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チームのアクションを自然に引き出す

おはこんばんはー。りょくちゃです。

チームのアクションを引き出すにはどうしたらいいのでしょうか。押し付けずにアクションを引き出すことが難しいです。

これは実際に自分が悩んでいたことがあるテーマでした。自分は常々仕事をする人が生き生きと働いて、成果も出ていて、その成果で幸せになる人がいることを目指している気がします。

チームで仕事をするとたくさん関節がある腕のようにコントロールが難しくなります。上意下達や強力な介入を行うマネジメントはコントロールを可能にしますが、それでも自己組織化したチームのパフォーマンスには及ばないと信じています。

マクレガーのX理論とY理論からアプローチを考えれば、自己組織化を促していくにはY理論に基づく考え方に体をなじませていきます。

Y理論を通してチームを眺めると、権限と責任は自己組織化したチームや組織に変貌する上で重要なテーマだと最近ますます実感しています。

責任は辛く険しい逃げ出したいものと捉えずに、自らの役目を果たすことの源泉になるのが自分の理想です。

自分はX理論に基づくアメとムチで人を動かす責任の解釈から一歩踏み出すために、責任という言葉の再解釈からはじめました。

レスポンシビリティとアカウンタビリティ

責任には英訳でふたつの意味があります。

レスポンシビリティ
実行に対する責任の所在。任務を遂行するべき責任。業務遂行責任。
アカウンタビリティ
結果に対する責任の所在。また、それを説明する責任。成果責任。

例えば、この2つの言葉を使ってスクラムマスターの責任を説明すると……。

まず、スクラムマスターはスクラムチームの成果や結果の責任(アカウンタビリティ)は負わない(負えない)です。

スクラムマスターはプロダクトの価値を高めるために自己組織化したチームを作り効果的なプロセスを成立させることに責任(アカウンタビリティ)を負います。

スクラムマスターの責任

スクラムマスターはスクラムチームの結果の責任を負えないので、チームの意思決定を尊重するのが基本的な振る舞いです。

しかし、効果的なプロセスを成立させる上で必要であればスクラムマスターが主導する問題も存在します。その際には、いつも以上に共感してもらえるように説明することを心がけます。

スクラムチームは問題解決のために必要に応じてスキルを学習・獲得する責任(レスポンシビリティ)があります。スクラムマスターはその学習を妨げるものを排除したり、学習の必要性に気づかせたり、失敗しても大丈夫な安全な環境を作ることで責任(アカウンタビリティ)を果たします。

大分ややこしいですが、スクラムマスターの成果物はチームそのものとそのプロセスなので、間接的にチームの成果や成長の責任は負ってると考えられます。スクラムチームの一員である以上、プロダクトゴールやスプリントゴールにはコミットメントしていきます。

スクラムマスターの振る舞い

最初の話に戻ると、スクラムマスターは問題の共有と対話を通じて自然とチームの行動を引き出すのが基本方針になるのではないでしょうか。究極的に言えば場に参加するか場を作る2つになります。

とはいえ……。問題の共有をしても関心を持ってもらえないこともあります。

場合によりますが、強力な抵抗にあうならメンバーの自然なアクションを引き出すため、メンバーの関心がどこにあるのかを観察してメンバーが変えていきたいと思うことから変えていくことを目指します。

少しずつ変わっていくことや変えていけることをチームが学んでいけば、問題の共有をしても以前と認知の仕方が変わってくることがあります。

テクニックとして一つ具体的なアクションを紹介すると、ふりかえりでKPTをやるとき、Problemにスクラムマスターとして一つ問題を上げます。そうすることで投票結果を見てチームのニーズがどこにあるのか学習することができます。

責任に焦点を当ててスクラムマスターの基本的な振る舞いについて考えてみました。スクラムチームの自然なアクションを引き出すために、四苦八苦するのは慣れていないと難しかったです。いっしょに忍耐強く根気よくとり組みましょう。では、また次回!

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