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写真ばかり撮っていても責めないでくれると嬉しいな

五感全てのアファンタジアの私。
目を瞑れば闇。もしくは目蓋の裏がみえる。
直前まで見えていた(見ていた)景色すら、思い浮かべられない。

せっかく旅行に来たのに、写真ばかり撮ってる人がいる、と、時々責めるような言動をきく。「体験がすべて。景色は心に焼き付けろ」、と。
そうよね、とは思う。
体験は大事。でも、アファンタジアにとっては事情がちょっと違う。写真は、心の目の代わりなのだ。

家に戻ったら景色は一切思い出せない。あそこ素敵だったな、って思っても思い出せない。私は、それを経験的に知ってたから、アファンタジアの言葉を知る前から、誰が何と言おうと撮りまくってた。

だから、インド旅行のとき大量の使用済みフィルムを盗まれたときの落胆ときたら! (まだスマホも携帯もない時代)。どうして、使用前のを盗っていかなかったのよ~! と、心から叫んだ。半端に残ったフィルム。覚えておきたかった景色は無い。もう、体験していようが、写真がないことで記憶はなかったも同然だ。

ただ、どこに行ったときもメモを詳細に書いてたから、まだ救われた。(今、そのメモは引っ越し続きで無くしてしまったけど)
それでも、メモしたこと、何度か読み返したことで、記述的な記憶は補完、補強されたから心に焼きついた部分もある。

「写真は心の眼の変わりだから」と、私は経験的に言ってたけど。
旅先で写真ばかり撮ってる人、写真の補助がないと記憶を思い出せない人かもしれないから、体験のほうが大事なのはわかるけど、あまり責めないであげてほしいな。


AIイラストはPixAIで生成。


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