東京新聞さんから衆院15区補選について取材されました!

こんにちは、クロスオーバー・こうとうです。

少し前の話になりますが、
🎊東京新聞さんから取材を受けました🎊
4月28日に行われた衆議院15区補欠選挙についてです。
15区補選には、LGBTQに対する差別を煽るような候補者が複数出馬していました。
記事では特に日本保守党の候補について扱われています↓

私たちの考えは記事の下の方にまとめられています。
私たちの声をしっかり取り上げてくれた東京新聞さんに改めて感謝です!
ありがとうございます!😭

そのうえでですが、私たちが先方に送った回答そのものも、こちらで公開しておこうと思いました。
ヘイト言説が政治家の公約として掲げられること、
しかもそれが自分たちの生活の場で行われること。
そのことに対する、偽りのない気持ちや考えを共有したいと思ったからです。

というわけで、以下は箇条書きの形でお送りした回答の内容です。
大分長い💦ですが、お暇なときにでもゆっくり読んでみてください🙏

=====
・日本保守党のみならず参政党についてもだが、ヘイトやデマが選挙運動の体で拡声器やビラを通じて広げられることに対し、率直に憤りと不安、無力感などを覚えた(私個人は選挙期間中に不用意に出歩くのを控えざるをえなかった)
・つばさの党による他陣営への物理的な妨害行為がある程度問題視されている一方で、公党による(LGBTQを始めとした)市民への〈暴力〉は十分に問題視されずにまかり通っているという事実自体が、皮肉なことに、LGBT理解増進法に差別を抑制する効果があまりないことを示している
・そもそもLGBTQを含めた多様な人々の生き方や権利を尊重するための教育は十分にカリキュラム化されていない(ある程度そういった教育や権利保障ができてきた中で”Don’t Say Gay”法案やトランスのトイレ利用を制限する法案が通った合衆国とは事情が異なる)が、そのように元々ひどかった状況下でこのような動きが起きると、教育現場のみならず一般社会への影響も計り知れない
・また、LGBTQを抑圧しようとするこれらの党は移民排斥的な政策も掲げている。江東区には在日コリアンのコミュニティもありインドからの移民も多いため、対立や分断を煽ることで支持を得ようとする政治スタイルが根づくことは、なおさら大きな懸念点だ
・もう一点江東区に関して言えば、パートナーシップ制度へのバックラッシュも懸念される。昨年12月に自民党推薦の区長が就任し、新区長への条例案説明が遅れたことを理由にパートナーシップ制度導入が延期された(当初は今年4月施行予定)が、補選を機に勢力を増す反対派が組織的な動員をかける可能性を否定できない
・ただし、ジェンダー平等やインクルーシブな社会を訴える候補者らもそれなりの支持を集めていることには注意を払うべきだと思う。とりわけメディアが日本保守党及び参政党の伸長のみに注目することで、たとえメディアにこれらの党を批判する意図があるにしても、これらの党に勢いがあることを既成事実とし、お墨付きを与えてしまう効果がある。差別煽動の動きに対抗するためには、それが広まりつつあることをきちんと不安視することが必要である一方で、それに抗う動きもあるという希望を持つこともとても重要だ。そのような希望なしには、とりわけ当事者らに過剰な絶望感を与えかねない。私たちの間で絶望感が広まることは、まさしく彼らの思う壺だ。
・なお、彼らは女性や子どもを守るためという名目で当該の主張をしているようだが、そもそもトランスジェンダーのトイレ利用に関してトランスジェンダーとそうでない人(彼らの言葉で言えば「女装男性」)を分けるよう言い募ることは、女性トイレの利用者(シスジェンダー女性もトランスジェンダー女性も)の見た目や性表現に対する監視を不必要に強めることに繋がり、かえって女性の自由(例えば女性が女らしさにとらわれずボーイッシュな服装をすることや、その人らしい体つきのまま生活すること)を制限しうる。トランスジェンダー排除が女性抑圧をかえって悪化させることに注目すべきだ
=====

ちなみに15区補選では、「こどもまんなか」やジェンダー平等を訴えてきた酒井なつみさんが当選しました。
調べたところ、酒井さんもnoteをやっているみたいです(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?