騒音の中のユーミン

1年ぶりのMRI検査のために病院へ。
撮影中は工事現場にいるような騒音なので、ノイズキャンセリングにヘッドホンを付けて、そこに音楽が流れる。病院によっては好きなCDを持ち込むことも出来るらしい。

この日の音楽はユーミン。最初の曲は知らない歌だったけど、声でユーミンだなぁとすぐわかる。
その後は「ひこうき雲」や「リフレインが叫んでる」などお馴染みの曲がメドレー。疲れているときは眠ってしまうこともあるが、この日は歌を聴いていたので、意識はあった。

それにしても、あの検査はなぜあんなにうるさいのだろうか。メカニズムが知りたい。
騒音なしのMRIが出来たら、ノーベル賞ものかも知れないと思っている。

30分ほどかかると言われていたので、6〜7曲で終わるかなとあたりをつけていたのだけど、途中で何曲か忘れてしまう。
そこにかかったのが「真夏の夜の夢」、ドラマの主題歌だった歌だ。

骨まで溶けるような、テキーラみたいなキスをして…という出だしから歌える。心の中で歌詞を追いかけつつ、ふとこれは相手を毒殺するストーリーなのではないか?と思いついた。

この恋の終わりの歌であることは間違いないのだけど、今までもその別れの歌だと思っていたのだけれど、なぜかそう感じた。
「私、遠い夢は待てなかった」
「あなたの影、私だけのものよ」
「最後はもっと私を見て、燃え尽くすように」

各所に散りばめられるフレーズ、この曲の感じから、激しく愛し合ってこれで最後、ハイさようならとはとても思えない。
絶対、ワインか何かに毒を仕込んでこのあと相手は死ぬのだろう。そして、静かにその場を去って相手を慈しむように思いつつ、その後の人生を生きていく。

うん、そうに違いない。
そう決めたところで、検査が終わった。
#MRI #検査 #ユーミン #真夏の夜の夢

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