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『最愛』とARATA

『最愛』というタイトルのドラマが終わった。
実は、最終回が観るのが2回目で、最初からずっと観ていたわけではない。

同じ局の『日本沈没』を初回偶然観てしまい、行きがかり上なんとなく続けて観ていたところ、最後の方にチラッと番宣が入るので吉高由里子と井浦新が出てるな・・・というくらいには知っていた。

日本沈没をリアルタイムで観られなかった日があり、Tverでその回を観たところ、『最愛』のそれまでのダイジェストがあってなんとなく観た。思っていたラブストーリー的なドラマではなく、サスペンス的要素もあってなかなか面白かったので、リアルで観たのが最終回のひとつ手前だったというわけ。

会社の20代の女の子も、お母さんと一緒に観ています!と言っていたから、人気のあるドラマだった模様。
最終回を観終わって、井浦新が良かったなぁ・・・と思った。
彼を最初に知ったのが、確かNHKで江口洋介が主演だった『チェイス』というドラマ。江口洋介が国税庁の調査官で、まだARATA名義だった彼がマネーロンダリングのコンサルみたいな役だったと思う。ちょっと謎めいて冷酷な役がぴったりでそれ以来気になる役者だった。その後、確か三島由紀夫の役をやるときに、これはARATAではなく本名の井浦新として演じるべきだと改名したと聞いた記憶がある。

ちなみに、NHKのドラマは『ハゲタカ』で大森南朋を鷲津に起用したときも、それまであまり好きでなかった大森南朋を見直す機会になって上手いキャストだなぁと思ったので、なかなかいいものがあると思う。あまり観ないけど。(笑)

『最愛』の最後に井浦新演じる弁護士の「法律では守れないものがあります」というセリフがあった。彼は決してそれに手を染めたかったわけではなく、愛する者たちの幸せを守り抜きたい一心だった。そして、黙って姿を消す。吉高演じるヒロイン梨央の手元に、最後の贈り物となった赤い革のスケジュール帳に「Rio S」と刻印がされていたところがクローズアップされていたのが印象的だった。こういう伏線もドラマの醍醐味。

ところで、今朝になって有名人の訃報が飛び込んできた。
舞台などで活躍していた様子だっただけに、残念でならない。何があったのかはわからないけれど、生きていて欲しかったなと思う。
数年前、学生時代の友人が逝ってしまったことがあり、何かできることがあったのではないかと悔やんでも悔やみきれなかった。
逃げていいから、生きていて欲しい。加瀬さんも。

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