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何事もなければ今頃東京五輪のバレーボール予選が始まって、世界中のバレーファンが湧き立っていたんだろうなぁ。

今や2020年の国際大会の開催の見通しはなく、遠くイタリアではクラブチームでの活動が始まり、今年のナショナルチームの活動はないだろうなと悔しい気持ち、寂しい気持ちでいっぱいの今日この頃です。もちろんクラブの活動が始まったのは嬉しいことですが、自分としてはナショナルチームの活動、国際大会を見るのを毎年毎年本当に楽しみにしているので、どこか物足りなさを感じてしまいます。

そんな心の穴を埋めるように、最近はFIVBのVolleyball TVや、イタリア女子リーグSerie AのLVF TVで過去の試合を振り返り、当時の思い出をあーだこーだと友達と語り合ったりしています。

こうやってバレーファンの友達を持ち、いろいろ語り合えるのはとても嬉しいです。1人でバレー観戦することもありますが、やはり誰かと一緒にその時その時の感情を共有しあえることは楽しいですね。

現在進行形の試合がない中で、こうして過去の思い出を掘り返すことが多くなりました。そこで少し自分のこれまでを振り返ってみようかと思います。

自分が初めてバレーボールを観たとはっきりと覚えているのは、2011年の女子ワールドカップ。日本対アメリカや日本対ドイツといった熱い戦いに魅了され、ナナリサブームにどっぷりつかりました。2012年のロンドン五輪は日本女子が銅メダルを獲得する瞬間をテレビで見届けました。初めての現地観戦は2013年のVプレミアリーグ女子の決勝戦。現日本女子代表監督の中田久美が久光製薬スプリングス(現:久光スプリングス)の監督に就任後、タイトルをほしいままにしたシーズンでした。この頃から嬉しいことに同じバレーファンの方と一緒に観戦するようになりました。それから少し時が経って、自分が海外バレーに傾倒したのは2016年。リオ五輪のヨーロッパ大陸予選をトルコの首都・アンカラで見たのがきっかけでした。この時の様子は以前の記事で綴りました。今は海外バレーファン・イタリアバレーファンとして、ヨーロッパを中心に足を運んでバレーボール観戦をエンジョイしています。

ちょうど日本バレーから海外バレーに乗り換えようとしていた頃、1人のセルビア女子ファンの方と出会ったのは2015年のワールドカップの会場だったと記憶しています。

その方はセルビアがまだセルビア・モンテネグロだった2006年の世界バレーの頃から海外バレーのおっかけで、私にとって海外バレーファンの大先輩でした。その当時無名に近かったセルビア・モンテネグロを応援し、それからセルビアファンになったと聞いています。

海外バレーのことはもちろんのこと、出待ちのこと、選手のこと、いろいろ教わり、その方を通して多くの海外バレーファンとも知り合うことができました。気さくで、フットワークが軽くて、そしてどこか不思議なところがあって…。

その方と最後に会ったのは2017年に神戸で開催された世界クラブ選手権。セルビア選手も多数来日しており、仲の良いセルビアファンと一緒にセルビア国旗を掲げて応援していた姿を思い出します。

今思うと、もっとバレーボールの会場に足を運んで、たくさんお話しできたらよかったのに。後悔先に立たずとは、まさにこのことを言うのだなと。

今日7月24日はその方の3回忌です。その方との交流は今でも忘れられないですし、その方と出会ったからこそ、今の私があると思っています。海外バレーの面白さをたくさん教えてもらいました。もう面と向かってお話することはできませんが、セルビアがいる会場には必ず足を運んでいるので、自分が海外バレーファンである限りいつでもバレー会場で会うことができます。

1年後に控える東京五輪では、我らがイタリアとセルビアが決勝戦で相対し、2018年の世界バレーのような激戦を繰り広げてほしい。そして、一緒に会場で観戦して、一緒に歴史的瞬間に立ち会うことができたら本望です。


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