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星新一の好きなマイナーショートショートランキング

どうも、最近胃腸風邪でトイレの扉の前で布団を敷いて真っ暗にして寝ていたら、普通に考えたらそんなわけないので、お見舞いに来てくれた友達に踏んづけられたまるやま。です。

みなさんは本読みますか?小説やエッセイ、伝記や論文。文字を読むってワクワクしますよね。映像ではないよさがあります。時間も決まってないから好きなタイミングで好きな時間読めるし、何より映像がないからキャラクターや場面、見てる角度が自由に想像できて、自分は映像より本の方が好きです。唯一官能小説だけは苦手です。絶対映像の方がいいですし、一歩譲って文字を許しても全然エッチじゃないです。「熟れたオレンジのような膨らみ」より「でっかいおっぱい」の方が断然エッチです。エロは芸術みたいに言う人もいるけれど、それは逃げです。そんなわけない。繊細なラーメンくらい意味わからん。無骨でこそラーメンもエロも輝くと思います。

話が逸れたので戻ります。
自分は昔から本が好きで、たくさん読んできましたが、元々はあんまし好きじゃなかったと思います。ハリーポッターとかが流行った時小学校くらいだったと思うんですが、全然読まなかった記憶があります。その時に親が勧めてくれたのが、星新一さんのショートショートでした。
読んでみたらバァーおもしろい。小学生にもわかる世界観のブラックジョークに感動しました。それからもうサウナに平安からいた?っていう汗ダラダラのおじさんがやっと水風呂に向かった時くらいどっぷり浸かりました。文庫本はほぼ全部集めて、珍しくDVDを買っちゃったりしました。星新一さんの専用棚みたいなのを作って感動した順とかクスッとした順とかに本を並び替える遊びとかもしました。それで今日、ずっとやりたかった星新一さんのショートショート個人的ランキングを発表したいと思います。

でも、星新一さんのショートショートランキングってネットでもちょくちょく見受けられるくらい人気ですし、霜降り明星さんとかがやっちゃってるので、自分のランキングなんて見てられないよっていう都道府県民の方々がほとんどだと思います。

なのでタイトルにもある通りマイナーなショートショートの作品のランキングでも作ろうかと思います。実際全作品でランキングを作ろうとすると、ほぼ決まってきちゃうんですよね。午後の恐竜とか完璧ですもん。設定面白すぎ。勝てん。もう恐竜を話題にした時点で負ける。ってレベルで良すぎます。おーいでてこいなんて、英語で見てもおもしろい。中学の英語の教科書に載ってましたが、意訳が完璧すぎて先生に感謝状とかもらった気がします。

ですから、あえてここは話題にあんまならない星新一さんのマイナーショートショートのぼくが好きなランキングを発表したいと思います。長くなりましたが、第3位からいってみたいと思います。

第3位は
「愛用の時計」こちらです。
星新一か夏目漱石の「こころ」でしか聞いたことがないK氏が主人公のお話ですが、ちょっとゾッとしますね。結婚式の披露宴とかで出される上品な意味がわかると怖い話みたいな感じです。
愛用の時計をずっと大切にしてきて、その時計がなんとK氏を…みたいなあらすじなんですけれど、大変オチが分かりやすく、秀逸です。星新一さんが好きな人からしたら浅いって思われるかもしれませんが、描写やオチまでのスピード感が大好きで、バラし方も少し捻りを加えてよりゾッとしました。いらん情報もなく、スッキリ楽しめたので、3位になりました。

続いては第2位です。それは
「暗示」です。
こちらもゾッとしましたね。星新一さんの作品には感動するもの、クスッとするもの、考えさせられるもの、ゾッとするもの等たくさんありますが、自分はゾッとするものが好きで、言っちゃうと、ゾッとしたものランキングかもしれないです。でもこれは自分の好みのランキングなので、悪口を言わず、そろそろ始まる夏に備えていて欲しいです。ごめんなさい。
「暗示」はこれも星新一作品でしか聞かないエフ博士の話です。医者であるエフ博士は暗示療法にたけており、患者をその方法で治療するところから話が始まるのですが、この結末が大変ゾッとします。ショートショートではなく、この話一本で主演坂口健太郎で2時間映画作れるくらい中身が濃く、続きも気になってしまいます。ヒッチコックがこちらを読んだら袖をまくるんじゃないですかね。描写の表現も素晴らしく、なんか足の指先から時間かけてつむじまで鳥肌が立つ感覚が味わえますよ。
しかもこちら文庫本だと2作品目に収録されているのですが、はやいって。まだ星新一さんの世界観に慣れてないのに、この話持ってきたらダメやって、紅白歌合戦で2番目に椎名林檎出てきたら「あ、まだ違う。ブレるから音楽っていうものが、もうちょい耳鳴らして一つクセのあるの聞きたいなってなってからにして」ってなりません?そんな感じの意表をつかれたみたいな感覚も味わえるお話となってます。最後の表現もすべての伏線を回収する一文になっていて、星新一さんのセンスがバチバチにでた作品だと思います。

長くなりましたが、自分が言いたくてお待ちかねした、第1位になります。それが
「遺品」です。
こちら最初見た時はゾッとしすぎて、逆に保冷剤を冷やしました。いつも冷やしてくれてありがとうという気持ちで目一杯冷やしました。
星新一さんの作品でよくある宇宙を舞台にした人間の神秘的な怖さを表現するお話しになっています。
宇宙で研究を行っていた2人が帰路につく時に事故が起きて…というあらすじですがこの話のオチはぜひ読んでいただきたいです。あんまし情報をいうと自分が感じた感覚を味わって欲しいのに、それが難しくなっちゃうので書かないときます。YouTube shortでよく「この先は自分で確かめて」みたいなのをよく見てよくうざいと思い、よく低評価を押していた自分がまさかするとは思いませんでした。でもそれくらい読んで欲しいなって思います。読んだ人がいたらちょっと感動し合いたいですね。

長くなってしまいましたが、以上が自分の星新一の好きなマイナーショートショートランキングになります。いつかやってみたいと思っていたのでここでやれてよかったです。でも本当は日本武道館とかを借りてやりたかったです。何万人キャパでやりたかったですが、noteの方がキャパ多いのに気づいたので、夢が叶ったと今日はファミマの金の袋に包まれた、安定した収入がある人しか買うことができない憧れる方のおにぎりを買いたいと思います。

星新一さんの作品はどれも情報がとてもスッキリしていて、ノイズが発生してないことが素晴らしいなと思いました。また、設定が素晴らしい分、それ以上掘り下げなくても大変満足感のある作品になってるなあと勉強になりました。語彙に関しても大変豊富であり、自分もお笑いをやる上で欠かせないことなので、いっぱいたくさんかならずぜったいおっきくがんばるんだと思いました。

ちなみに、自分が紹介した「愛用の時計」は新潮文庫のボッコちゃんに、「暗示」「遺品」は同じく新潮文庫の妖精配給会社に収録されておりますので、ぜひ。

それでは、クジラを見に沿岸部まで行こうと思います。またね。

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