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なぜ印刷物に高品質を求めるのか?

とある今日感じたこと。
デザインと印刷の関係性。
もしかしたらブランディングの話かもしれません。

名刺のデザインをして印刷費抑えるために、紙質はとりあえず標準的なコート紙で。そんな業者さんも多くあると思います。

それの理由にも同業者だから理解はできます。
名刺のデザイン費用はあまり取れないのが事実です。
おそらく時給換算したら、ものすごい下回る
かといって適正な価格で見積もると、印刷代も含め高額になってしまうのです。

なので、少しでもデザイン費をまかないたいからというのもあり、紙のランクを下げることもあります。

◻︎名刺はその人を表す看板

例えばですが、塗装業者で仕上がりのクオリティを見られるお仕事なのに、色もかすれた印刷の名刺だと、どうイメージされますか?

また、せっかく綺麗にメニューの写真を撮影したのに、写真がぼやけた感じで色悪く印刷されていると、料理が美味しそうに見えなかったり….?

せっかくスタイリッシュにデザインされても、仕上がりによって魅力が半減されてもったいないなぁと感じたことがあります。
ブランドイメージにも影響します。
デザイナーは作っている側なので、敏感に感じてしまうだけなのかもですが…

たかが名刺、されど名刺。

◻︎紙にこだわれば良いものができる、というのも違う

もちろん高級紙を使えば手触りが違うし、高級感もある。
ただそれが、そのデザインとの相性は良いのかどうかが問題。

デザインは色、質感、雰囲気やイメージすべてを含めて、その方の魅力を最大限引き出し表現することが役割だと思っています。

ただ予算も大事。
予算の中でどれだけ表現できるかが、いつも頭を悩ませますが、無制限だと表現の幅もあまりに広いので…ある程度制限があるとやりがいがあります。

◻︎印刷とデザインはいつも実験

名刺もDMも紙ものデザインは、五万と制作してきましたが、
私にとっては毎回研究です。
はたしてこのデザインとこの印刷でどうなるか、いつも完成までドキドキです。色校正を出して、やっぱりこれじゃなくてこっちにしようと気づきもあります。

ちゃんとデザイナーはめちゃめちゃ考えて悩んで選んでいるのだよと言いたかっただけです。笑
むしろデザインより、こちらの方が時間かかっているかも?なんて…


というわけで、今日のつぶやきでした。