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『彼方のアストラ』

◾️漫画の概要
9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

◾️おすすめ
「十五少年漂流記」「11人いる!」のオマージュを感じる作品。

集められた9人は、いろいろな属性や背景を持った高校生。未知の惑星で便利な可食判定機(食感やこってり感までわかるやつ)を作れる宇宙船の操縦士や、手先が器用で要領がよく、場を明るくするIS(インターセクシャル)など、それぞれが得意とする分野を生かして、生き残る術を模索します。

それぞれの惑星がもつ生態系や気候も、冒険感を引き立てます。壮絶なサバイバル要素もありますが、彼らのスペックが高すぎて、未知を堪能してるのも見てて楽しいところ。

物語の展開とともに、世界が隠している大きな秘密に接触します。
フィクションなのでリアリティは薄いですが、以前史学を受講していた時、実際問題改変ってあるのかなと思っていた時期がありました。(邪馬台国論争然り、日本書紀然り、椿井文書然り。)

根拠と批評を重ねながら進歩してきた科学を否定するつもりはありませんが、やはり自分の目で見て理解をしないと本物の世界はわかりません。望遠鏡や顕微鏡、カメラのレンズを通してみた世界は、本当に真実なのでしょうか?目で見てさえ錯覚を起こしてしまう謎に満ち溢れた世界の中で、我々は過ごしている日常の一部分しか本当のことを知らないのかもしれません。
それを知ったところで何があるのかもわかりませんが、常識とされていたものごとがひっくり返されるコペルニクス的転回が起きた時、新たに見えてくる世界を空想するのもそれはそれで楽しそうです。

作者の連載だった「SKET DANCE」も好きでした。当作もそうですが、最後までにきっちりキレイにまとまる印象です。自分にとってはバランスの良いマンガ。


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