キラッ✨メンタルDNA・CELL・BODY・LIFE 〜ウイルスと細胞のコピー合戦〜
執筆:ラボラトリオ研究員 きむら真
これまでこちらでは
私たちヒトや哺乳類の細胞やDNAについての
情報を共有してきました。
DNA〜RNA〜タンパク質〜細胞の活動、
それから
遺伝子のスイッチオン・オフは、
これらの生命活動の基盤となっています。
この記事を書いている2020年は
COVID-19と表記される
ウイルス感染が社会的な問題となっています。
ウイルスは細胞の中に入り、
細胞の中で増え、細胞を壊し、
さらに周囲の細胞へ感染を繰り返すことで
炎症といった生体反応
肺炎など症状を引き起こします。
ただ、ウイルスによる疾患を防ぐためには
ウイルスが増えなければよいわけです!
ウイルスを知り、
ウイルスを増やさないよう
対策を講じることで、
私たちは恐れや不安から解放された
生活を送ることができると考えます。
ではいったい、ウイルスは
どのように増えるのでしょうか?
ウイルスは生き物ではなく、粒子です。
そしてその粒子とは、
遺伝情報(設計図)とそれを包む
殻からできたものです。
ウイルスは大きく分けて
・DNAを遺伝情報として持つDNAウイルス
・RNAを遺伝情報として持つRNAウイルス(レトロウイルス)
の2つに分類されます。
ちなみに
COVID-19は、RNAを遺伝情報として持つ
レトロウイルスに分類されます。
そしてこのウイルスが増える際には
必ず宿主となる
細胞に感染することが必要です。
なぜなら
ウイルス粒子は細胞と違って、
遺伝情報のコピー(複製)をするのに
宿主細胞のタンパク質合成系などの
細胞の持つ生体システムが必要だからです。
細胞は
・DNAの複製
・DNAからRNAの転写
・タンパク質の合成
の全てができますが、
ウイルス粒子の中には
タンパク質を合成する仕組みがありません。
そして、遺伝情報量にも大きな違いがあります。
ヒト細胞は約30億個の配列情報をもちますが、
COVID-19は約3万個の配列情報であり、
情報量としては1万分の1のサイズとなります。
ウイルスは人の細胞の中に入り、
ウイルスの設計図を読み取って、
およそ6〜14時間で数百倍ものウイルス粒子をコピーし、
細胞が破裂し、放出されて周囲の細胞に、
また感染することで人体に影響を与えます。
細胞のコピー、増殖様式は
ひとつの細胞が2つの細胞になるもので、
ウイルスのコピー、増殖様式とは異なります。
石鹸等を使った洗浄は
ウイルスの殻を壊すことで
ウイルス自体を消滅させられます。
ウイルスは口や鼻を介して
体内に入っても
細胞の中に侵入しなければ
疾患に至るリスクは軽減されます。
また、万が一細胞の中に入っても
コピー数が増えなければ
個体の健康状態への影響は少ないでしょう。
ウイルス粒子は非常に小さいため、
地球上から消滅させられるかどうかを
証明することは難しいでしょう。
ですから今できることは、
たとえウイルス粒子があったとしても
・ウイルスを自分の細胞内に引き寄せない
・ウイルスのコピー増殖を妨げる
といった方法を実践していくことです。
この2つのことを意識することによって、
その影響を最小限に抑えることができるのです。
おすすめとしては、
・物理的な方法
・意識科学的な方法
この両方を実践していくことです。
手洗いによってウイルス破壊するといった
方法や衛生対策は
皆さんすでに、よくご存知のことと思います。
しかしそれらに加えて、
意識科学的な方法は
ウイルスに関する問題だけでなく、
人生全般において
とても大切なアプローチなのです。
ウイルスに関することは
このシリーズの大きなテーマとして
今後も皆さんに有益な情報をお届けできるよう
努めていきますので、
引き続きよろしくお願いします。
・・・・・・・・・・
【きむら真(生命科学博士)プロフィール】
鳥取大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。
理化学研究所、長寿医療研究センター、ロズウェルパークがん研究所研究員。
日本大学医学部助教を経て、細胞、遺伝子検査、自律神経系、心理調査測定からエビデンス・科学データ解析結果を提供し、健康・心・意識をよりよくするサポートを提供する、サイエンスコンサルタント。
DNA研究~意識科学研究を日常生活や企業活動に実践することで、一人一人の能力を発揮できるストレスフリー、制限フリーな個人、組織づくりをお手伝いをしています。
この記事は素晴らしい!面白い!と感じましたら、サポートをいただけますと幸いです。いただいたサポートはParoleの活動費に充てさせていただきます。