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The Taste Culture Reader

2017年に甲状腺機能亢進症からくる急性心不全で入院した時にいちばんメッセージを頂いたのがRestaurant HAJIMEの米田夫妻からでした。多分ほぼ毎日だったのではと。

病院のベッドの上で最初の1週間はいろんなチューブに繋がれて薬の副作用が出たりで思うようにならない不安のなかこんな時にしかなかなかゆっくりする機会って無いだろうから読書でもしたらどうですか?と言っていただき自宅で積読状態になってた本をあれこれと姉に持ってきてもらい色々読んだ中でいちばん興味を持ったのが嗅覚受容体やゲノム解析の研究を含む風味知覚のトピックでした。

いま南インド料理や中近東のレシピを集中的に蒐集しているのですがもともと興味はありましたが自覚して文化の実践として作るようになったのはその時の読書が発端になっています。

風味知覚についての一般書で日本語で読める本はなかなか少なくてゴードン・M・シェファードの「美味しさの脳科学」、ジョン・マッケイドの「美味しさの人類史」、ワイン関連だと東原和成先生や鹿取みゆきさん農楽蔵の佳津子さんの「においと味わいの不思議」、「ワインの香り」やジェイミー・グッドの「ワインの味の科学」がおすすめなんですが英語で風味知覚に限らず様々なテイストについてのディスクールとしてまとめて読むなら抜粋ですがこれがおすすめです。

個人的にはエリザベス・ロジンの風味の原理(#FlavorPrinciple)にかなり興味があります。

味覚としてのテイストでは無く文化研究の1カテゴリーとしてのフードスタティーズの世界へと誘ってくれます。英語はちょっとという方でもGoogleやMicrosoftの翻訳アプリを使えばここ数年でかなり発達してるので日本語への翻訳もこなれた訳文になり読めるようになってます。

The Taste Culture Reader
Experiencing Food and Drink
edited by Carolyn Korsmeyer

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自然派ワインとお好み焼きパセミヤ Pasania店主。某店ワインペアリングのアドバイザー、たまに専門学校の社会人向け開業支援クラスの講師も。ご予約、取材依頼、講師などのお仕事の依頼お待ちしております。