見出し画像

東京都庭園美術館「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」

目黒駅から歩いて10分程度の東京都庭園美術館。
竹久夢二の展覧会が行われているということで、行ってまいりました!

なんと広大な敷地!
こんな都会にこんな広い芝生!
贅沢な空間ですね〜。

行きの電車でチケット買お〜と思い公式サイトを開くと、当館は時間指定ですと書いてある!
10時過ぎに着いてしまうというのにもう11時の回以降しか買われへんようになってる!と焦りました。

しょうがないので11時の回のチケットをサイトで買って、まだ10時半やけど…と思いながら美術館の入り口で恐る恐るQRコードを見せると、何も言われず無事入場。

どういうこと?( ˙-˙ )
別に良いのね?( ˙-˙ )

旧朝香宮邸の建物いっぱいを使って、竹久夢二が一生をかけて描いた絵がふんだんに展示されてます。

静謐な洋館の雰囲気と、夢二が率いた大正浪漫の華やかな作品たちがめちゃくちゃマッチしてます。なんか落ち着く〜

展示はいくつかの章にわかれてます。
1章 清新な写生と「夢二のアール・ヌーヴォー」
2章 大正浪漫の源泉ー異郷、異国への夢
3章 日本のベル・エポックー「夢二の時代」の芸術文化
4章 アール・デコの魅惑と新しい日本画ー1924-1931年
5章 夢二の新世界ーアメリカとヨーロッパでの活動ー1931-1934年

特に印象に残った展示品はこちら。

・「晩春」(4章)
・「星まつ里」(4章)
・「宝船(やなぎや版)」(2章)

「晩春」
「晩春」は、窓際に座る、青地に黄色の縞模様の着物を着た女性が、読みかけの本を伏せて何か画面右側へと視線を向けている画。
傍らの猫も同じ方向を見つめていて、
「そこに一体何があんの?」
という想像力を掻き立てられます。

展示全体をみてほんまに思ったのは、
きもの、帯などの細かいデザインがいちいちお洒落!!!
この画では、窓の端に寄せられてるカーテンの模様がめっちゃ可愛い。
そんなカーテン売ってたら欲しい!
「晩春」のデザインのあのカーテンです売り出したら絶対即日完売すると思うねんな(誰)

「星まつ里」
こちらは、鮮やかな着物を着た二人の女性の美人画です。
竹久夢二の描く美人画は、手とか首のしなやかさ、白さ、儚さがほんまに繊細ですね。その繊細さを存分に味わえるのがこの「星まつ里」です。

これまた着物と、帯がめちゃくちゃ可愛いのよ…
特に手前の赤い着物を着た女性の帯!!!
今こんな帯売ってたら欲しい(2回目)
そんな可愛い帯がこの時代にあったんやっていう(むしろこの時代だからあったのか?)くらい、モダンで色使いが華やか。

立ってる方の女性の着物の色もなんとも素敵。
エメラルドグリーンというか、色を何色も混ぜないと出せなさそうな色。
そしてすごいなと思ったのが、額の髪の描き方。
めちゃくちゃ細い線で、結い上げた髪の額の部分を繊細に描いてます。
こんな美しい額ある?

「宝船(やなぎや版)」
こちら、1920年の節分に、大阪の柳屋書店から売り出された一枚絵の版画だそうです。

柳屋は、夢二の妻のたまきが店主となった「港屋絵草紙店」の閉店後に版木を譲り受けたらしい。
このたまきとは離婚した後も子どもができたり、そのあと若い恋人が何人か登場したり、竹久夢二ってめちゃくちゃ恋多き男やったんやなということがわかりました。
宝船の絵ですが、船に赤いハートが描かれてて、めっちゃ現代的やなと思いました。解説を読むと、

船首にはハート(命)、帆には鎌(かま)と椀(わん)が描かれており、「お前と一緒なら命もかまわん」という意味が込められている


と書いてありました。え、ダジャレ?

本当にたっくさんの作品が展示されていて、雑誌や本の挿絵、ポスター、油絵、絵葉書など、色んなものに精力的に取り組んだことがよくわかって面白かったです。

一つ不満があるとすれば、夢二のデザインがめっちゃ可愛いので絶対ショップで本のしおりとかブックカバーとか買おうと思ってたんですが、
しおりはないし、ブックカバーは二種類で、デザイン色々あんのにあえてそれ!?っていうのしかなくてがっかりしたことです。
グッズ製作のセンス・・・(失礼)

こういうデザインのしおり、ブックカバーがあれば絶対買ったのにな~~~

そしてちゃっかり美術館内のカフェで、特別メニューのクリームソーダも頂いてきました。
暑いけど雰囲気重視でテラス席!!!

クリームソーダ900円


そんなこんなで、めちゃくちゃ楽しめました。
8/25(日)まで開催しているみたいなので、ぜひ一度行ってみて下さい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?