「ひとりになりたいときにすること」〜わたしたちの考え〜
こんにちは、スペイン産オリーブオイルのインポーター加藤です。
今月から再び書き始めたnote。
こちらの記事で書いたように、年内に書いておきたい記事を書いてみます。
今年のうちにやっておきたいこと、まだ間に合うかもしれない。いや、間に合わせたい!
https://note.com/pasiontomoko/n/n47a26549f0d3
先の記事の中でお伝えした8つのタイトルの中から、今日は「ひとりになりたいときにすること」について。
むしろ、人が集まるところほど好きだった
これまでを振り返ってみて、独身時代はひとりになりたいと思った覚えがありません。むしろ、人が賑わっているところにいると自然とワクワクしてくるタイプでした。
そうそう。子どもの頃から、運動会、文化祭などの学校行事、地域の花火大会やお祭りも好き。しかも応援するより、自分がリレーの選手に選ばれる方が嬉しかったし、祭りをみている側ではなくて、お神輿を担ぐ側を好んでいました。
みているだけだと、不完全燃焼。中に入って動きたくてうずうずするような子。
中学生くらいでしょうか。実行委員というものを知り、やってみると面白い。先生や友達と準備から楽しんで、当日は燃え尽きるほど、声も枯らしてやり切る。熱い先生もいて、終わったら一緒に泣いてくれました。
あきらかに「たくさんの人たちと、何かをする」が大好きな子どもでした。
ひとりなんて論外。面白いこと至上主義の学生時代
学生時代、とくに高校生の頃。教室の中でも、黙っているタイプではなかったですね。(みんなからの期待を背中に背負って 笑)率先して、授業をしている先生に余談を話してもらうようにもっていく、というような。笑
自分のことを話すのが好きな数学の先生は、質問をしていくと楽しそうにいろいろ話してくれて、残り10分から授業が始まる、という時も片手で数えるにはたりないくらい。
どんなアプローチも華麗にかわす国語の先生も余談にのってくれたことがあります。
余談というより、予期せぬハプニングの方が正しいかも。それは、シーンと静まり返る漢字テストのとき。「こんもりしげった鎮守の森」と先生が問題を読んだ瞬間に、起こりました。プーーーっと教室に響き渡った音。「え!なんで、いま!汗」と、心の声。
出したわたしもびっくり。もちろん、意図してなかったので。
「今、なったよね?!」ほぼ9割の子がわたしを振り返る。笑いを懸命に堪えようとするけど、こういうとき、無理なんですよね。クスクスとか、無理した咳払いとか、みんな堪えきれない様子。
わたしは必死に冷静を装い、「え?違うけど」という顔をして、「わたしじゃないヨォ(自分も笑いを堪えつつ、真顔)」と言うのだけど、
お箸が転がっても爆笑するような17歳の女子クラス。静かにしていた漢字テストと、その問題「こんもりしげった鎮守の森」の語呂が合間って、余計に爆笑されました。
先生も、笑いを堪えるけど無理でした。テストは中断。フォローのつもりなのか、先生はなにか面白いコメントを言ってくれて。なんと言ったか忘れてしまったけれど、おかげでさらに盛り上がったことだけは覚えています。
そんなとき、恥ずかしいと思わない自分にびっくり。爆笑の渦に巻き込まれた教室で、「こりゃ、おいしい!」と思ったわたしです。「いや、いや、違う、違う、そうじゃない」と、言いながら、笑いをもっと沸かせたい、と思ってしまったほど。
(でも、ちょっといま書いていて思ったのですが…。当時、30人くらいのクラスの中で、全員爆笑してると思っていたけど、本当に勉強したいと思っていた人が1割くらいは、きっといたはず。それをいえなかった人がいたかもしれない。その人たちには、本当にごめんなさい。)
笑ってくれるのをみると、嬉しくなってくる自分に気づいたのもこのとき。
「智子のマシンガントークを聞かせてくれ!」、
「また踊って!」(適当な替え歌を歌いながら踊ると、友達がお腹を抱えて笑う)そんなクラスで仲良しの子達からのリクエストを「こんな事でいいの?お安いご用だよ!」と、自分も楽しくて即興で、歌い踊る。そんな休み時間も楽しかったものです。
滑っても恥ずかしくないし「超、爆笑!ばり面白(バリ:博多弁ですごくの意味)ウケる〜!」と友達と笑い合うのが楽しくて仕方がなくて。
最後に自分も一緒に爆笑してしまい、歌にならない、みたいな。
あ!でも男子の前では、絶対やらなかった。間違いなく付き合うことはない、と自分がおもっている友達男子以外の前では、そんな雰囲気すら隠してましたね。
あと、わたし、オチが分からなくて、自分ではつけられなかったです。でも友達でツッコミが上手な子がいたので、その子がいれば、オチを考えなくても自然にやってるだけでうまくまとまって、中庭が笑い声で響き渡っていました。
ひとりになりたいなんて、まだ想像もしたことがない30代。
そんな高校時代から数年たち、福岡から上京したとき、空港の大きさ、空がみえないほど巨大なビル、人の多さから、山手線の混み具合に、もうワクワクが止まりませんでした。
「賑やかや〜〜〜ん!楽しそ!ここでどんな人生になるやろ!」と思って、電車から外を眺めていたのは昨日のことのようです。
すれ違う人が笑っているわけではないのに、人が多いだけで賑わいに感じるのでした。
初めて渋谷のスクランブル交差点をみたときには、「え?!今日、放生会(ほうじょうや)?」と、思いましたから。(放生会は福岡の祭り)
人混みが楽しいし、休みのたびにどこかへ行きたいし、いつも誰かと楽しくしていたい。
30代半ばまで、ひとりになりたい、なんて思うことはありませんでした。
40代、初めての「ひとりになりたい」
そんなわたしも、35歳で長女、38歳次女、40歳長男と、3回の出産が終わってからでしょうか。
ふと、「ひとりになりたい」、「ひとりで静かなところで、好きなだけ本でも読みたい」そんな気持ちが生まれ始めます。
とはいえ、3人ともほぼ完全に授乳していたので、誰かに預けて離れるということがことは、ほぼなかったですね。
主人も週に一度の休み、それ以外は朝からその日に帰ることはほとんどないほどの忙しさ。
ハードなワンオペをしつつ、仕事も続けていました。
下の子が保育園に行き出したころ、いつも抱っこ紐で一心同体のようくっついていた息子がいない。
日中、仕事をしているのに「ひとりって、しあわせ〜」と、ワクワクしてきたことを覚えています。
おひとり様の楽しみを知る
下の子が保育園へ行き出してから、この6年の間にすっかりおひとり様の時間がお気に入り。お気に入りというより、本当は今の最善としての選択肢なのかもしれないです。だって学生時代のように、いつでもみんなと集まることができないから。だったらせめてひとりで自分だけの時間を楽しみたい、だけなのかも。とはいえ、おひとり様の時間が楽しいと知った今では、もう、知らないわたしには戻れません。
仕事の移動中でもタイミングがあれば、新しいカフェを発掘。おいしいカフェラテを見つけたときには、真夏に飲むひと口目のビールくらいの「旨い!」と、ガッツポーズしたくなるくらい嬉しくなる。ノンアルコールなのに、最高。
イライラしてたまらない時は、仕事の合間に30分、カフェに逃げ込むことも。コーヒー豆の香り、艶のあるフォームミルクの優しい口当たりに、みるみる心が潤っていきます。30分後には、ニコリと店を後にすることも少なくありませんでした。
カフェで好きなだけ読書をする時間
本当は時間を気にせず、お気に入りのお店でカフェラテを飲みながら、好きなだけ読書がしたいです。仕事すら手一杯なのに、どうやったら今のわたしができるかな?と、いや、子どもが大きくなれば、いつでもできるし、と考えていました。
しかし最近では、別の方法を試すことに。
「カフェで読書をする」を叶えたいがために、仕事を抱えながらも本もバックに忍ばせてカフェに行きます。「さ、40分で仕事を仕上げて、3ページ読む!」などとやってみると、あら不思議。40分で終わるもんですね。
人間はやりたいことのために、知らない能力出してくれるんだー。自分の中で小さな、でもすごく影響のある発見でした。
この本は、イメージしていた、いわゆるレシピが書いてあるだけの献立の本と違ったんです。
日々の献立の向こうに、季節やその日の食事を大切にしている沢村さんの生活が垣間見えたような気がするからです。
沢村さんの出る映像をみたことがないのだけど、高橋みどりさんの書籍を探しているうちに出会いました。黒柳徹子さんが書いている部分も読んでいて楽しくなります。
食関係の本で、新鮮なものを探している方におすすめです。
決して十分とは思っていないけど
いま、正確には「ひとりになりたいときにすること」は、まだ十分にできていません。時間がぜんぜん足りない。笑
だから厳密には、「ひとりになりたいときにすること」ではなくて、「ひとりになりたいときにしたいこと」というタイトルが正解ですね。
現時点では、叶えたいと思うわたしの小さな夢、とも言えます。
子どもたちに手がかからずに、
仕事も好きなオファーを断ることもなく、
空いた時間には好きなだけカフェで読書をして、
読書の感想文とか、どうでもいい記事とか、書きたいこともたくさん書いて。
これらを、カフェでやりたいんです。
数年後には「ひとりになりたいときにすること」を堪能しているでしょう。そして飽きるほどできた暁には…。完全に予想ですが、ひとりよりもワイワイする方が好きになっている、そんな気がしています。
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