕は隣席との距離が近い喫茶店で話ができない。 なぜなら自分は周りの人の話が気になるから。 ↓ これは聞く。 ネタのストックのためだと言い訳をして。 そんな僕は、 日常のほんの些細なことから、 《深読みスイッチ》をオンにして、 楽しむことしばしばです。 《深読みスイッチオン》 どうみても大人の彼女は軽く身長をクリアして

償いは終わった、んだよね?

償いは終わったのだろうか。 3,4年ほど前、いきなり一人の友人に棄てられた。 その彼は僕より一つ年下の糸みたいなヒゲ坊主で、毎日のようにバカやったり、時には将来を熱く語ったりしていた一生の友人になるはずの男だった。 あれは何の変哲も予兆もない終電を逃した夜でした。 いつものように彼の家に泊めてもらおうと電話をすると、 「いいよ~。誰か女の子呼んできてよ~」 と、彼はけだるく右の鼻の奥にカナブンをつめたような声で言いました。 そして僕は渋谷から30分ほどの彼の家までの道

今日も雨

昨日の予報のおいて「明日は雨」とのことだったので(朝起きたら雨が降ってるかもな)などと思いながら床に着いた。 蒸し暑さに負けて寝室から脱出し、フローリングの堅い床で目を覚ます。その時には雨が降っているかどうかなど、すっかり忘れていた。 体を起こし、外を見る。 これは単なる習慣だ。 雨が降っていた。