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海外MBA合格者が語るIELTS Readingの勉強方法

前回はIETLSのリスニングについての記事をお届けしました。

今回のテーマはリーディングです。
リーディングは日本人の得点源と言われており、いかにリーディングで点数を稼げるかがIELTSで目標点を取る鍵であると言っても過言ではありません。
それでは、どうぞご覧ください!

1. 予備校での授業

Hiro 今回のテーマはIELTSのリーディングです。リスニングの時と同じく、予備校の話から聞いていきたいと思います。私は特にリーディングで予備校は使っていませんでした。TADさんはリスニング同様にAGOSですかね?
TAD はい、私はAGOSです。最初TOEFLのリーディング講座から受けて、IELTSの中級講座を受けました。
Hiro リーディングは正直IELTSとTOEFLどちらの勉強もあまり変わらないのかなと思ってるんですけど、いかがでしたか?
TAD 出題トピックが結構違うなと思いました。理系とか芸術系の問題もTOEFLは出るけれど、IELTSはそうじゃない、みたいな傾向の違いがあったと思っています。そういった意味で言うと、リーディングに関しては最初からIELTS講座を受けていた方が良かったかもしれないと思いました。
Hiro なるほどです。ちなみにAGOSの授業内では問題集と解き方を学んでいく感じですよね?
TAD 具体的には、長文の論理展開パターンがあるので、どの部分に答えが書いてある(ことが多い)のか、とかテクニックを学びました。あとは、 重要英単語を毎回学ばせてくれたのはためになりました。実際に授業中紹介された単語が本番でも出てきたこともありました。
Hiro それはどれぐらいの単語数を教えていただけるんですか?
TAD 1日に3パッセージほど授業内で長文演習するのですが、各パッセージ毎にそれぞれ20単語くらいが重要単語として取りあげられます。なので1回60単語 x 4回という感じですね。
Hiro ちなみに講座で一番良かったポイントは単語ですか?
TAD 単語と論理展開どちらも同じくらいかなと思います。
Hiro 論理展開っていうのがあんまりイメージまだついてないんでもう少し説明してもらってもいいですか?
TAD 簡単に言うとパラグラフリーディングのことですね。段落の最初と最後に大事なことが書いてあるとかそういう話ですね。あとは重要なディスコースマーカーとかですね。特別なことを言ってるわけではないので、そういった意味だと、市販のマニュアル本とかでも全然対策できるような内容だとは思います、正直。
Hiro なるほどです。ちなみに全4回のコースだから、毎回違うトピックを学べるという感じですか?
TAD そうです。読み方のポイントは全部一緒ですけど、ビジネスだったりサイエンスや文学だとかいろいろあるんで、それぞれ背景知識を踏まえながら幅広に解説してくれたイメージです。

2. 日々の学習と使用教材

TAD ちなみにHiroさんは日々どんな学習をされてたんですか?
Hiro 僕は大学院の2年生の時にリーディングの勉強を始めていたんですけれど、その当時あまり単語帳とかはなかったんですよね。
TAD 2018年とかですよね? わかります。なかったですよね。
Hiro はい、全然なかったんで旺文社のTOEFL3800を買ってやってましたね。

https://www.obunsha.co.jp/product/detail/094431

TAD なるほど。有名な単語帳ですよね。
Hiro 実践問題演習に関しては、ケンブリッジ公式問題集を手にしてましたけど、やっぱりあれだと問題数が少ないので、それ以外ではTOEFLの問題をやってましたね(笑)。 僕はその当時Z会で講師やっていたので、Z会で出してるTOEFLリーディングのエッセンス(Z会の語学書・参考書籍 TOEFL®テスト対策 (zkai.co.jp))という本があるんですけど、愛社精神でその本を手に取って勉強していました。その当時は出るトピックとかを意識していなかったので、ひとえに長文読解という括りで見てしまっていた感じはありますね。さらに追加して言っちゃうと、日々目に入ってくる英語を多くしようと試みていました。その流れで修士論文もかっこつけて無駄に英語で書いていました。

Hiroの修論の軸となった「正義のフロンティア」
(https://www.hup.harvard.edu/catalog.php?isbn=9780674024106)


TAD すごい!
Hiro 私は哲学系だったので、その当時哲学書は全部英語の文献を読んでた感じなんですよね。辞書を使いながら。 なので哲学・倫理学系だったら 難しい単語もだいたいわかる感じになっていました。 その時感じたこととしては、本とか論文とかを書く第一線の学者さんたちは使う英語も素晴らしいので、割と勉強になったかなって思っていますね。そんな事をやっていた甲斐もあって、最初受けた時からリーディングは7.0はありましたね。
TAD 高地トレーニング的な発想かもしれないですね。
Hiro そうですね。一応基礎トレもやりつつ、高地トレーニングもやるみたいな感じだったかもしれないです。
TAD 一つメッセージで言えるとしたら、「IELTSに目標を置かずに、その先の高いレベルを意識しておくと、かなり楽にIELTSリーディングは突破できる」気がしますね。
Hiro そうですね。 リーディングだけだったら別に1日にGMAT RCを1-2題+IELTSのパッセージ1-2題とかでも全然良さそうな気がしますよね。ちなみにTADさんは予備校以外では何をされていましたか?
TAD ケンブリッジの問題集と、あとは私もTOEFLの単語帳を最初やっていました。
Hiro 最初は?
TAD プログリットって英語コーチングサービスがあるじゃないですか。
Hiro はい。
TAD そこに相談しに行った時に「どんな単語帳をやってるんですか?」って聞かれたので、「TOEFLのやつやってます」って言ったら、鬼の首を取ったかのように「ありえない」って言われてしまって。
Hiro あれ、おかしいな(苦笑)。
TAD それで焦って買い直したんですけど、Hiroさんの話を聞いていると別にそれでも悪くないと思います。AGOSの講師もTOEFLの単語帳で別に問題ないって言ってたんですよね。
Hiro ちなみにIELTSの単語帳ってどういうやつですか?
TAD 有名なのがあってですね、旺文社です。IELTS3500というやつでAffinityの内宮先生が書いている本です。

https://www.obunsha.co.jp/product/detail/094185

Hiro 内宮先生の本なら信頼できますね(笑)。GMATの記事を書くときにAffinityや内宮先生には触れることになると思いますので、詳しくはその時にこの塾や先生のことを記載しましょうか。
TAD そうしましょう(笑)。HiroさんはIELTSの単語帳はやらなかったんですか?
Hiro 言われてから思い出しましたが、やっていました(笑)。「文脈で覚えるIELTS英単語」という本でして、こちらはAGOSの先生が書かれていましたね。リーディングのパッセージで出てきそうなテーマの文章内に単語がちりばめられていて、それを覚えていく感じなので高校受験の時に使った人もいる「速読英単語」シリーズに似ているかもですね。

https://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=895700

TAD 「速単」なつかしいですね。ただ、受験勉強を通してではありますが、私は結局「覚える」作業がなかなか大変でしたね。
Hiro 私は覚えるときには「iKnow」というアプリを使っていました。このアプリ内の魅力はwebページ飛んでもらって確認いただくとして、一番の魅力は自分で単語と例文をセットできることですね。ちなみに登録すると自動で音声を付けてくれますので、リスニングもできますよ。もともとプリセットとして「日常英会話」「GMAT」みたいなテーマ別に単語が登録されてあるのですが、自分だけの単語帳を作っていける感じです。

https://iknow.jp/

TAD アプリを使った学習はいいですよね。私もGMATの時に活用したものがありました。
Hiro そうですね、アプリ側で「ほら、復習しないといけない単語がこんなにあるぞ」っておしりをたたいてくれるのでありがたいですよね。

3. IELTSリーディングで大変だったこと

Hiro 実際に受けられてみて、うまくいったこと・いかなかったことは何でしょう?
TAD もう僕はうまくいかなかったことしかないですよね(笑)。 まず紙ベースで解く癖がついてしまったので、試験形式的なところで少しビハインドがあったかなぁと。それはちょっとよくなかったなと思いましたね。
Hiro なるほど。リーディングっていう点だと、目標とされてた点数はどれくらいでミートさせることができたんですか?
TAD 割とリーディングはずっと 6.5以上でした。僕の目標は 6.5だったので十分ではありました。最終的に受験で使用したスコアでは7.5が出ていたので一応稼ぎ頭ではありました。
Hiro 僕もリーディングは稼ぎ頭でしたね。
TAD 日本人はやっぱりそうなりますよね。
Hiro そうですね。 あとやっぱり形式は何回かやったら結構慣れてきますし、言い換え表現に気づくことが大切だということが分かってくると、その後は単語レベルで意識するようになっていくので、自分の単語インプット量が増えると割とすぐ正解までたどり着きやすくなるかなと思いました。
TAD 単語覚えるのがどうしても一人だと続かなかったので、一緒に勉強する仲間がいたら少し違った世界も見えたかなって思いました。
Hiro そうですね、GREの時に一緒に勉強したみたいなことができたらよかったですね(笑)。
TAD あと、IELTSを勉強したての時はやっぱり時間が足らないかなと思っています。
Hiro 最初のパッセージは比較的簡単だから、いかに最初のパッセージを早く、落とさずに解くか、みたいな説もありますよね。時間配分的には最初のパッセージが15-6分で次が20分、最後が20分超くらいですよね。
TAD それって僕はAGOSで教わったんですけど、どこで知りました?
Hiro どこかで見た気がします。
TAD なるほど。そういうTipsも巷で見かけれるなら、もしかしたらリーディングに関しては無理に予備校に行く必要はないですね。よっぽど変な勉強をしなければいけるって思います。
Hiro 確かにそうかもしれないですね。試験慣れもしたら安定した稼ぎ頭になってくれると思います。僕は数回受けたら8.5は割とコンスタントに取れるくらいになってたんですけど、ペース的にはやっぱり先ほどお伝えした時間配分くらいになっていましたね。個人的には文章との相性もあると思うので、最後のパッセージもそんなに時間かからないときもあったかと思います。少し時間余ったりもしました。
TAD なるほど、8.5 レベルだとそこまでいくんですね、勉強になります。

今回はIELTSリスニングについて対策を見ていきました。
特段特別なことはやっていませんが、高地トレーニング的により高いレベルで訓練を積むとIELTSで目標点に行きやすいだけではなく、後に続くGMAT/GREにも良い影響があると思います。

さて、次回はライティングを見ていきたいと思います!
どうぞお楽しみに!

※HiroとTADの自己紹介はこちらから


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