海外観戦✖️Azzurre−その1−
*バレーボール・アドベントカレンダー13日目* Ciao a tutti!! 12月13日を担当します、海外バレーおっかけの“そら”と申します。
はじめに
私の推しはイタリア女子ナショナルチーム!タイトルにある「Azzurre(アッズーレ)」はイタリア女子チームの愛称で、イタリア語で青色を意味する「Azzurro(アッズーロ)」から来ています。
Azzurreの推しになったのは2016年からですが、その年から始まり毎年1回、計4回Azzurreを応援に海外へ観戦に行っています。
アドベントカレンダーでは、これまでの海外観戦記を13日と14日の2回に分けて書いていこうと思います!(長くなってしまったので分けました笑。)
Ⅰ Başkent Voleybol Salonu, Ankara, Turkey(2016年)
トルコの首都、アンカラ。アンカラ駅から車で10分ほどのところに会場はあります。トルコといえば、木村沙織が所属していたワクフバンクを始め、世界各地の有名選手を抱えるクラブチームが多数参入しており、バレーボール人気が非常に高い国です。
国際大会のホームゲームとなれば観客総出で相手チームへブーイング。母国のチームの勝利を後押しします。耳が…死にます。
2016年1月、ここBaşkent Voleybol Salonuで開催されたのは約7ヶ月後に控えたリオ五輪の欧州大陸予選。これが私にとっての初めての海外バレー観戦でした。どうして行くことになったのか?
それは、2015年男子ワールドカップ代々木会場・某月某日…一緒に観戦していた友人がスマホ画面を見せて、
友人「ねぇ、このヨーロッパ女子の五輪予選、1月のはじめにトルコであるらしいよ。面白そうだからイタリアの応援しに観戦に行こうよ」
この頃海外バレーに興味を持ち始めて、友人の影響もあってイタリア面白いなと思ってはいました。しかし、海外まで観戦に行きたいと思ったことはなく…
マジかー海外かー…行ったことないから怖いな…でも1回くらいなら…行っちゃう?行っちゃおうか?でもな…と、20分くらいあーだこーだ言って、行くことになりました。
きっかけって結構単純ですよね。友人が海外に詳しかったので、飛行機やホテルの予約をお願いできたのも大きかったかも。
この時の私は、もう海外旅行なんで行くことないだろうと思っていたので5年のパスポートを作ったのですが、今となってはめっちゃ後悔してます。
海外観戦行って思い知らされました。海外めっちゃおもろい!と。
さて、リオ五輪欧州大陸予選の話に戻します。この大会は優勝チームが五輪出場権を獲得し、準優勝及び3位チームが日本で開催される最終予選の出場権を獲得するという仕組みでした。出場チームは、すでに五輪出場を決めていたセルビアを除くヨーロッパランキング上位8チーム。
当時のAzzurreは怪我人続出と、とてもベストメンバーとは言えない状況で、チームの司令塔が当時17歳だったアレッシア・オッロ、その対角には同い年のパオラ・エゴヌ。レセプションはほぼ2枚体制。観ているこっちの身にもなってほしい。
4チームずつの予選ラウンドをAzzurreは2位で通過し、迎えた準決勝。名将ジョバンニ・グイデッティ監督率いるオランダを前に...ストレート負け。この頃のオランダはすっごい強かった。Azzurreが一方的にやられていたので、死んだ顔して応援をしていたらカメラに抜かれてしまった。酷い笑
そして、3位決定戦で待っていたのはホーム国トルコ。負けたら五輪出場の夢が途絶えるイタリアとトルコの試合は、終始Azzurreに対するブーイングの嵐。
国内外観戦史上最大のドアウェイ。
試合はというと、フルセットの大激戦。2時間近くブーイングに晒された私の耳…。そして、なんとか!Azzurreがリオ五輪最終予選への出場権を獲得しました!
よかった。本当によかった。海外まで行って目の前でイタリアの五輪の夢が途絶えるなんてことがあったら、地中海に身投げしていたかもしれません。
大会では観客用と思われる日本円で約5,000円のVIP席で観戦しました。VIPルームでは、日本から応援にきた私たちにいろんな方が声をかけてくださり、いろんなプレゼントをいただきました。めっちゃ嬉しい…なんて優しいのだろう!愛って素晴らしいです。
Ⅱ National Gymnastic Arena, Baku, Azerbaijan(2017年)
続いての海外観戦の地は、アゼルバイジャンの首都・バクー。バクーの中央駅から地下鉄で30分弱揺られると、見事な外観のアリーナとご対面です。
アゼルバイジャンとジョージアの共同開催となった欧州選手権(通称ユーロ)は、2年に1回開催される、ヨーロッパバレーボール界の頂点を決めるビッグイベントの1つです。大会では、予選等を勝ち抜いた14チームにホームの2チームを合わせた、計16チームがヨーロッパ王者を目指して戦いました。
さて、前年の欧州大陸予選で海外観戦にすっかり味をしめた私は、イタリアがなかなか日本に来ないので、友人とバクーまで観戦に行ってしまいました。観戦は予選ラウンド後の準々決勝から。
チケットが激安かつチケットのデザインが素敵だったのは今でも記憶に残っています。(チケットの料金は日本円で1枚約200〜350円。)
ユーロを迎えるまでのAzzurreを簡単にまとめると、リオ五輪は9位タイで終了、監督はマルコ・ボニッタ氏に替わりダヴィデ・マッツァンティ氏が就任。
本大会前に行われた世界選手権予選で本戦出場の切符を獲得し、ワールドグランプリ (現在はバレーボールネイションズリーグ)では準優勝と、新監督就任後メンバーも一新し順風満帆な滑り出しでした。特に、ガチメン中国に勝利したワールドグランプリ準決勝、あれは素晴らしかった。
しかし、ユーロ直前...チームを支えていた2人の選手(レフトのミリアム・シッラとセッターのオフェーリア・マリノブ)がそれぞれドーピング疑い(のちに陰性と判明)と足首の怪我で離脱。
2人の抜けた穴は思ったよりも大きく、ユーロ観戦初日にAzzurreはオランダの前にまたも惨敗。そして、その試合の後…外はすごい雨と風。負けた試合の後にこの試合の仕打ちは酷い!でも、この後いいことあったんですけどね。
ちなみにその後の内容というと、セルビアが3大会ぶりの優勝を果たし、開催国となったアゼルバイジャンは準決勝でオランダと対戦し、あと一歩まで追い詰めたもののフルセット負け。最終的にメダルは逃したものの、過去最高タイの4位という結果を残しました。
アゼルバイジャンの準決勝と3位決定戦には、大統領のイルハム・アリエフ氏が、チームの活躍を一目見ようと会場に駆けつけました。そのことが会場にいる観客に告げられた時の盛り上がりと言えば、凄かった。アゼルバイジャンもトルコと同じくらいブーイングがすごい。
ところで、大会最終日の試合前にバクーの街を散策しました。そこで、ランチでたまたま立ち寄ったアゼルバイジャン料理店の家族と、ユーロの話で盛り上がったんです。お店の小さな娘さんがアゼルバイジャン国歌を一生懸命練習していたんですよね。
会場に着いて…席に着いてあたりを見渡すと…
なんと!ランチで寄ったお店の人が近くにいるではないですか!ランチで寄ったお店の家族は、仕事を早めに切り上げて3位決定戦を観戦にきていたんです。女の子が国歌の練習をしていたのはこの時のためだったんですね。可愛い。
こうして国民の注目を集めたユーロは大盛り上がりのうちに終わりました。表彰式後、会場の外に出ると暗闇に映えるNational Gymnastic Arenaのライトアップ。バクーは夜景も綺麗。バレーボールがなかったらアゼルバイジャンに行くなんてことはなかっただろうな。それこそが海外観戦って感じです。
おわりに
今日はここまで。2つに分けても書きたいことが多すぎて結局長くなってしまいました笑
明日は2018年と今年の海外観戦についてまとめた記事を投稿します!またお会いしましょう!Ci vediamo domani!!
P.S. アドベントカレンダーですでに公開されている記事もぜひご覧ください!