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またひとり

幼馴染の父親が、1週間前に亡くなったと知った。たまたま、彼女と連絡を取ることがあって用件の話の間にサラッと告げられた。昨年会った時には、だいぶ弱ってるけどまだ大丈夫と言っていたのに。聞けば、急に悪くなったのだという。

彼女の父と私の父は同じ会社に勤める同僚で、子供の頃は家族ぐるみの付き合いをしていた。そうそう、母親同士も同僚だった。職場結婚というやつね。
会社の運動会や、お互いの家を行き来してお泊まりしたりもよくした。家も比較的近かった、車で15分くらいだっただろうか。

彼女の母親が私達がまだ小学生の頃に自動車事故で亡くなり、その同じような時期に我が家が引っ越した。
もちろん、父親同士は同じ会社に勤めていたけれど、数年して再婚されたりでなんとなく疎遠になり、家族で会うことはなくなった。確か、再婚相手が嫌がったとかそんなことだった。

それでも、私が大学生のときに父が亡くなったときはお通夜に駆けつけて下さり、告別式にも出て下さったと記憶している。
うちの父とは違い、子煩悩で明るく優しいひとだった。あんなパパだったら良かったのになと子供心に思っていたくらいに。

そのパパが亡くなった。
帰宅して母に伝えると「そう。。」と言葉少なだった。
30代で亡くなった彼女の母、40代で逝った父、この2人は早過ぎたにしても、80代とはいえやはり知り合いがこの世を去ることに思うところがあったのかも知れない。

それにしても、48歳で逝った父は早かったな。。

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