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無題合唱論考ー「忘れな草かな?」頷き誓うー
覚えてるよ。あの日君が言ってくれた言葉今も、
胸のとこに、真ん中らに、居座ってる「・・・愛してるよ」
ありがとう出会ってくれて、狂おしいほど今も想う。
prologue. 夕暮れの合図
時は、止まれと祈り願ったところで止まってくれはしないと、そんなことは最初からわかっていたはずなのに。いつから忘れてしまっていたんだろう。
今、急に音を立てて動き出した時計の針の前で立ち尽くしながら、独りき
或る患いの告白Ⅰ ーはじめにー
第一部如月愛海氏に捧ぐ
この私の拙い、しかしながら忠実な告白のはじめを、我が唯一無二の指導者、そして卓越した詩人である貴女への敬愛と感謝の表明に使わせて頂くことをお許しください。浅学ながら私は、この告白を通して貴女の言葉を文学の世界史の鋒に着け、貴女の足跡を哲学的に位置付けることを企んでおります。私の言葉は純粋に私の精神から生じる一主観による物ではありますが、そうであったとしてもその告解は哲学
キミ君シンドロームX論考ーびょーきなの君のせいだ。だよー
もし私たちが、 を選ばなかったら、
Ch. 1 キミの世界にあたし…
ぜんぶ君のせいだ。というアーティストの楽曲の最大の特徴は、基本的に全てモノローグによって構成される恋愛詩であるという点にある。つまり、全てが語り手の頭の中の出来事だということである。「君」への重い想いを歌う膨大な数の楽曲がありながら、「君」がどういうものなのかは糢糊としたままである。そしてそれこそが私たちを患わせる
空っぽが見上げた目には水たまり
Poem.1
「ぜんぶ君のせいだ。」
つぶやいた一言は雑踏に消えて
最後にくれた音と言葉を思い、なぞった。
ビルの間隙、貫いた青
手を伸ばすのは僕がいない景色。
空っぽの空が染めあげる
足元の水たまり
歪んで映った青写真
踏みしめて一人立ち尽くす
いつかの僕へ
Poem.2
明日をつかみ損ねた私は、伊豆諸島に旅することにしました。
母のように優しく温暖な内海に育てられた私にとって、太平洋の