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あと、6年半あれば。


 4月下旬になったら、SpotifyがやたらT.M.RevolutionのHOT LIMITを流すようになったから、私のiPhoneにはもう4月末あたりから夏が来ている。



 T.M.が流れたらもうそれは夏なのよ、

とくに、HOT LIMITが頻繁に流れるならそれはたとえ12月であっても4月であっても夏なのよ。


 だから私にはもう4月末くらいから夏が来ている。


 桜が散って突然暑くなって、やっぱり夏だよなと確認して、梅雨入り宣言前からやたら雨が続いて、嫌な季節だなあと思っていてもやっぱり夏で、そしてしばらくして気づいたら雨があまり降らない季節に移り変わってHOT LIMITの本番の季節がきたら、ああ、やっぱり夏なんだよなあと思うだろう。


 夏は、嫌いじゃない。


 アイスを買ったら買ったそばから溶けていくような暑さや、太陽がギラギラと照りつけてスーツを着ているのがきついことや、日焼けをしてしまうことや、あまり汗をかかない体質(なにせ体育2時間やっても汗をかかない、脇汗が滲むくらいなので)の私だけれど、近年は少し体質改善したようで、生え際あたりに汗が滲むことや、やっぱりシャツやスーツに汗が滲むこと、それから耳を塞ぎたくなるほどの蝉の声はこりごりで、やっぱり地球温暖化を止めなければならないんだよ、と思うくらいガンガンに冷房がつく街中で、暑さから室内に入った瞬間寒すぎる冷房で身体が冷えて嫌な気持ちになって、


 そういうのは全部好きじゃなくて、


 それから、近年は風物詩であるはずの花火大会は、10月開催が多いし、コロナ禍で何年も中止になっていたりして、夏の1番の楽しみがなかったから、やっぱりそれは好きじゃなくて、


 かき氷だって毎年食べるわけじゃないし、スイカも特別好きではない。


 でも風鈴の音は好きだし、夏の香りもわりと好き。


 それに、何より憂鬱な梅雨を抜け出して、それだけで私には心地よい。梅雨は苦手だ。低気圧も悪天候続きの毎日も、身体に響く。キツすぎる毎日を過ごしてきた後の、梅雨が明けた夏の暑さは、嫌だけれど、梅雨の辛さに比べたらかわいいものだ。



 昔は、とは言っても6年くらい前までは、冬は結構寒くて、1月には必ず東京でも雪が降る日があって、というくらいで、

 寒さが苦手で、寒いと全身アバターになるわたしは、学生時代冬が嫌いだった。けれど、その冬も最近は、数日だけとてつもなく寒くなる日があってもほとんど寒くない。

 大好きなスタンドカラーコートは、全然使えないし、昨年の夏に、ラルフローレンで買った赤いニットは、結局1〜2回しか着られなかった。そのくらいには暖かい。


 地球温暖化をひしひしと感じている。


 そういえば岸田総理、2030年までの世界各国でのSDGsの目標、日本は、達成できるんでしょうか?


 SDGs!SDGs!って、新しい言葉を覚えたての子どもみたいに叫んでる人たちたくさんいるけれど、その中で本当にSDGsを理解して実行しているって方、どのくらいいるんでしょうかね


 なんというか、SDGsとエコを完全同義みたいな感覚の人多くないですか?


 エコっていうのは環境に主点を当てて生態系・自然環境(ecology)から言葉をとってきて「環境にやさしい」って、そこからまた、economy(経済)とも絡んで、経済や環境にやさしい的な意味なのであって


 SDGsって、Sustainable Development Goalsの略なので、サステナブル(=持続可能な、耐えうる)開発目標、という意味で、そこにはエコが包括されるかもしれないけれど決して環境にやさしければ良い話ではない。


 人間がこれまで様々なものを犠牲にして消費活動を続けてきたからこれからは、
環境破壊も、格差も、ジェンダーも、食も、すべての人間活動において、人道的な観点を取り入れて配慮して活動をしましょうということで、


 レジ袋をマイバッグに変えるのは、エコかもしれないけれどSDGsかと言われると難しい点はある、そういうこと。


 SDGsをどうのこうの!!!っていうんだったらね、まずは日本はジェンダー問題と見えない格差、フードロスあたりから国が主導できちんとやるべきだと思うの。

 知ってます?日本って世界各国から、ジェンダー不平等に関して是正措置をきちんと行いなさいって指摘されてるんですよ。もう、何年も。


 地球温暖化の問題も、地球というホシが、持続可能な(サステナブルな)状態でいられるために、地球に創られた人間たちが、きちんとやるべきなのでしょう。


 世界全体として、SDGsへの取り組みが2015年頃から行われてきて、日本でもやっと2018年くらいから知られるようになってきて、一般人に認知されるようになってきたのが2020年初頭だったのに、コロナ禍になったからね。


 それで他国の中にはコロナ禍で、使い捨てを推奨して行った国もあったけれど、日本はエコバッグ推奨だったよね。レジ袋にお金が掛かるようになったのもコロナ以降(2020年7月から)だし。マイバッグってのは詰まるところ、エコではあるだろうけど、SDGsに直結するかというと、どうだったのだろう。


 エコバッグ推奨、レジ袋の有料化は、「海洋プラスチック問題への取り組み」として取り入れられたもので、確かに海洋プラスチックは非常に問題ではあると思うし、レジ袋が有料化されたことでレジ袋をもらわなくなって、それによって環境意識が高まったという結果もあるから、良いこともあったろう。

 レジ袋の有料化の後かな、紙ストローとか紙のフォークとかも使われるようになったよね。


 けれど、それらって、環境問題の解決の一つの方法なのであって、レジ袋の使用が減ったとか紙ストローにしたとかでプラスチック問題が解決に向かっているかというと、そこまではいってないと思われる。ほら、コロナ禍で、持ち帰りや宅配も増えていただろうし。


 そもそもプラスチック問題っていうのは、プラスチックが街で捨てられた時、川や海に流れたプラスチックが、紫外線や様々なもので分解されてマイクロプラスチック(ごく小さなプラスチック)になるけれど、完全分解されることはないから、その、極小になったプラスチックが海や川に流れて、魚などが食べてしまう、そしてその魚を食べることで私たちの体に、私たちのもとに戻ってくる、そこが問題で、日本は2019年時点で世界で4番目にプラスチックゴミが多い国であったから、もっとこの問題に取り組んでいきましょう、

 ということから始まったはずなんだけれど、


 さて、国民の中で、マイバッグ推奨、レジ袋有料化と環境問題と言われてSDGs!SDGs!と叫ばれて、なんとなくレジ袋がない方がSDGsらしいくらいの認識ではなくて、

 海洋プラスチック問題まできちんと理解していた人がどのくらいの割合でいるだろうか。


問題は、本来、こうした、レジ袋の話が、海洋プラスチック問題からきたものであり、


そもそも、世界全体で目指そうとしている17のゴールというものがあって、

その中にプラスチック問題は例えば、

11.住み続けられるまちづくりを

とか

12.つくる責任、つかう責任

とか

13.気候変動に具体的な対策を

とか

14.海の豊かさを守ろう

とか


そういう目標を達成するための方法の一つだったわけで、


しかし、ここまで国民が考えられているのだろうか。


 もちろんプラスチックごみ問題は、解決していくべきであるし、無駄にビニル袋を使わないとか無駄にゴミにしないとか、そういう"無駄"は、省くべきではあるんだろうけれど、


 レジ袋を有料化してどのくらいの速度で、環境問題を解決させられているのかという点は考えなくてはならない。


 むしろ、レジ袋の有料化に関しては、やるならもっと、SDGsのシンボル的役割としてSDGsというものの認知、宣伝のように積極的に活用していく活動を行なって、正しくSDGsというものを国民周知すればよかったのではないだろうか。


 日本はむしろSDGsにおいては、

 1.貧困をなくそう
(=見えない貧困、見えない格差、経済格差と教育格差の連鎖)とか

 5.ジェンダー平等を実現しよう

特に、5に関して進めていくことこそが、重要な気がしている。


 先日、知らないという人がいて本当に驚いたのだけれど、


2021年に行われた国連での、「クリーン・健康的・持続可能な環境で暮らす権利」を基本的人権として認める決議に関してロシア、中国、インドと並んで、日本が棄権した。これに関しては慰安婦問題など多くの意味合いでの人権問題が絡んでいるから難しいとして、

2022年9月の国連での「障害者権利に関する委員会」においても、日本は障害者差別に関する是正措置の法整備が不十分と国連で勧告されたがこれもまた、今も何も現実は変わっていない。

また、2016年にはかなり世界的に問題視されていた、夫婦別姓に関しても、日本は国連の女性差別撤廃委員会から、民法改正を散々勧告されているが、「法的拘束力はない」とはぐらかし続けている。


 こんなままで、夫婦別姓も同性婚も進まないのは、日本の政治家たちが、進めようとしていない、からであると世界にも明白である。


 経済的にはまだ大国であるし、技術力も高いし、国民の教育に関しても、小中学が義務教育化されており、高校進学率も高い日本は、特に義務教育のおかげで識字率も高く、計算力もあり、昔からの細かな技術力などによる高度で精密な分野では非常に優れた点はあると思う。


 そういう意味では"先進国"だろう。


 けれど、ジェンダー問題や環境問題や人権問題においては、決して世界のトップ層、先進とはいえないのは現実であると思う。


 しかし、ここを認識していない人が実に多い。特に、今の40〜50代以上、60代以上の方はもうほとんどと言って良いだろうか、


 日本は進んでいる、先進国、日本は素晴らしいという考えに侵され過ぎている点がある気がしている。

 だって、男女の不平等や少子化問題にだって

「最近の人は、わがままだ」とか「最近の人は我慢がない」とか言えちゃう人たち多すぎるし。


 「え、男がスカート?おかま?」とか

「女の子なら勉強なんていいから、家事育児できるようになっておきなさい」とか

 「女の子が大学院なんていってどうするの?」とか


「結婚できないわよ」とか、結婚したら

「子どもは?」とか。


 もうほとんど多くのところで、

おんなじようなこと言う人たち溢れかえってるし。


 そもそも、SDGsだって、SDGs ウォッシュ(SDGsに取り組んでいるようにみえて、実態が伴っていないこと)にならないように気をつけましょうっていう点は、

2015年の時点から、掲げられていて、SDGsを語るときに最重要と言っても良いくらいに最初に言われることなのに、


日本の多くの大手企業が、SDGsウォッシュを指摘されている。


 レジ袋問題も最終的には大事だけどさ、


 それより先にジェンダー問題の解決とか、

 長い目で人々の価値観や観念を変える必要があり、かつ、今現在、目の前で不利益を被っている人たちの話をするべきなのにしないのはね、


 男性ばかりの国の役人や議員たち、会社のトップたちだからなんだろうと思う。

 男性で、女性が恋愛対象で、何も心身に不自由がなく健康で、

 健康で文化的な最低限度の生活はできるような家庭に育ってきたような、男性たちは、

たぶん、被害や不利益を受けている人たちを認識できないんだと思う。自分の目には、不利益が、被害が、うつらないんだと思う。


 性被害ですら、やっぱり普通になんの犯罪も犯さず生きてきた男性の友人とか彼氏に話すと

 「え、マジでそんなことするやついるんだ…」

 「痴漢ってそんなにみんなあってるもんなの?大袈裟なだけじゃなくて?」とか

 本気で悪気なく思っているわけだしね。


 性犯罪の話になった時に、真っ先に出てくる話は

「いかに痴漢に間違われたら困るか」
「冤罪が…」って話であるしね。


冤罪はもちろん、断じて許してはならないし、あってはならないと私も思っている。それは、多分、犯罪をおこなさいほぼすべての人が思っているはずだ。

でも、冤罪問題っていうのは、結局のところ、当該犯罪自体を減らさないと、減っていかない話しじゃないですか?

2022年に出た調査では16〜24歳の4人に1人は性犯罪被害の経験者、2019年調査でも女性の2.5人に1人は性被害に遭って生きている。



そして、それにもかかわらず、被害にあっている側にも関わらず、

「着ていた洋服が男性を誘うような服だったんだ」とか

「あなたがいけない」とか

「あなたがそんなそぶりを見せたんじゃないか」とか

本当に日常的に言われる。


性被害の話ばかりになってしまったけれど、これだけじゃなくて例えばグラスシーリングがあることに気づけない人たちも多い。

女性が管理職になれない、妊娠や出産、育児を理由に不当に昇進や昇給を阻まれる、進学や進路を親や周囲の環境として阻まれている、とか。

そういえば数年前に、医大で女性の合格者の数値を操作して女性差別が行われていたって問題になったね。


 SDGsのゴールのとりあえずの世界的な目標は2030年。残り7年ですが、達成できるんでしょうか。


 前に、夜ふかしのマツコさんの言葉で書いたけれど、

 それまで常識、とされてきたことは、その長い歴史があるからそんなに簡単に変えることはできない。長い時間をかけないと変わっていかない。


 だとするならば、2015年のあの時点から15年間かけて変えていくべきことだったわけで、もう8年になりますが、さあ、どこまで日本は、世界の目標を達成しようと進んでいるのでしょうか。


 本当は、2015年にSDGs目標ができた時点から5年くらいかけて、政府の人たち、専門家・有識者、企業や団体、学校、そして、人々へとマクロからミクロへ、SDGsとはなんなのかSDGsのゴール達成に、日本は他国は、世界全体では何が必要か、国として必要なことは何か、企業などが変わるべきことは何か、国民一人一人が変えていくべきことは何か、

っていうことをもう少し明確にするべきだったんじゃないだろうか。


そして、例えば、グラスシーリングの問題、格差や差別の問題にあたっては、


マジョリティ側、優位な側、害を受けてない側は、その負や不利益などに全く気づかない、気づきにくいということがあるので、それを明示して、浸透させていくことをもっと押していく必要があったような気がする。


だって2015年からSDGsって言ってるのに7〜8年経ってまだ、エコバッグ持つだけでSDGsって言っちゃう人たち多いわけだし。女性差別撤廃を国連から勧告されてることを知らない人たちも会話してると結構いて、「え?なんのニュースを見ているの?」って思っちゃったりもするし、

60代80代の人と話したら

「最近の子たちは我慢が足りない、私たちの頃は子ども3人いてもしっかり育てたのに、」とか「母親が働いてたら子どもがかわいそうでしょう」とか、いえちゃったりするわけで、
「え、20代後半なら年収みんな600万くらいはもらってるものでしょう」とか言われちゃったりするわけで。

 ね。


 世代間ギャップも、問題なんだよね。


 問題の根源は大きくて根深いから、


だから、


 やっぱりなんのための何なのか

SDGsとはなんなのかとか


そういうことを、大人の皆さんに認知してもらうとか、そういうレベルから始めるべきだったんじゃないかしら。

 おそらく、SDGsや現在の環境問題やジェンダー問題に関しては、大人より小学生の方がよほど詳しいですよ。


 だってアラサーの私ですら、

「え、何?妻側の苗字を名乗るのがおかしい?何言っちゃってんの?は?どっちでもええやろ、なんならなんで今夫婦別姓の話してるのにまだそんなこと言ってんの?」と思うし
「なんで同性婚を法整備できないの?」と思うくらいなのに

親世代の六十以上の人たちの多くはやっぱり
「奥さん側の苗字名乗ってる=婿入り」とか
「うちの人間じゃなくなった」とか
「同性が恋愛対象?病気?」とかいえちゃったりするわけでしょう?

子どもを産むことだって、私はまだ経験ないからよくわからないけれど、よくSNSでみるのは

「男の子を産まなきゃ」どうのこうのと言ってくる姑さんとか旦那さんとか

「お腹を痛めて産んだ子じゃなきゃどうのこうの」とか

言ってくる人結構いるらしいじゃない?


まあ、SNS見てると、親世代じゃなくても、

私たち世代の中に、女の子が生まれたら、ずっと男の子が欲しいと思っていたらしい旦那さんが性別がわかる前からお腹の中の子は男の子だと決めつけておもちゃを買ってきたり、男の子のはずだという感じの発言をして、男の子の名前を考えていて、

いざ女の子が生まれたら

「女の子の取り扱いは俺わからないよ」って全然、子育てを何もしてくれなくて子供に触れることもしない、子育てを一緒にしてくれない

ってもやもやしてる女性のお話しとかあったから

世代だけの問題じゃない。


こういうのって、育ってきた環境の中で培われた価値観なんだと思う。


もしかしたらその旦那さんは、
女の子がいないご家庭(親戚とかにもあまりいないとか)で育ってきて、おまけに自分が親御さんから「男の子は」「男なんだから」とか言われてきたのかもしれないし。


 そういうのも、20年30年、私の親世代になってきたら50年60年、祖父母世代になったら80年90年と、

それが当たり前、

と思ってきた世界にいたとしたら、

そうじゃない、と言われても理解できないのかもね、とは思う、


でも、理解できないとか受け入れられないとか言って、それで他人に不利益や不幸をもたらそうと、押し付けようと、する人なら、時代に、世界においていかれる、

もうそういうふうにしていかないと、きっと変わらないよ。


そういう人はきっと時代においていかれているって感覚を持てないだろうけれど。


そのぐらい変革していかないと

世界は変わっていかない。


15年やそこらじゃ変えられないことだってきっとあるだろうけれど、15年間もあったら、

もう少し価値観や社会は変革していっていても良かったんじゃないかなとも思う。


少なくとも、2030年までまだ後6年以上あるから、

もう少し変わって欲しいよね。

6年あったら少しくらいは変わるよ。

かわるはずだよ。

だって生まれた子が小学生に、

小1だった子が中学生に

中1だった子が大学生や高卒に

なるような年月だからさ。


地球環境も、社会問題も。


マクロレベルから、国に変えて欲しいことは山ほどあるけど、

これを読んでくださる方や、私たち一人一人の毎日の行動や少しずつ新しい価値観もあるということを知ろうとする、とか

そんな被害に遭う方々世の中にいるのだ
そんな不利益をこうむっている方がいるのだ
と知るところから始めるだけでも

6年あれば変わるんじゃないかしら。


#SDGs

#ジェンダー問題

#環境問題


 #世代間ギャップ



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