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弾丸高山ツーリング

旅程は別に弾丸ではなくむしろゆるゆるでしたが、出発するまでが強行日程でした。
夜勤→農業バイト→夜勤→峠越え→高山到着という、睡眠時間を極限まで削った強行日程。さらに当日が台風大雨というこの上ないコンディション。

コンビニで買ったあまがっぱは、コートタイプで足元に水が滲みてきます。5軒回ってどこにもズボンタイプのやつがありません。

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仕方なく、サランラップを買いました。
おもむろに足に巻き付けたのです。その姿はひどく滑稽だったことでしょう。その威力たるや、雨をはじき、熱を閉じ込めます。WWⅡ以来の、元祖ラップの使い方をここで取り戻しました。

さらに追い打ちをかけるように、安房峠が通行止め。安房トンネルは125cc以下を締め出します。残された道は、かのブリ街道、野麦峠越えのみ。

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雨が強く降り、暗雲が立ち込め、不安が襲い掛かります。

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見たことのない植物群が増えてきます。

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程よく苔むしていていて、なんだかおいしそう。

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途中、雨と草の臭いに混じって線香のにおいを感じたとき、とうとう此岸を超えてしまったかと思いました。山では不思議なことがよく起こるそうです。

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野麦の由来の隈笹もちらほらと。

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もののけがいそうな世界。

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行き方がまるで分らないですが、道からは池?湿原?も見えました。
写真には写らないですが、靄が濛々と立ち込めていました。

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秘境の世界。野麦峠は日本の秘境100選のひとつだそうです。

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雨が止むと秋の気配も感じられました。こんな天気じゃないときに走りたかった。。。

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最終的には首の据わっていないサイドミラーもとうとう取れて、踏んだり蹴ったりでした。なんとか直して進み続けました。
まさか生きて飛騨の地を踏めるとは思いませんでした。(成功率50%と踏んでました。)

写真は完全に取り忘れていましたが、飛騨古川駅について、あたたかい薬草そばを食べました。薬草の街らしく、生まれて初めて薬草を服したのですが、HPが30ほど回復した気がします。

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飛騨古川の町並み。

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飛騨牛は一度は食べてみたかった。飛騨という字面からもうおいしい。

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ホテルは素泊まり格安プランでしたが、きちんとGOTOが適用されました。もらえると思っていなかったクーポンももらえました。
こんな大サービスされると、今後のツケが気になってしまいます。

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高山の町並み。天気も良くて日暮れもきれい。

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高山弁クイズで脅威の正答率を記録し、お土産の割りばしをもらいました。
さっそくこの後の居酒屋でとりわけ箸として使いましたが、残りを置いてきてしまったのが悔やまれます。

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台風の置き土産はマジックアワー。

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居酒屋では、漬物ステーキやころいも煮などを味わいました。
お通しもおいしくて、箸休めまで出してくれるホスピタリティ。器も楽しい。
なにがしかの魚も美味でした。
こも豆腐ステーキを頼むのを忘れていた…!

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はしごして、日本酒ラインナップの素敵なお店へ。
田酒があってうれしい。

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翌日は宮川朝市へ。謎のフルーツや謎の香辛料が楽しい。

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暖色がつよいドライフラワー。奥にはベテランが足を組んで鎮座していました。

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食器もかわいいものがおおい。

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職場の人ににているぼうしもありました。

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アホみたいに看板を見上げる

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気になった謎景観など。

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気になったお店の外観など。

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気になった木など。

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昼は高級そうなお店でバリューランチをしました。
ほおば味噌もさることながら、味噌汁もおいしい。

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帰りの道は快晴でした。

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峠にありがちな垂れ流れている湧水も、今日は落ち着いて撮影できます。

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野麦峠は途端に道が狭くなります。

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岐阜側は色づき始めています。

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長野側はまだ青々としています。

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アップダウンの折り返しとなるところのヘアピンカーブ

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昨日の景色とはうってかわってしまいました。

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沢もせせらぎ、奥入瀬渓流みたいです。

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秋の四原色。グラデーションがきれいです。

最終的には野麦峠を通って大正解でした。
往路は独り占め(正確には2人で何かやっていた人達がいたので、3人占めでした。台風の日にこんなところで何をしているんでしょうか)した峠道も、復路は賑わいを見せていました。確かに秋のこの景観は一度見ておいた方がいいものでした。

早生のもみじもいろめいて、おちばの匂いをふみしきり、陽やかな木漏れ日感じる贅沢なツーリングと相成りました。



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