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保護犬パッセのアレルギーテスト

これはパッセをお迎えして2か月頃の話です

パッセをもっと大切にしたい
これまでのご飯よりも、より栄養のある良いものを食べて、健康に長生きしてほしい

そう思って、色んなご飯を調べ、お店では売っていない、体に良いドッグフードを定期便で購入することにしました

パッセに元気でいてほしい

ただ、そう思っていただけなのに…


今までのご飯とは比べ物にならないぐらい、食いつきが良く安心していたのですが

数日後に食後すぐ嘔吐してしまったのです

ただ、保護施設の時から食べていたフードを食べても、嘔吐する時はあったので、度々病院には連れて行くものの、いつも血液検査にはそこまで異常はなく、免疫が少し下がっただけ、と伺っていたので、
最初は、まだ慣れていないからかな、と思ってしばらく様子を見ていました

しかし、その日は大好きな砂肝も吐き、いつもより少し疲れた感じがしたので、嘔吐物も持って、念のため病院へ連れて行きました

病院ですぐ血液検査をし、結果を見ながら先生は曇った顔でこう言いました

肝臓の数値が基準値を大幅に逸脱しています
今から即入院です

え?入院??
先生から告げられた言葉に、耳を疑いました

私と彼が驚きのあまり、放心状態で固まっていると、先生が検査結果をみせてくださいました

そこには、肝臓の数値は通常3~100 IUなのに対し
その時のパッセは 2243IU
通常の20倍以上でした

先生から、ねずみ用の撃退薬や、除草剤、人間の薬を誤飲していないか、など、色々聞かれましたが、まったく覚えがありませんでした

頭痛持ちで鎮痛剤が手放せない時期があったのですが、パッセが来たこともあってか、頭痛の頻度も少なくなり、服用しない日が続いていたので、薬の誤飲はありえない

入院という単語にショックと、愛しいパッセが危ないかもしれないという恐怖で、診察室でも待合室でも、涙が出て止まりませんでした
(病院の方々ごめんなさい)

病院では、できうる限りの解毒処置を行うこと、毎日面会には来ても良いことを聞き、さっきまでパッセが入っていたはずの、空のリュックサック型のカバンを背覆って帰宅

パッセがいない家って、こんなに静かで寂しいのか、と思うほど、家が自分の家ではない気がしました

どうしてこんなことになったのか
家のキッチンから何か落ちたものを食べたのか?
散歩中に拾い食いなどはしない子だが、見ていない一瞬の隙に何か置いてあった駆除剤を食べたのかもしれない
もしかしたら薬が落ちていた?
でもテーブルの引き出しにしまってあるし、パッセは引き出しなどに手が届かないし…

いろんな可能性が頭を過りましたが、まったくわからない

どうして どうして
なんてことをしてしまったのか
パッセ もし死んでしまったら・・・

その時は寝ることも容易ではありませんでした

翌日から、退院するまで毎日、パッセのお見舞いのために病院へ通う日々が続きました

大好きなパッセ、お家が大好きなのに、私のせいで・・・

自分を責め、わからない原因に頭を抱えていました


こちらです、と病院の面会室に通された私と彼

しばらくすると、パッセが看護士さんに抱っこされながら、連れてこられました

入院中のパッセ
大好きなフリースの膝掛けを差し入れ

なんだかしんどそうな顔をしていましたが、私たちを見た途端、とても嬉しそうにシッポをブンブン振りながら、アウアウ鳴きました

安心して私も泣きました

パッセがいてくれることは奇跡で、本当に嬉しいことだ、と改めて思いました

その日の血液検査の結果をみせていただくと、肝臓の数値は下がるどころか上がっていました

だた先生からは、
一旦は数値が上がるもので、それが落ち着くと徐々に下がるものだから、大丈夫だ
と伺い、心配しながら、ホッとするというよくわからない感情になりました

パッセの細い腕に点滴の針が

心臓がギュっと締め付けられて痛くなりました
こうなったのは私のせい・・・

翌日も病院へ
すると先生からは、
悪いことに十二指腸や膵臓にもバイ菌が侵入している
・・・などが心配され・・・
・・・
・・・

先生は何か説明してくださっていましたが、私はもうショックで、あまり話を覚えていません

とにかくかなり危ない、ということだったかと思います

私たちを見るとすぐにシッポをブンブン振って、大喜びする愛おしいパッセの無事を、生きる力を、心から願いました

幸運なことに、私たちの願いと、先生や看護師の方々の必死の治療の甲斐あって、パッセは日々回復に向かい、1週間の入院を経て、通院、そして、血液検査の結果が通常になっていきました

帰宅後すぐのパッセ
1週間ぶりの家に大喜び


しばらくして、
そういえばあの健康食にしてから、急に体調が悪くなったような、、
と思い、
先生にも伝えるとアレルギーチェックを検討してみてもいいかもしれない、と伺いました

パッセには申し訳なかったのですが、また採血して、それを検査機関へ送って、アレルギーを調べていただきました

すると

パッセは、色んな食材に対してアレルギー体質で、異常なまでのハウスダストアレルギーということも判明

こちらは食べてはいけないものリスト
この他に触れてはいけないものリストもあります

パッセのために、と思ってしていたことが、
パッセに毒をもっていたなんて

無知とは罪、
最近見始めたアニメにあった台詞ですが、本当にその通りだと思います

それからは、病院でえんどう豆やジャガイモ由来の低アレルギーのドッグフードを買い与えるようにしました

そうすると吐くこともなくなり、目の涙焼けも減り、毛の艶もとても良くなりました

このことが教訓となり、サクラもお迎え後、アレルギーテストを行い、アレルギーのない馬肉を中心としたフードに切り替えました

まだまだ知らないことや、わからないことがたくさんあるので、NOTEやいろんなことを通じて学んでいきたいと思いました

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