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臨床家のためのマインドフルネス

▼ 文献情報 と 抄録和訳

パンデミックの中での臨床家のためのマインドフルネス・モーメント

E Hedderman, V O'Doherty, S O'Connor: Mindfulness moments for clinicians in the midst of a pandemic. Ir J Psychol Med. 2021;38(2):154-157.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed(Full text), Google Scholar

[概要]
臨床医は日常的に激しいストレスのかかる職場環境に置かれており、現在のCOVID-19の危機は彼らの心理的苦痛のリスクを高めている。マインドフルネスは、医療従事者の生活満足度、ストレスへの耐性、自己慈愛、思いやり、全般的な幸福感を向上させることが示されている。著者らは、自らの臨床経験に基づいて、「臨床医のためのマインドフルネス・モーメント(MMFC)」を発表した(付表。これは、このパンデミックの中で働く臨床医の回復力と思いやりを促進するための、短くてシンプルで利用しやすいマインドフルネス・プラクティスのセレクションである。これらの練習法は、仕事中に使用することができ、初心者でも経験者でも利用可能である。これらのプラクティスのほとんどは、エビデンスに基づくマインドフルネスプログラムから抽出されている。臨床医の仕事をサポートし、レジリエンスを高めるためにMMFCを使用することの効果を評価するために、さらなる研究が必要である。

↓付表とその訳(直訳なので分かりにくいところがあります)

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

患者さんのメンタルをケアするためには、私たち医療従事者自身のメンタルが良好な状態である必要があると思う。しかし、悲しいかな、現在の激務に疲弊し、決してメンタルが良好な医療従事者は多くないと感じる。

上記の内容は、マインドフルネスを普段実践していない方には、少し抵抗がある内容、表現も含まれていよう。ただ、その抵抗感を取り除けば、実践するには簡単な内容だろう。私たちは自分自身、そして患者さんのため、己のメンタルを調整する術を、少しずつ身に付けていきたい。

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