おいしいマグロと恋愛。


おいしいマグロが
ほんとうにおいしいのは
その後味なように

いい恋愛というものは
どうしようもないしんどさと
悲しみのあとに
甘さも苦さも全部含めて
この恋愛だったんだなぁという
すがすがしさのようなものが
感じられる。

同時に
これが恋の終わりなのだなとも思い
この人しかいないという強かった気持ちが
時間という忘却装置によって
薄まっていくことが怖い気もする。

こんなに強い気持ちでさえも
薄まってしまうのであれば
感情というものは全て0に集約するのではないだろうか、
とさえ感じる。

それでも
いい思い出だったなぁ
骨の髄まで味わいつくしたなぁと
思える恋愛ができたこと自体、
私の今後の人生を明るくするものだと思う。

彼の今後に、幸あれ。と
今は願うばかり。
私もがんばる。

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