企業と自由競争
社会に必要とされる企業になることが大切だと感じながらも、企業がセーフティネットを提供するのはちょっと違う、と僕は思っています。
企業が雇用を生み出せる、仕事を創出できるのはもちろん素晴らしいことです。ただ、雇用が発生するのは企業の成長の結果であって、目的ではない気がします。
僕にとっての目的は製品やサービスで世の中に良い影響を与えることで、仲間は必要ですが、ただ、集めることを目的にはしていないためです。
もっと言うと、企業は自由競争に徹して、世の中に届けられる価値という観点から、切磋琢磨するべきという気もしています。
福祉やセーフティネットが不要という意味ではなく、会社や個人で行った納税でそういったものが機能するように、ちゃんと一市民として政治を見ていくことが大事なんじゃないかと思っています。
政府や自治体はそういう事業の主役であるべきと考えていますし、僕ら企業が協力できるところもたくさんあるように感じます。
TwitterやMetaでのレイオフが話題になったり、国内企業の早期退職制度がニュースで取り上げられたりしていますが、誤解を恐れずに言えば、僕は仕方ないところもあると思います。
むしろ、会社を辞めるとお先真っ暗だったり、次のチャンスもなく安心して暮らせない、という社会であることの方が、それぞれの会社が雇ったり雇えなかったりすることより問題ではないでしょうか。
ちなみに、会社には時としてコミュニティを生みだす側面があると思います。集まった人同士がつながり、最終的にはコミュニティがその会社や組織を超えて広がっていくことがあるように思います。
自治体や国の仕組みだけではなく、人のつながりにもうまく助けられながら、あまり会社や組織に頼らずにやっていければ、もしかしたらレイオフも怖くないのかもしれません。
そんな働き方が主流になるといいなぁ。