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「セカンドブライド」の前書き

なぜ「セカンドブライド」を書いているのかについて書きます。
お付き合いいただけたら嬉しいです。

私の幼い頃の夢は、幸せなお嫁さんになることでした。
母の様に生きる人生を思い描いてました。
健康で、生活に困らないだけのお金があって、周囲の人にも恵まれて。
家庭を守り、子育てに一生懸命な、「良妻賢母」になりたいと思っていました。

「仕事に成功することが人生の成功」
「幸せな結婚が人生の幸せ」
「子供を育てる喜びがが人生の喜び」
私の中にはそんな価値観がありました。

私は結婚に失敗しました。それも、1回ではなく2回も。
だから、人生の幸せを逃してしまった様な気持ちになりました。

結婚に苦しくなり、何で結婚に失敗してしまったのだろうと考えた時に、
最初に「夫のせい」だと思いました。
その後で「私が悪い」と思いました。
結婚している時から、ぐるぐると悩み、苦しみました。
離婚してからも、ぐるぐると悩み、苦しみ続けました。
それは、自分にはどうにも出来ない流れの中でもがいている様な気持ちでした。

正直、元夫にも私にも反省すべき点はあったと思います。
でも、元夫なりに努力をし、私なりに努力をしたと言うこともありました。
そして、田舎のねずみと都会のネズミと言う昔読んだ絵本の様に、価値観の違いからお互いを相容れないこともありました。

裁判や調停の中であれば、どうしても「過失割合」を見積もってしまうこともあるかもしれませんが、そうでなければ「どちらが悪い」なんてことを考えていても幸せはやって来ません。

離婚した時に、一番大変だったのは「ゼロリセット」することでした。
生活のリセット。経済的なリセット。気持ちの上でのリセット。
リセット出来てしまえばプラスにするのは、それほど難しくはありません。

そう思い至った時に、私の経験からも伝えられることがあるのではないかと考えました。

例えば、私自身、昔はマラソンの中継が好きでは無かったのですが、ランナーになってからは好きになりました。その走力のすごさを感じる以上に「ただ走っている人」だった選手の頭の中を想像することが出来る様になって、マラソン中継にストーリーが生まれたからです。

そんな風に一見するとなんてことない「他人の風景」に存在するストーリーを書きたい、そう思いました。結婚や、ステップファミリーや、離婚を伝えられるかもしれないと思いました。

私がどんな経緯で苦しみの中に入り込み、どうやって這い出してきたのか。
苦しみながら失ったものと得たものは何か。
見えて来た幸せはどんなものか。
そんなこんなを事実に基づく小説として書いています。そして、書くことで私自身にもまた気づきがあると言う状態です。

この話を読んで、
「カエルさんが、可哀想」とか
「カエルさん、おかしくない?」とか
「ぱるさん可哀想」とか
「ぱるさんおかしくない?」とか
「二人とも馬鹿なの?」とか
「結局は自分たちのことばっかりじゃん!」とか
「でも、何だか憎めない」(希望的観測)とか
自由に色々感じ、考えて下さったら嬉しいです。
どれも当たりだと思います。

一つだけ言えます。
私自身、精神的に追い詰められたこともありました。
過ちも、反省点もたくさんあります。
でも、本気で悩んで、本気で生きて来ました。
これからも、本気で迷うこともきっと起きるし、本気で生きて行きます。
真っ直ぐな道ではなくても、幸せの方向は見失わずに歩んで行きたいと思っています。

出来れば、この物語が苦しい渦中の人に届いて欲しいと願っています。
マイナスも、ゼロも、プラスも、自分の心で測っているものだよ。
一人じゃないよ。幸せになれるよ。と伝えたいです。

幸せな方に届いたら、課題の多い、隣人の事例として読んで頂けたらと思います。そして悩む仲間の話を聴いた時などに思い出してもらえたら嬉しいです。

そんな、想いの丈をたくさんたくさん込めて書いていきます。
みんなと幸せになりたい願いをたくさんたくさん詰めて書いていきます。

まだまだ道半ばですが、完成まで大切にコツコツ書き上げる所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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