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サントリー美術館「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」

東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催中の「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」に行ってきました。

ほとんどの美術館が月曜日休館のなか、こちらは火曜休館!
月曜に行ける美術館を探してたので、迷わず訪問を決めて電車に乗りました!

まず、東京ミッドタウンの中にあるのがいい。
地下から直結で行けるので、暑い日も行きやすい。

サントリー美術館は10時からオープンするんですが、東京ミッドタウンの店舗が11時オープンなので、10時〜11時に入館する際は一階から入る必要があります(公式HPに丁寧に書いてありました)

尾張徳川の豪華絢爛な展示品の数々に圧倒されました。
展示は、いくつかのカテゴリーに分かれてます。

Ⅰ 尚武 もののふの備え
Ⅱ 清雅 —茶・能・香—
Ⅲ 求美
特別公開 国宝 初音の調度 ※
特別公開 国宝 源氏物語絵巻 ※
※日程によって展示が異なるので注意

特に印象に残ったのがこちら。

  • 紅地柳に蹴鞠文唐織(Ⅱ/能)

  • 秋の野蒔絵十種香箱(Ⅱ/香)

  • 松橘蒔絵貝桶・合貝(Ⅲ)

  • 初音の調度

紅地柳に蹴鞠文唐織

能の舞台衣装として作られた織物で、もうその紅地の鮮やかさ、美しさ!
赤に金色の柳が流れるように模様を作っていて、めちゃくちゃ綺麗。

そして白い糸であしらわれた蹴鞠の繊細なこと!
こんなに美しくて精巧なものが400年も前につくられたことがシンプルにすごい(語彙力)

写真撮影禁止なので作品の写真はないですが、検索したらGoogle Arts & Cultureで出てきました。

秋の野蒔絵十種香箱

香りを当てる遊びに使われた諸道具一式だそうです。

香木を入れるのであろう壺、硯みたいなもの、絵が描かれた紙の包みみたいなものなど、繊細かつ華やかなお道具たちでした。

一個一個の使い方の解説はなかったので、これ何?どうやって使うん?となったので、いつか誰かに教えて欲しい(絶対その時は来ない)

松橘蒔絵貝桶・合貝

貝合わせという遊び、アニメとか時代劇とかで出てくることありますよね。

展示されてたこの貝、めちゃくちゃ綺麗でびっくり!調べたら文化遺産オンラインというサイトで改めて見れました。

蛤の貝殻の内側に絵が描かれてるんですが、
貝殻にこんなに精緻に美しく絵が描けるなんて!という感動レベルでした。

そもそも貝合わせという遊びは知ってても、どういう遊びなのかは知らなかったので調べると、
桶から取り出された一個の貝と対になるものを探し当て、多くゲットした人が勝ち!みたいな感じでした。

ちなみに文化遺産オンラインの解説にこんなことも書いてありました。

貝合せは三六〇個の蛤貝を左右で合せる遊び貝の内側には、源氏物語や花鳥を題材とした同図様の極彩色の細密画が描かれている。蛤は特定の一片としか合わないところから、女性のモラルを象徴するものとして、貝桶は婚礼調度中の筆頭道具とされた。

あ、なるほど、そういう意味で婚礼調度品なのね。

初音の調度

本展示の特別公開として、国宝の「初音の調度」が展示のラストに据えられてました。徳川美術館のHPに下記の通り解説があります。

千代姫は三代将軍家光の長女で、寛永16年(1639)、わずか数え年三歳で尾張徳川家二代光友にお嫁入りしました。
千代姫の婚礼調度は、調度の意匠が『源氏物語』の「初音」の帖に因んだ「初音の調度」が47件、同じく「胡蝶」の帖に因んだ「胡蝶の調度」が10件、さらに染織品・金工品を加えた総計70件が現存し、一括で国宝に指定されています。

3歳で嫁入りってどういうこと!?
婚約者とかじゃなくて嫁入り!?
ほんまに昔は今となっては考えられない仕組みで世の中が動いてたんですねえ。

この千代姫の調度品がほんまに華々しいものばかりで、国宝に指定されてるのも納得。
白粉を水でとくための器とか、まゆずみ入れみたいなのとか、お化粧道具っぽいものが色々あって女子としてはちょっとうきうきしました。

気になったのは、「葦手文字」!
箱に施された絵の中に、文字が隠れてるんですよ。
そんな粋なことする?(でも言われな絶対気付かん)

そんなこんなで、非常に楽しめました。
9/1(日)までやってるので、ぜひ一度行ってみてくださいませ。

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