AIに自作の絵を学習させてみた
Stable Diffusion 体験しました
最近のAIの画像生成技術の進歩がすごいですね。
私も使ってみましたが、精巧な絵も表現できていて本当に驚かされます。それもほぼ一瞬で描いてしまうのですから。
ところで自分もイラストを描いています。美麗グラフィックとは程遠い絵ですが、シリーズ化しているイラストもあります。これをAIに学習させてみたらどんな絵を描いてくれるでしょうか?
今回は、自宅のPCにStable Diffusionをセットアップし、自作イラストを学習させてみた結果を残しておこうと思います。既存の画像生成AIを追加学習させてLoRA(Low-Rank Adaptation)ファイルを作った記録です。LoRAファイルは画像生成AIの拡張機能のようなものですね。元々の画像生成モデルと私の描くイラストのタッチは結構かけ離れているのですが、それでもそれなりに手応えのある結果を得ることができました。
環境:
Windows11(ゲーミングPC/グラフィックメモリ12GB)
セットアップの時に参考にした動画
Stable Diffusion webUI関連、LoRA関連などゼロからこちらを参考にさせていただきました✨テルルとロビンさん、ありがとうございます。わからないことだらけでしたが、こちらの動画でほぼ全て解決できます。既に様々なツールも実装、紹介されています。とても便利です。
さて、これから自作イラストをStable Diffusionに学習させた結果をお披露目したいと思います。
さっちゃん
まずは、パステルプラネットが不定期連載している漫画『キラキラたましい子』のメインキャラクターの1人、さっちゃんを学習させました。このnoteアカウントのアイコンキャラで、15パターンくらい画像を集めました。
特徴となるキーワードとしては黒髪ポニーテール、赤いシャツ、青いズボン、ニコニコ、みたいな。全て英語でタグ付けしました。キーワードのタグ付けにはtoriatoさんのtaggerを使わせていただきました。結果はこちら。
すごい!完全にさっちゃんだ。
パスプラくまの今日はなんの日?
次は、200以上画像がある「パスプラくまの今日はなんの日?」のイラストを学習させていきました。素材は下記の通り。学習させる際に付与したキーワード(タグ)は"pasplakuma"。
そして出来上がったのがこちら。
かなり実物っぽさが表現できていると思います。素材となった元画像と全く同じではないけれど構図やタッチがとても似ています。ハムスターと小鳥も登場します(本当はくま、ハムスター、小鳥1匹/1羽ずつなのですが、複数匹登場してしまうことはあります)。
意外な画像も出てきます。楽しい。
百人一首の書
お次は、パステルプラネットが制作した『なかよし百人一首』。こちらの書道だけを学習させました。結果は下記の通り。
読めないけれど雰囲気は出ていますね!ところどころ草書のあの字かなという感じはあります。古文書みたい。
こちらの書道の学習ファイル(LoRAファイル)は「不思議で書」としてHugging Faceで公開しています。よかったら使ってみてください。
希少動物
続きまして、なかよし百人一首に掲載していた希少動物(絶滅危惧種の動物)も学習させてみました。素材は下記の通り100種類。キーワードには、動物の名前を日本語と英語で、また鳥類だったらbirds、魚類だったらfishなど大まかな種についても学習させました。
そして出来上がったのがこちら。
こちらもなんとなく素材の中に見たことがある様な、でもバッチリ同じものはない、学習された結果が感じられました。すごい!
なかよし百人一首の希少動物を学習させたLoRAファイルもHugging Faceで公開しています。
次は百人一首のイラストの残りを学習させる予定です。お楽しみに。
今後もイラストレーターのAIとの付き合い方を模索していこうと思います。
読んでいただきありがとうございます! サポートは、次の制作のために大切に使わせていただきます。