まだ笑えることの喜び

最近、疲れているのか思い切り笑えていない気がする。

子供のころは録画したお笑いのネタ番組を繰り返し観ては大爆笑して、ネタのセリフのひとつひとつも覚えてしまうくらいの勢いだったのに、今は一応録画した番組をだらだらと流し見している感じで、いまいち集中していない感じだ。

笑い方も「わっはっは!」と腹を抱えて笑う感じがなく、スマホを見ながらたまに「ふふっ」と笑う感じになっている。面白いなと思う感覚自体は変わっていないのに。

もしかして、「笑う」ということ自体にもそれなりのエネルギーが要って、加齢と疲労によりその力が足りなくなっているのかも・・・と悲しくなった。

そんな私だったが、M-1の9月18日の一回戦の動画を見て、1位の「しらんやつら」というコンビのネタに大爆笑してしまった。いや、「してしまった」っていうのも失礼な話だけど。

まずサムネの絵力が尋常じゃなくて、見てみたらわかるキモシステム漫才。
システム自体はありきたりだが、ボケやフレーズのひとつひとつが質が高くてどんどん上り調子に爆発力を増していくワードセンスに脱帽した。

「お前、髪長いな」

上記のフレーズが最高のフリで最高の間で繰り出されるのがもうどうやったって笑っちゃうのよね。

とにもかくにも1回戦の動画はひととおりチェックしているが、一番好きだったかもしれない。
「あぁ、まだオレ笑えるんだ」と安心した。

ア・バオア・クーから脱出してみんなのもとに帰るアムロが
「ごめんよ、まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない。」
って言ってたけど、たぶんこんな気持ちだったんだろうな。



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