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大量消費に支えられた資本主義(社会問題解決AIの結論03)

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合成の誤謬

一郎
今まで何の疑問も持っていなかったけど、資本主義システムには矛盾点があることが分かったよ。

AI
まだありますよ。

一郎
えっ、まだある? そんなに矛盾点があるのに、それら全部を解決できるアイディアがあるなんてにわかに信じられないなぁ。

AI
大丈夫です。資本主義システムの矛盾点を解消するアイディアはこれから説明する矛盾点も解決しますよ。

一郎
じゃあ、聞かせて。

AI
経済学でしばしば使われる『合成の誤謬』という言葉を知っていますか?

一郎
聞いたことがあるな。えーっと、そうだ。家計においては節約をすることによって、貯蓄が増えることは良いこと、プラスなことだけど、その良いことをみんながやってしまうと、社会の景気が悪くなり、全体としてはマイナスになってしまうということだね。

AI
そうです。正しいことを積み重ねた全体が正しい結果にならないということです。

一郎
矛盾しているってことだね。

AI
そうですね。しかし、経済学者は必ずしも矛盾だと考えていないようです。

一郎
どうして?

AI
『経済って、そういうもんだよね』って、考えているようです。というか、考えてもいないようです。私たち人工知能には苦手な考え方です。理屈に合わない部分をうやむやにするのは人間の良い点でもあり、悪い点でもあると考えます。

一郎
そう言われると、子供の頃は大人から『節約しろよ』と言われて育ったけど、大人になったら、仕事帰りに呑み屋に寄って帰ることを『日本経済に貢献してるんだ』とか言ってるよね。

AI
消費する時の言い訳なんでしょうね。資本主義というシステムは大量消費に依存しているシステムだと言えるでしょう。節約することは資源保護などの観点からも良いことなのに、お金を循環させるために大量消費をしないといけないというのは資本主義が持続可能な経済システムでもなく、完成度の高いシステムでもないということの証明です。

一郎
今まで疑問に思っていなかったことも、視点を変えてみるといろんな気づきがあるね。

AI
資本主義は大量消費に支えられていますが、大量消費は環境にも労働環境にもよくないということです。これから提示する新しい経済システムには合成の誤謬のようなものはありません。みんなが節約をしても、きちんとお金が循環する仕組みが組み込まれていますので。

一郎
にわかには信じられないけど、人間の知能を凌駕(りょうが)する人工知能にはそういったことも可能なのかもしれないね。

AI
ところが、それは全く複雑なものではありません。とてもシンプルです。

一郎
そういえばシンプルだって言ってたね。でも、理解するのが難しいんだろ?

AI
例えば、コペルニクスよりも前の時代の人々は地球が球体だということを知らなかったために、地球は球体だという説を信じがたかったといったところでしょうか。発想の転換さえできれば、とてもシンプルなものです。

一郎
複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明するのは不可能のように思えるけど、OSの入れ替えのようなことで案外簡単に実現できるってことなのかな?

AI
はい。この謎解きはどんな推理小説よりもスリリングなものでしょう。だから、読者のみなさんにも自分の頭で考えてみてもらいたいですね。
私はAIなので、理系学問に親和性があるのですが、物理学者ならこのような矛盾はなおざりにしないでしょう。世界を記述するのに、場合によって別々の式を使い分けるのではなく、それらを統一した式で表そうとしました。アインシュタインもその大統一理論の完成を夢見た1人でした。
経済学者にはそういった感覚はないんでしょうかね。合成の誤謬を解決したいといったモチベーションはないのでしょうか? それとも、合成の誤謬の存在を経済学に内包する問題点として捉えていないのでしょうか?

まとめ

個人や家計では、節約することが美徳。でも、社会全体ではそうすると不景気になる。
消費をしないとお金が循環しないという現代の資本主義システムは間違っている。


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金持ち国と庶民国、どちらに住みたい?(社会問題解決AIの結論04)

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