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マインドボディエクササイズは認知症のリスクを低下させる?

▼ 文献情報 と 抄録和訳

軽度認知障害のある高齢者におけるマインド・ボディ介入の影響:システマティック・レビュー

Maryam F: Impact of mind-body interventions in older adults with mild cognitive impairment: a systematic review, Int Psychogeriatrics(5):643-666

[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar

[背景・目的] マインドボディ介入は、軽度認知障害(MCI)を持つ高齢者の様々な肯定的な転帰と関連している。本研究の目的は、MCIを有する高齢者を対象に、マインドボディ介入に基づくさまざまな非薬理学的プログラムの影響を検討することであった。

[方法] Cochrane Collaborationで求められている包括的な検索方法で、以下のデータベースを用いて検索を行った。Google Scholar、Science Direct、PubMed、PsycINFO、MEDLINE、EMBASE、CINHAL、コクラン、Ebsco。MCIを有する55歳以上の非入院成人の認知機能および日常生活機能に対するマインドフルネスや瞑想、ヨガ、太極拳、気功などのマインドボディ介入の影響を評価した研究を対象とした。

[結果] 9件の研究が包含基準を満たした。その結果、マインドボディ介入は認知機能、日常活動機能、マインドフルネスを改善し、転倒リスク、うつ病、ストレスの中等度の減少、1年後の認知症リスクの低下をもたらすことが示された。

[結論] マインドフルネス、ヨガ、太極拳トレーニングに広く焦点を当てたいくつかのマインドボディ介入が研究されている。このレビューでは、マインドボディ介入がMCIを持つ高齢者の認知機能や日常活動機能、記憶力、回復力、マインドフルネスを改善したことが示されている。しかし、結論には、サンプルサイズの小ささ、アウトカム指標の不均一性、積極的な対照群の欠如、長期的なフォローアップの欠如などの限界があった。MCI高齢者の認知機能低下を改善し、MCIからアルツハイマー病や他のタイプの認知症への急速な進行を遅らせるために、マインドボディ介入が費用対効果の高いものであるかどうかを判断するためには、さらなる質の高いエビデンスが必要である。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

まだまだ議論の余地はあるが、マインドボディエクササイズは慢性疼痛に対する治療として期待されている。今回の論文で、疼痛だけでなく転倒リスク等にも効果があるかも?といったところは興味深い。

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ミントライム
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