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令和2年度伊勢ツアー レポート

こんにちは。
Parole編集部です。

先般、私たちのグループで行っている、毎年恒例の伊勢ツアーがございました。

今年のツアーは、同年11月23日に控えていた「新嘗祭」を予祝させていただくことを主旨に行われたものとなります。

七沢代表の「この度の祭祀と伊勢神宮参拝は特別な意味があり、多くの方にご参加いただきたい」というメッセージに共感された皆さまが、このツアーに参加してくださいました。

こちらでは「令和2年度伊勢ツアー」の模様を一部、お届けさせていただきますので、ご覧いただけましたら幸いです。

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まずはじめに、石原政樹より開会のご挨拶がございました。

石原講師からは、白川学館およびグループ全体の活動の一貫として、毎年恒例の行事として、年末に伊勢にずっとお参りさせていただいていること。

冒頭では、今年はこの一年の活動のご報告を伊勢の神々にご報告するとともに、伝統的な神事と最先端のテクノロジーの融合ということをテーマに、来年は様々な事業を展開していくことの宣言として参拝をおこなう旨について、お話がございました。

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それから、今回の伊勢参拝の最も重要な目的として、同月23日におこなわれる宮中祭祀・新嘗祭を予祝するという意味があるということ。そのため、甲府・ふとまにの里で収穫した新穀を祭祀にて献饌、さらに皆で食することは、神と相嘗(あいなめ)するという意味を有し、それにより私たちのご先祖様、遠津御祖神と一体となって今後の活動にご加勢いただくという、今回の祭祀の真義についても、宣言していただきました。

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今年の伊勢参拝の目的、それからこの度の新嘗祭の真義となる部分についての宣言がなされた開会宣言に続いては、祭祀へ。

この度の祭祀では、斎藤宮司による祝詞奏上がおこなわれたのち、雅楽の奉演として「人長舞其駒」を皆さまにご覧いただきました。


現在は宮中にて、賢所御神楽、神武天皇祭、昭和天皇祭といった重要な場面で「御神楽ノ儀(みかぐらのぎ)」が行われていますが、その際に唱されるのが「神楽歌」となります。

「人長舞其駒」とはその一つに数えられる、由緒ある神楽歌。古くは神遊びともいわれ、その起原は「天石屋戸の物語」に遡るといわれている雅楽を、宮中にて実際に演奏をおこなっておられた三名の先生方をはじめ、宮中にゆかりのある奏者の方々にお越しいただき、この日のために特別に奉演していただきました。

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今年9月に、東京のザ・リッツ・カールトン東京にておこなった秋季皇霊祭および圀手會三周年奉告祭でも雅楽の奉演がございましたが、今回は伊勢神宮にほど近い会場でおこなわれたこともあり、また趣が異なり、厳粛な雰囲気と清々しい気に満ち溢れた中で、あたたかく格式高い極上の舞を皆さまにご覧いただくことができ、本当に嬉しく思っております。

この度も雅楽界を代表する先生方に奉演をいただくというまたとない機会をいただき、この記念すべき祭祀がよりいっそう格調高く、素晴らしいものになったと実感いたしました。

ご参加くださった皆さまにおかれましても、ひときわ印象深い一幕となって、心の奥深くに響いたのではないでしょうか。


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祭祀に続いては、場面転換ののち、新嘗祭で献撰したお米のご紹介をさせていただきました。

この場面では、ふとまにの里の責任者である竹内さんが登場。昨年収穫した籾をもとに種まきをおこなった様子をはじめ、皐月の御田植祭を経て、4ヶ月後に無事収穫の時期を迎えられたこと。そして収穫の折には、斎藤宮司に火打ち・六種鎮魂をしていただいた上で稲刈り際をおこない、その後、天日干し、精米の過程を経てお米が出来上がるまでの様子を、スライド上映にてご紹介させていただきました。

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また、こちらの一枚一枚のお写真は、竹内さんの撮影によるもの。
Paroleでもギャラリー ふとまにの里の連載でお楽しみいただいている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの連載でもご紹介させていただいているように、ふとまにの里に広がる美しい里山の自然風景の中でも、今回の新嘗祭のテーマに合わせて、稲を育てる様子、米づくりに焦点を当てるかたちで、臨場感あふれるお写真とともに皆さまにご覧いただきました。

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続いては、白川学館の斎藤宮司より、この度の祭祀を迎えるにあたり、七沢代表よりお預かりしているお言葉を代読されました。

以下一部ではございますが、ご紹介させていただきます。

令和二年十一月二十一日に執り行われる祭祀が、同月二十三日に宮中祭祀で執り行われる新嘗祭に先立ち、開催されることで、宮中の新嘗祭の予祝をさせていただきます。予祝をさせていただくことにより、宮中の新嘗祭の防衛としてのお働きを発動することになります。

ここで改めて、今回の祭祀の意義について、七沢代表のお言葉を参加者の皆さまとともに心にしっかりと刻ませていただくことができました。

また宮中の新嘗祭を予祝させていただくとともに、公への貢献という志を同じくし、ともに歩んでくださる皆さまのこれからますます発展し、素晴らしい未来を創造していけることを祈念して、神々のおはたらきを賜りながら各々に与えられた使命をしっかりとおこなっていくという決意表明と合わせて、斎藤宮司より全文が読み上げられました。

そして先生のお言葉を受け止められた上で、天皇陛下が神人共食をもって遠津御祖神、天津神のお働きとしての天照大神をお迎えし、神人一如の元に造化三神をお迎えすることで、宇宙・命の根源と結ばれ、公の平和をお祈りされる本義を共にお慰めさせていただくことにある、ということについて言及されました。

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この後は、情報のエキスパートの方にご登壇いただき、最新の日本と世界の情勢について、専門家の視点からお話しをいただきました。

先般おこなわれた米大統領選挙の結果を受けて、日本、そして世界がこれからどのように変わっていくのか。外交や防衛、経済への影響は?といった、現在議論の的となっている争点を網羅した上で、世界における日本の立ち位置や価値について、また日本がこれから歩むべき道への指針を示してくださいました。

時事の分析を含んだ熱いメッセージは、皆さまの心にも強く訴えかけるものがあったのではないでしょうか。

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続いては、石原政樹の講演がございました。

石原講師からは「神話知と科学の融合」というテーマで、神話知を継承して実践をおこなっている白川の伝統的な神拝作法が、一見繋がりがないように見える最新鋭の科学と結びついていくこと。またそのような新旧の融合こそが、これからの時代に重要なテーマとなるだろう、というお話しがございました。

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またこちらのテーマを具体的に裏づける内容として、これまで神話知は科学として認められることはなかった歴史がこれまで長く続いてきたが、今年4月に京大の望月教授がIUT宇宙際タイヒミュラー理論によって「ABC予想」を解いたことによって、科学の最高峰の数学の世界において、神話知と科学をアナロジーの関係で捉えることができるようになったこと。そしてその恩恵によって、両者の世界のあいだに対称性通信が起こり、天沼矛天之御劔、天之寶玉、天之御鏡といった数々の素晴らしい神器が完成した、ということを強調。神話知と科学とがしっかり結びついて、互いにアナロジーとして共鳴しながらかたちとなっていく様子について、実際にグループで行った具体的な事例をもとに、説得力ある言葉でお話しされました。

さらに、このタイミングで完成した神器「天之御鏡」について言及する場面も。祭祀というものがいかに現象世界に影響をもたらしていくのか?といったことについて触れ、「実験祭祀学」がもつ意味がこれからより明らかになる。よりいっそうその意味が強く大きくなっていくだろう、ということを示唆するかたちで、お話を結ばれました。

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石原講師に続いては、講演の結びとして大野靖志よりお話がございました。

大野講師は、冒頭で「私たちの徹底した態度、あり方というものが、神への態度として日々問われてくる」ということについて、強調。その上で、神拝作法をはじめ、祓いの上げ方、さらには一人ひとりの日々の行動や言動というものが、神に対してふさわしいものであるか否か、その辺りの個々の態度というものを絶えず省みて客観視しながらおこなっていくことが、非常に重要であること。その意味で今回のツアーは、それらをしっかりと肝に銘じた上で微細に入り徹底した姿勢で臨むとともに、今後もその姿勢を崩さないということへの意志表明をさせていただきたい、と力強く述べられました。

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また、伊勢神宮の意義の部分について、言霊学の視点からの解説がございました。

伊勢神宮は、かつては磯宮(イソノミヤ)=「五十宮」と呼ばれており、これは日本語五十音にもまさに相応するもので、それゆえ伊勢神宮とは「言霊の宮」として、まさに日本語の拠点として、私たち日本人にとって大変重要な聖地であること。

また、これまでの歴史の流れについて触れながら、太陽系文明と銀河系文明の各々の特性と違いを明確にした上で、今私たちは、これまで長く続いてきたおよそ3,000年という太陽系文明の時を経て銀河系文明への時代への移行期にある、時代の大転換期を生きていること。また新しい時代を生きる上での心構えについて、お話しをいただきました。

言霊の奥義を惜しみなく公開するとともに、真の歴史を正しく認識し、確かな一次情報をしっかりと掴むことこそが、激動の時を乗り越えていく今必要であること。また自身の行動が銀河系宇宙とつながっている、ということを各々がしっかりと認識した上で、伊勢神宮への参拝をおこなっていただきたいということをお伝えし、講演を締め括られました。

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これまでにも白川学館では、節目節目において重要な祭祀をおこなってまいりましたが、その中でもこの度の祭祀は、2020年という時代の大きな転換期――とりわけコロナの災禍に見舞われた年ということもあり、有志とともにこの地に集まれたことが本当にありがたく、皆さまとこの活動をともにできる喜びを改めて噛み締めることのできた、かけがえのないひと時となりました。

また、とりわけこの度の祭祀、新嘗祭の真義となるところについても、甲府・ふとまにの里で大切に育て、収穫された新穀(三十年ほど前に伊勢神宮の神田で発見された、奇跡の品種「イセヒカリ」)を献饌させていただき、その米でつくったおむすびを皆さまに振るまわせていただいたことで、相嘗の儀をともにおこない、天皇祭祀においても最も重要な大祭として位置づけられる、新嘗祭を予祝させていただくこともできました。

この度会場にお集まりくださった皆さま、およびオンラインでご参加くださった全ての皆さまに、講師・スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

年末には、大祓祭祀も控えておりますが、こちらでもご縁をいただいている皆さまとまたご一緒できることを楽しみにいたしております。

引き続き皆さまのご支援・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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過去におこなった祭祀のレポートはこちらになります。
あわせてご覧いただけましたら幸いです。

◆夏越のやみ祓い ─ えやみ、てやみ、くやみの大祓 レポート

https://parole.laboratorio.ltd/n/na0b45d90dbca

◆秋季皇霊祭および圀手會三周年奉告祭レポート

https://parole.laboratorio.ltd/n/neda301fdf26d

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