平松正顕
暗い夜空と静かな電波環境を守る人。
国立天文台天文情報センター周波数資源保護室で、天文学観測に適した光環境・電波環境を守る仕事をしています。もとは電波天文学者。アルマ望遠鏡の広報を10年ほど担当。
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記事をすべて見る すべて見る夜空の明るさ世界地図:The new world atlas of artificial night sky brightness (Science Advances, 2016)
世界の夜空はどれくらい明るいのか。これを調べた論文を今回は紹介します。人工衛星による上からの夜間光の観測と、地上からの空の明るさの測定、大気のモデリングなどを通して、いくつかの仮定はありながらも地球全体の夜空の明るさを推定し、地図に落とし込んでいます。日本では7割、欧州では6割、北米では8割が天の川の見えない場所に住んでいるという推定が環境省の光害対策ガイドライン(令和3年3月改訂版)に掲載されていますが、その出典はこの論文です。 文献:The new world atla