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13 Juhannus(ユハンヌス)- 夏至祭 -

今年は6月21日が夏至です。
1年でいちばん昼間が長い日。
日本では、一部の地域を除いては夏至だから特別何かをするということはありませんが、北欧などでは太陽の生命力を得るためのお祭り「夏至祭」が行われます。
今回は、フィンランドの「夏至祭」について書いてみたいと思います。

1. 夏至の日の過ごし方

フィンランドでは夏至の日は祝日です。前後の日も休みにして連休だった思います。(記憶があやふや。。)
フロアメイトのフィンランド人に「夏至祭って何して過ごすの?」と聞いてみたところ、「家族のサマーハウスに行ってくる」と返ってきました。
フィンランドでは夏や長期休暇に家族で過ごすセカンドハウス(コテージ)【サマーハウス】を郊外に持っている人が多いようです。
【サマーハウス】は、森など自然の中にあって、食料をたくさん買い込んで食事したり、森を散歩したり、サウナに入ったりと、ただのんびりと家族で過ごすためのコテージです。
いいな~そんな過ごし方。憧れます。
コロナが終息し、気軽に旅行へ行けるようになったら、フィンランド郊外のサマーコテージを借りて1ヵ月、、2週間、、、せめて1週間でものんびり自然の中で過ごしてみたいです。ご一緒にいかがですか?(笑)

2. ひとりぼっちの夏至

ほとんどの寮の住民がサマーハウスや旅行に行ってしまい、しかも、、連休中はほとんどのお店[デパート、スーパー、キオスク(コンビニっぽい店)]が閉まってしまうそうなのです!!
急いで、食料の買い出しに行かないと2~3日間、飢えてしまう~~~~。
せっかくなので、「夏至っぽいことをやってるところ教えて!」フロアメイトに聞いてみたところ、「セウラサーリで夏至祭やってるよ、たぶん、行ったことないけど。夕方ぐらいから一晩中なにかやってると思うよ。知らんけど(これは言ってないよね〜)」との情報をゲッツ!

近所のスーパーはすでに休暇に入ってたので、午前中にバスで郊外にある巨大ショッピングモールへ買い出しに行くことに。
このショッピングモールは、地下鉄の駅も隣接している『Itäkeskus』という場所にあるので、ヘルシンキからも地下鉄で簡単に来れます。

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とにかく広くて、しかもすでに閉まってる店もあったので、食材のみを買って急いで帰宅。午後からセウラサーリ島へ向かうために、とりあえず昼寝zzz。とにかく食べて寝れば体力気力は回復します。←これ重要(笑)

3. いざ、セウラサーリ島へ

昼寝から目を覚ますと、う~ん曇ってる。。
天気予報は曇りのち大雨。えぇー!
夏至祭は雨天決行なのか?
とりあえず、行くだけ行ってみよう!ということで、飲み物、食べ物、雨具をかばんに詰めて、いざ出発!!
ヘルシンキまで行き、ヘルシンキからセウラサーリ島行きの路線バスに乗って30分ぐらいで着きました。

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駅に着くと目の前に橋が架かっていてその先にあるのが『セウラサーリ島』です。

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まさか、橋の入り口で入場料⁉︎
聞いてないよ〜、無料じゃなかったのね・・・せっかくここまで来たし、しぶしぶ払って入る。

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この辺りのカモメはヘルシンキ中心部でみるカモメと違う種類みたいで、小ぶりでかわいい。ヘルシンキのカモメには何度か食べ物を横取りされて小憎たらしく感じてたので(笑)ここのカモメのかわいいことよ。

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おっ、目が合った。Moi(こんにちは)!

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この島には自然の動物がそのまま暮らしているようです。
近づいても全く逃げない。

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ツリーハウス。
昔の人は木の上に住んでたのか?

4. 島の中ではいったい何が!?

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子供達が民族衣装を着て歌を歌ってます。日本の『かごめかごめ』みたいな感じ。か、かわいい、お人形さんみたい!!

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しばらく歩くと、次は大人達が民族衣装を着てお芝居みたいなのを演じてます。
どうやら、夏至祭とは、民族衣装を着てフィンランドの伝統芸みたいなのをするのかも?
横目でみながら歩き続けると、広場へ辿り着きました。何かセレモニーが始まるようです。
座ってまっているけど、なかなか始まらない、、、。
暇なので音楽(なぜかコブクロの「ここにしか咲かない花」)を聞いて、泣きそうになる。ホームシックか!?
小雨もぱらついてきて、気温が下がっていく、、、
寒い、冷たい、寒い、、セレモニーはまだか。。
辺りを見回してみると遠くに日本人撮影クルーのような団体発見!
『イッテQ』とか来てるのかな?と思いながらも、涙と寒さでぐちゃぐちゃになっているので、インタビューでもされると困るので(されるわけがない)、日本人だとわからないように雨具で顔を隠す。

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大分時間が経ってようやく開催。
国旗掲揚、国家斉唱、、、ひたすら長い。
雨も強くなってきて、寒さでガクブルなので、夜通しここで過ごすことを諦め帰ることにした。

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島にある水辺(海?湖?)のほとりで男の人達がかがり火の準備をしていました。そう、夏至は大きなかがり火を炊く習慣があるそうなのです!
コテージでも各家庭でかがり火を炊くそうです。
この島のかがり火(コッコ)はとても大きいから必見だよ!とフロアメイトに聞いていたことを思い出したのでした。

フィンランド語でコッコを使った早口言葉?のようなものがあります。
– Kokko, kokoo kokoon koko kokko.
(コッコ、ココー ココーン ココ コッコ?)

– Koko kokkoko?
(ココ ココッコ?)

– Koko kokko.
(ココ コッコ)

訳:
-コッコちゃん、全部のかがり火の準備した?
-かがり火?
-そう、かがり火。

大阪弁の
-ちゃうちゃうちゃうんちゃう?
-ちゃうちゃうちゃうん?
-ちゃうちゃう
みたいな感じだと勝手に思ってます(笑)

あいにくの雨のため、かがり火も気持ち程度の小さなものでしたが、見ることができて良かったです。
ずぶ濡れになって急いで家路につくのでした。

5. フィンランド人にとっての夏至とは

あいにくの天気で『夏至祭』を満喫はできませんでしたが、フィンランド人にとっては厳しい冬が終わって楽しみにしていた短い夏がやってくるのを感謝するお祭りなのかな?と思いました。
夏がくる喜びを、夜通し音楽に合わせて歌ったり、踊ったりして楽しんでいる。
常に自然を感じ、自然と人間が共存していることに感謝しているのかもしれません。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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