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育児戦争/家政夫と一緒。~第一部~

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Fate/stay night二次創作作品「育児戦争/家政夫と一緒。」の第一部マガジンです。完結済み。 小さな遠坂姉妹と弓兵の出会い、彼らの一年を描いた場面が中心です。 *Fat…
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2019年2月の記事一覧

育児戦争/家政夫と一緒。~その39~

雨の日  ────コンコン。 「⋯⋯ふぇ?  あ、ねーさん。どーしたんですか?  まどで…

育児戦争/家政夫と一緒。~その38~

春眠暁を覚えず 「むにゃ⋯⋯すぴすぴ⋯⋯」 「⋯⋯ねーさん?  わ、ねーさんねちゃってま…

育児戦争/家政夫と一緒。~その37~

お花見 「さくらきれいだねー!」 「ああ、さすがは大地主。  裏山に絶好の花見スポットが…

育児戦争/家政夫と一緒。~その36~

ホワイトデー 「そら、二人とも」 「え? わ⋯⋯!  くまさんのクッキーです!」 「ねこ…

育児戦争/家政夫と一緒。~その35~

雛祭り 「む? なにをしているのかね?」 「ひなまつりのかざりつけですよ、えへへ。  か…

育児戦争/家政夫と一緒。~その34~

自己の救済 「ぷいっ!」 「ううー⋯⋯」 「⋯⋯二人とも。  いい加減に許してくれないか…

育児戦争/家政夫と一緒。~その33~

Interlude:夢の代価~後編~  ────どんな時も曲げることなく貫いてきた夢。  誰かを苦しみから助けたい、誰かの笑顔を守りたい。  それ以外のことなど、空っぽの彼の内には無かった。  だからその夢が、『もっと多くの人を救う』願いに変わるまで、時間はそうかからなかった。  しかし、多くの人を救うという、その行為。  その夢を、人の器(じんせい)で成す為には、捨てなければならないものがあった。  ────誰かと、深く関わること。  理想を胸に旅立ったその日か

育児戦争/家政夫と一緒。~その32~

Interlude:夢の代価~前編~  グラッ⋯⋯!  部屋の構造物を揺るがす大きな揺れ。  地…

育児戦争/家政夫と一緒。~その31~

魔術と人と 「じゃぶじゃぶ♪ ごしごし⋯⋯」 「しゅーかんかすると、うがいもてあらいも…

育児戦争/家政夫と一緒。~ばれんたいん~

バレンタインのプレゼント 「ね⋯⋯ねー、あーちゃー!!」 「ん? どうした?」 「こ、こ…

育児戦争/家政夫と一緒。~その30~

予防 「当てにはならんかも知れんが、念のため外にでる時はマスクをしておけ」 「えー⋯⋯…

育児戦争/家政夫と一緒。~その29~

初詣 「やれやれ⋯⋯本当に祈らねばならんのか」 「おしょーがつなんだからとうぜんでしょ…

育児戦争/家政夫と一緒。~その28~

年賀状

育児戦争/家政夫と一緒。~その27~

消えない笑顔  ────大晦日、遠坂邸にて。 「うにゅ⋯⋯ねむい⋯⋯」 「じょやのかね、もうすぐです⋯⋯」 「そろそろギブアップかね?」 「うー⋯⋯あーちゃーなにかおはなししてー。  じょやのかねまでー⋯⋯」 「ふむ、では除夜の鐘について話してやろうか。  人はその内に捨てがたい、離しがたい感情があり、仏法ではこれを煩悩と呼ぶ。  六根・六塵と呼ばれる人をあらわす体と心の概念に、好、嫌、平の3つの要素をあり、それはあわせると36になる。  人はこの捨てがたい概念をその