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水とエーテルと量子場脳理論 Vol.2

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

ホログラムがつくりだすエーテル場、そして意識

ホログラム※6はエーテル体に似ている。ホログラムは、そこにないはずの物をあるかのように見せかけて、仮想空間に虚像をつくりだす。同じように私たちの脳の内面で起こっていることが、体の外で起こっているかのように感じさせる脳の働きは、ほかにもあるという。

ノーベル賞を受賞した生理学者ゲオルグ・フォン・ベケシーは、1960年代後半に被験者たちに目隠しをして、片方のひざに振動機をつけるという実験をしている。ひざにつけた振動機の振動数を変えてみると、その振動源があるひざから、もう一方のひざに振動源が変わったという感覚が起こっていることを発見している。さらには振動源が両方のひざの間の空間にあるという感覚を覚えさせることもできたという。ということは、感覚器官がないところにも感覚を体験できる能力を持つということを発見したといえる。 

ベケシーの研究は、ホログラフィック※7な考えと一致するものであり、干渉する物理的振動の発生源という波動を使って、脳が身体の物理的境界を超えたところに感覚体験の場所を設定することができる、という点をさらに深く理解するのにも役立つとカール・プリブラム※8は考えていた。

またこのプロセスが、四肢錯覚現象と呼ばれる、切断した手足がまだあるように感じるという感覚も説明できる可能性があると考えられる。肉体としての手足が切断されたため存在しなくなっても、波動としての手足の情報、あるいはホログラフィック・フィルムそのものは依然として残っていると考えられる。

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神智学※9によれば、鉱物や植物、動物、そして人間や地球など物質界に存在するものはすべて、エーテル体と物質の体という多重構造になっているという。エーテル体※10と呼ばれる青写真、あるいは設計図が先に作られて、エーテル体に基づいて肉体や物質の体がつくられるという。このエーテルが、プリブラムのいうホログラムの可能性もある。

エーテルは物質界層の中でも3つの下位亜層である固体、液体、気体という観測可能なものの上にある。物質界層の上位のエーテルは4つの亜層に分かれていて、私たちの現在の肉眼では観測できないが、将来はエーテルを見ることができるようになるといわれている。

※1.「全体性と内蔵秩序」デヴィッド ボーム著 青土社刊 2005年
※2.「脳を考える脳 新-新科学対話 (1) 」/「脳の言語」カール・プリブラム著 1985年
※3.「空像としての世界―ホログラフィーをパラダイムとして」ケン・ウィルバー著 青土社刊1992年、
※4.「ホロン革命」アーサー・ケストラー著 工作舎刊 1983年
※5.「投影された宇宙 ホログラフィック・ユニヴァースへの招待』マイケル・タルボット著 春秋社刊2005年
※6.通常の光学的写真ではフィルムに当たるものがホログラムと呼ばれるものになる。このホログラムには、対象となる被写体に関する光学的な全情報がフーリエ変換されてレーザー光線の干渉縞として記録されることになる。そのため、ホログラムを単純に観察してもそこに被写体の姿を見て取ることはできない。ところが、このホログラムにレーザー光線を照射すると、干渉縞に「織り込まれていた」被写体の姿が三次元的な虚像として浮かび上がってくる(出典ウィキペディア)。
※7.3次元像を記録した写真ホログラム (holograms) の製造技術のことである。ホログラフィーは情報の記録にも利用することができる(出典Weblio)。
※8.ジョージタウン大学心理学および認知科学の教授。神経生理学者。神経外科医として訓練を受けたプリブラムは、スタンフォード大学で教授職に就き、脳梁についてのパイオニア的な業績を残した。一般的には、認識機能のホロノミックな脳モデル開発者および記憶痕跡の継続的神経学的研究者として知られている(出典ウィキペディア)。
※9.神秘的直観や思弁、幻視、瞑想、啓示などを通じて、神とむすびついた神聖な知識の獲得や高度な認識に達しようとするものである。「智」と「認識」を重視するものであり、神あるいは超越者が叡智的性格をもち、宇宙や自然もこのような叡智からつくられ、人間の智も神の智に通ずる性格をもっており、人間は霊的認識により神を知ること、神に近づくことができるとされる(出典ウィキペディア)
※10.神智学の『シークレット・ドクトリン』では、「魂の体、創造主の息」であり、ソフィア・アカモートが最初に顕在化した形態、7つの粗大順の物質(4つは顕在化し3つは未顕在)のうち最も粗大で塑性の物質であり物質の骨格であるとしている。アストラル光とも。初期の霊的世界において蛇として象徴されたものであり、ギリシア語の「ロゴス」に相当し、物質が存在する前は、現在のアカシャやアイテールと同様の「父であり母」であったと説明している(出典ウィキペディア)。

(つづく)

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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎〈作成論文&レポート〉
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎〈開発システム〉
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としての
  カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎〈出願特許〉
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎〈取得特許〉
 「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等



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