飼育放棄されたサクラとの出会い
パッセと幸せに暮らすようになってから、チワワ苦手な私が、まさかのチワワ大好き人間になっていました
チワワのインスタは毎日チェック!
そしていつものように、パッセの出身先の保護団体様のインスタも拝見していた今年の2月のこと、ある子が目にとまりました
新メンバー
サクラ チワワ 女の子 年齢10歳
え、10歳?
あくまで私がみている範囲ですが、
若い子でブリーダー出身なら、身体的な問題が多く、子供を作る能力がない、病気や無理な交配による奇形などで売り物にならないなど、色々考えがつく
一番多い4,5,6歳ぐらいでブリーダー出身なら、繫殖引退犬がほとんど
10歳で保護犬…
いったいどうしたんだろうと心配になり、そのままスクロールして詳細を読んでみると、一般家庭からの保護、とありました
私はすぐに
「サクラちゃんっていう、かわいいチワワが新メンバーで来たんだけど、10歳で、元家庭犬なんだってー!」と彼氏に報告
報告すること自体は、いつもやっていることなのですが、まさかこんなハッピーな展開になるなんて、思いもしていませんでした
それから、サクラを毎日インスタグラムで応援する日々がスタートしました
投稿に添えられている文章は、
ハイシニア犬でよく寝ている
おやつが好き
舌がチロっと出ている時がある
というかわいいものもありましたが、
中には悲しいものもありました
声帯を取られているため、フォンフォンとしか鳴けない
夜は寂しいからか、ケージに入りたがらず、
声にならない声で、頑張って、フォンフォン、と鳴いて、家族を呼んでいる、と
サクラを捨てた人を、サクラは必死に迎えに来てほしくて叫んでいたのです
パッセと暮らし、日々幸せを感じながら過ごしていた私にはショックで、更にサクラのことが心配でたまらなくなりました
サクラのことを気になってはいましたが、インスタを毎日チェックして、ただ幸せになってほしい、と見ているだけでした
一緒に暮らしてからわかってきたのですが、パッセは、私と彼氏以外の人や、特に犬がだいっ嫌いな子です
それに住んでいるマンションは、小型犬1匹まで、という決まりだったので、もう1匹迎えるなんて無理だと思っていたのです
そのため最初は、
かわいそうに、、早くお家がみつかりますように
と、祈っていましたが、保護されてから2か月が過ぎた頃、保護団体様のインスタの投稿に、ハイシニアなためか、サクラちゃんはお声がけがあまりない、と書かれているのを見ました
あぁ、これは、、サクラが私を待っているのかも
10歳なら一刻も早く家族になってあげたい
来年は、サクラに桜を見せてあげたい
と勝手に思うようになりました
私もわかってはいましたが、彼氏に相談したところ、この時ばかりは、すぐ首を縦には振ってくれませんでした
話し合いの末、
①パッセとの相性が良いかどうか
②2匹になった場合の、色んな大変さを考えておく
③人の来訪が多いであろうゴールデンウィーク明けて、更に1週間後まで待ってみて、それでもサクラが施設にいるようならお迎えを考えよう
という結論に
まずはパッセと相性が奇跡的に合わなければ、お迎えはできない
彼氏とパッセを引き連れて、閉店ギリギリまで残り、スタッフ様にサクラの既往症を聞いた上で、ダメもとで、パッセとサクラの相性をみさせていただきました
ハイシニアというだけでなく、
膝のパテラ、歯周病(残る歯は1本だけ)、目の白濁、乳腺のしこりが多数
そして声帯切除に、子宮蓄膿症の手術歴
見た目が可愛いし、若く見えるけれども、正直ボロボロです
まぁ、病歴などについては、パッセの時と同様、特に気にしませんでした
治せるものは治療を受けてもらい、もしガンでも、最後の時に、サクラに家族がいないなんて悲しい
残された時間がわずかであっても、一緒にいてサクラの家族として看取ってあげたい
でも私がいくら希望しても、私がなによりも幸せにしたい存在はパッセです
だから犬嫌いのパッセとは、残念だけどおそらく相性なんて合わないだろう
そう思っていました
パッセは、散歩中だと、相手が大型犬だろうと関係なく、果敢に吠えまくる
里帰り中であれば、どんなに犬が好きな犬にでも、性格が温厚な犬にでも、唸って噛みつこうとする
そのベビーフェイスからは想像もつかないですが、パッセはそれだけ、犬が苦手なんです
無抵抗なサクラに噛み付きやしないか、とても心配していたのに、パッセ自らサクラに近づき、そっとご挨拶したんです
それを見て、感動したと同時に、
これは奇跡だ、サクラをお迎えするしかない、と思いました
そして私たちが期限として決めていたゴールデンウイークが明けて、更に1週間後も、サクラはまだ施設にいました
急いで大家さんに交渉し、犬2匹の飼育許可証などの書類を用意
もう一度、パッセとサクラを会わせてみて、パッセが本当に大丈夫なのであれば、わが家へお迎えしたい旨を、スタッフの方にお伝えし、私たちとパッセ、サクラだけの空間を用意していただき、スタッフ様にも立ち会っていただきました。
最初はサクラからパッセに近づいたので、パッセは怒っていましたが、その後はパッセ自ら、サクラに挨拶したり、匂いを嗅いだり、また近寄ったりしていたので、おそらく、大丈夫だろう、とスタッフの方からもお墨付きをいただきました
奇跡が重なり、ありがたいことに、サクラを家族として迎え入れることになったのです
更に驚いたのは、家に着くなりパッセがサクラにお家の中を案内していました
あの犬嫌いのパッセが、サクラにお家を見せてあげている
とても感動しました
奇跡的で、素敵な出会い
こうして、元繫殖引退犬と元飼育放棄された犬の家族となったのです
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